真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年08月15日
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その揖夜神社の立派な拝殿を、正面から映したものが冒頭の画像である。

この拝殿の奥にある当社の本殿は大社造で、「黄泉の国(死後の世界)」と縁の深い社として中央でも重視され、近くの平賀地区には黄泉の国の入口([あの世]と[この世]の境界)とされる「伊賦夜坂(黄泉比良坂)」が存在する。

そこで下の画像は、上記の伊賦夜坂の麓にあって、「黄泉の国」の入口に置かれたとみられる三つの岩を撮影したものである。

この地については、以下に紹介する書籍によると・・・

※参考書籍・・・書名『古事記の暗号』・著者  池田 潤 ・発行  戎光祥出版(2011年12月1日初版)

・・・この列島においても、西の方角に位置する出雲の中にあって、日沈宮とも呼ばれる日御碕神社は、その中で最も西端の太陽が沈む果ての地だった。まさしくそこは、黄泉の国に到る場所である。古代の出雲人たちは、その最果ての太陽の沈む地から見て、真東の太陽の昇る方向に逃れた地点に黄泉比良坂という境界を設け、そこに境界神を祀り、特別視していったのだろう。・・・

・・・とあることから、出雲行脚の二日目は、出雲の東端と位置付けられる「黄泉比良坂」と出雲の西端たる「日御碕」とを結ぶ、言わば「出雲の東西軸」を意識しつつ、東から西に向かう軸線に沿って、各地を経由しつつ進むことになった。

ここで、改めて注目すべき重要拠点として、指摘しておきたい場所がある。



現在では「田和山史跡公園」となった田和山遺跡のある地域は、出雲の中でも「重要な祭祀場」としての役割を担った聖地であることは勿論のこと、陸上・水上交通の両面でも弥生時代以来の「交通の要衝」であったということだ。



さてここで、次に紹介する書籍の中の「伊邪那岐命と伊邪那美命、奇くも出雲での出会い」の項より、主要部分を以下に掲載させていただき、著者の卓越した霊能の感性で洞察された、往時の御夫婦の暮らしぶりを紹介できればと思う。

※参考書籍・・・書名『卑弥呼の宮殿ここにあり』・著者  田村倫子・発行  現代書林(1994年6月5日初版)

・外来の民族は、縄文の終わりごろから、米や豆類の種を持って、日本へ渡ってきた。しかし、土地は荒れており、稲など病害虫の被害や、水の問題などもあって、はじめから豊かな実りは、約束されていなかった。

・このような状況の中で、神々は誕生なさった。海を渡って大陸からやってきた、伊邪那岐命である。第三代まで伊邪那岐の姓を継ぎ、第一代目は宮崎県の高千穂と阿蘇方面とを行き来なさって、土地の開拓にあたられた。

・第二代目の伊邪那岐命には、多くの男の子供ができ、それぞれ九州各地で活躍なさった。この二代目の伊邪那岐命を父に持った、長男の伊邪那岐命(三代目=「古事記」に登場する神)が、出雲に渡られることになった。

・本来ならば長男は後継であるはずであるが、古代は婚姻関係が一人ではなかったので、長男といっても一人とは限らなかった。二代目の伊邪那岐命は、自分を頼って大陸から渡来してきた人々の指揮官として、長男の伊邪那岐命(三代目)を立てて、出雲に渡らせることにされた。

・出雲に渡られてからの伊邪那岐命(三代目)は、出雲の土地の豪族の長の姫である伊邪那美命と結婚されることになった。伊邪那美命は、松江市の出雲国庁跡近くの大庭に住まいされて、父は松江市周辺の八束郡を治める豪族であった。

・伊邪那美命はふくよかで、当時としては色白の健康美あふれる美人であった。その上、霊能の持ち主で、山陰地方では名の知られた、神にお仕えされる巫女であった。

・結婚後、伊邪那岐命は伊邪那美命を大変なお気に入りのようで、幸せな日々であった。多くの健康な子供に恵まれたが、伊邪那美命が最後の子供をお産みになられた時、経過が思わしくなくて、産後の高い熱にうなされて亡くなられた。

・伊邪那岐命は、今の松江市大庭町あたりで、広いお庭の中を神の真庭として、伊邪那美命と仲むつまじく暮らしておいでであった日々から、急に悲しみの日々に変わり、伊邪那岐命は苦しい日々から逃れるようにして、故郷である高千穂に帰られた。そして父(二代目の伊邪那岐命)のもとで、余生を送られたのである。





本日最後となる上の画像は、「黄泉比良坂(伊賦夜坂)」を解説する看板を映したものだ。

この看板の右下に書かれていたのだが、女優の北川景子さんが主演を務めた映画『瞬(またたき)』で、亡くなった恋人ともう一度会いたいと、この生と死の境とされる伊賦夜坂が、映画のラストシーンの撮影場所だったとのことである。

もしかすると、切望した再会を今世で果たしたイザナギ・イザナミ御夫婦の代表が、現代を生きるDAIGO・北川ご夫婦なのかもしれない・・・などと思いつつ、伊賦夜坂を後にしたのであった。





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最終更新日  2016年08月15日 11時44分48秒


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