真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年06月06日
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「上」の画像は、その岬に向かう道中の「吉母海水浴場」から、響灘の海上に浮かぶ「蓋井島(ふたおいじま)」を撮影したものである。

その前に、かねてより訪ねてみたかった岬の入口にある「若宮神社」を初めて参拝した。今となっては、かなりの僻地に鎮座する神社なのだが、本殿はもちろん御門の構え等も立派で、その格式の高さが印象に残った。

参拝後に神社の裏手に回りその後方を展望すると、山上部が一際目立つ尖がった山が見えたので、この社殿はこの山を神体山とする神社として鎮座したことが読み取れた。するとその直後に、その山の名称が「吉母富士(309m)」と知る運びとなり、またその最西端の「毘沙ノ鼻」と「吉母富士」は、ほぼ東西に並んでいることから、列島中央の扇の要たる「富士山」と「本州最西端」が、やはり「富士」というキーワードで結ばれていることを改めて強く実感した次第。

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梅雨の最中に、よく晴れた「毘沙ノ鼻」の展望台から、改めて西方の響灘に浮かぶ「蓋井島」を撮影した映像が、この「中」の画像である。

そして「毘沙ノ鼻」の展望公園の帰り際、その公園の出入口に立つ大きな看板に、この吉母地区の古い伝承や周辺情報が、かなり詳しく書かれていたことに気付いた。その中の「若宮神社」に関しては・・・吉母の「若宮神社」は長門国一の宮「住吉神社」の本宮であり、その浜辺で「応神天皇」が御誕生された・・・などと、地元の伝承とはいえ驚くべきことが書かれていたのである。

つまり「本宮」とは、現在の長門国一の宮「住吉神社」が元々鎮座していた場所こそ、吉母の「若宮神社」ということである。かねてより・・・住吉神社の重要な祭祀が「蓋井島」に湧く御神水を汲んで奉納しなければ始まらなかった・・・という伝承を知っていた私としては、蓋井島からすれば対岸の「若宮神社」が「住吉神社」の本宮だとするなら、それも納得のできる「しきたり」だと感じた。

ちなみに、この「若宮神社」の主祭神は「息長足姫命(神功皇后)、応神天皇(神功皇后の皇子)、仁徳天皇(応神天皇の末子)」と伝わる。


さらに今回の本州最西端「毘沙ノ鼻」を含む「吉母」地域の散策で一番印象深かったのは、吉母港近くの小高い山の上に御堂を構える「黒嶋観音」を訪ねた時であった。



・・・さらなる感動は、この「黒嶋観音」の由来書に、第四十五代「聖武天皇」の治世において、東大寺創建に尽力した大僧正「行基」によって創建されたという記述を目にした時におとずれた。・・・


今年三月の「春の旅」では、結果的に「聖武天皇」に思いを馳せ、また聖武天皇ご自身が強く信奉されていたことが伺える「応神天皇」を意識しての旅路だったといえる。

そこで、まさかこの本州最西端の「吉母」の散策で、上記の二人の「天皇」の諡号が色濃く浮かび上がるとは思いも寄らぬことだったが、やはりこれは「春の旅」における旅路の動向と、「富士山」と「本州最西端」を結ぶ《龍蛇の道》との深い繋がりを暗示するものと認識できよう。

(※ここで確認ということでもないが、今の私にとって「天皇」という象徴言語の意味するところは、[表]としては毎年の年始とされてきた冬至の「太陽」であり、[裏]としては全天の中心たる「北極星」と認識している。)


さて「下」の画像は、吉母は「黒嶋観音」の高台から東南東方面を撮影したものだ。画像の下方は吉母港の湾岸域、その遠方には「竜王山」方面の山並みが映っている。

往古より「黒嶋観音」では、《龍蛇の道》の西端を象徴する「竜王山」の山上から、毎年の「冬至の朝日」を迎えていたと観ずる時、感慨一入の想いが湧き上がる今日この頃である。

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最終更新日  2013年06月06日 22時15分19秒


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