真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年08月16日
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神社の由来が書かれた看板には・・・聖武天皇御代の和銅六年(713)に諸国の風土記編集を命じられ、出雲風土記の出雲郡に神祇官舎「出雲社」とあり、所々の古文書に記された社である・・・とあり、鎮座地の富村には熊野神社(出雲国一の宮)の御火継祭との関連から、かつては千家・北島の両国造家の別邸があったとされ、出雲大社とも縁の深い古式ゆかしき社とのことである。

参拝を終えて社殿を背にして立つと、南方には神名火山の「仏経山(標高366m)」が見えたが、なぜか参道が山並から少し外れた方向となっていた。

これは、もしや・・・ということで参道の方位を調べてみると、やはり!というか、真南から東へ約20度傾いた「シリウスの聖方位」を示していた。

これは前日にも確認することとなった、出雲の東西軸と南北軸の交差点にある「田和山遺跡」の神殿跡が示す方位と同じであり、その示唆するところは・・・出雲の古い神社・仏閣は、世界各地の古代遺跡で認められる「シリウスの聖方位」に根ざす信仰体系を有していた・・・と、その可能性を指摘しておきたい。

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続いて訪れた神社は、「クナト大神(久那戸大神)」を主祭神として祀る「出雲井神社」(いずもいじんじゃ/出雲市大社町)であった。

当社への参拝はもう十回を数えることになろうが、昨年秋の参拝の折は未だ建替の過程にあり、この度は新しい神殿となっており、清々しい神氣を漂わせていた。

遠つ神祖「久那戸(クナト)大神」を祀る富家の口伝によると、「久那戸大神」は日本列島を産み出した伊邪那岐命と伊邪那美命の長男、つまり「出雲王朝の始祖」とされている。



それが「出雲」においては、「表」= 出雲大社(千家家)・「裏」= 出雲大社(北島家)・「奥」= 出雲井神社(富家)という関係性が、恐れ多くも何度か出雲を訪れるうちに浮かび上がってきたのである。

「裏」が「表」に・・・とは良く聞くが、どうやら時代の要請により、「表」と「裏」の中核にある「奥」を含め、それらが〔三位一体となって全面に出る〕ということになったのではあるまいか・・・。

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ところで、古代エジプトの「大ピラミッドの内部構造」と古代日本の「出雲大社の建築構造」を、同等だとする見方があることをご存知だろうか。

(※上の画像は「古代出雲歴史博物館」に常設の、古代の出雲大社の復元模型を撮影したものである。)

その見方によると、大ピラミッドの王の間と、そこに到る大回廊の構造は、古代の出雲大社の神殿の大きさや高さ、そして本殿へ続く長い階段を含めて、同じ寸法になっているとのことである。

・・・ということになれば、上記の「クナト大神」の「クナト」という神名が、「アテン神信仰」を始めた「イクナートン(アメンホテップ4世/古代エジプトの第18王朝のファラオ)」という王名の、「イーン」を省略した「クナト」だとする説が、俄然信憑性を帯びてくることになる・・・。

ちなみに、ユダヤ民族による「ヤーウェ信仰」は、この「アテン神信仰」がモデルになったとのことである。


なかなか深遠なところに踏み込んできたが、実は今回の出雲行脚において、さらに興味深く感じ注目していたところは、「天体の地上投影」という観点から、「おうし座」が「須佐之男命(牛頭天王)」と認識され、出雲地域に投影されてきたという視座である。

以下に紹介する書籍によれば、それぞれ目星となる「おうし座」の星々の投影地は、一等星の「アルデバラン」が、かつては「クナト大神」を祀っていた出雲国一の宮の「熊野大社」、おうし座の牛頭部下方の三叉に相当する位置が「揖屋神社」、そして牛頭部上方の角(二本ある角の一方)の先端に輝く「エルナト」が「出雲大社」と記されている。

加えてその項の本文には・・・大国主命を祀る出雲大社は縁結びの神として崇敬されているが、それは「エルナト」が「おうし座」と「ぎょしゃ座」を繋いでいるからである・・・とあり、いわゆる「縁結び」の本質的意味が汲み取れて、目からウロコの注目に値する見解だといえよう。



そして、上記の「おうし座」の「エルナト」は、「五角星」とも称された「ぎょしゃ座」の一角を担う星であり、この「エルナト」を含む「ぎょしゃ座」を具現化した造形こそ、古代出雲大社(上の画像の模型)の長い階段の上方にあって、全体として五角形状の「本殿」だとする観方になるわけである。


ところで、この「ぎょしゃ座」の投影地といえば、上記の書籍によると「九州」ということになり、その五つの星々が投影された聖地を含む九州島全域の主要地点を、ここ約2年をかけて徹底して巡り歩いてきた経緯がある。

奇しくも、この「ぎょしゃ座」の投影が「出雲大社の本殿」だと、上記の書籍を再読して知ったのは、出雲に向かう前日だったことを考え合わせると、「ぎょしゃ座」の投影された九州の主要地点を巡り終えたという達成感とともに、おそらく今回で集大成となる出雲行脚の後押しを頂いた、背後の有り難きお導きを強く感じる今日この頃である。





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最終更新日  2016年08月16日 15時08分37秒


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