真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年11月02日
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そこで昨日の記事の「番外編」ということで、今年の4月に「小呂島(おろのしま)」に渡った時の感想や画像を紹介しつつ、上記の「大入島」と「小呂島」を結ぶ『軸線』について記しておきたいと思う。

まず冒頭の画像は、博多湾岸域において「東」を示す主要な起点となる「立花山」を、ほぼ真西にある「志賀島」の展望台より撮影したもので、画像中央の二並びの山の高い方が立花山の最高峰(標高367m)である。



まず小呂島の港に到着すると、入港したばかりの漁船から採れたての魚が船上から降ろされ、すぐ近くの市場に並べられていく現場に遭遇した。

どうやら大漁の様子で、誇らしげに魚を扱う漁師の威勢の良い姿や、それを受けて市場で手際よく働くお母さん方の歓声が眩しかったのを憶えている。

おそらく初めて直に見聞した港の賑わいを後にして、目的だった島の山頂部へ鎮座する「嶽の宮神社」へ向かうことに・・・。

恐れを抱くほどの鬱蒼とした森を抜けて、長く続く石段をひたすら登るのだが、その道中で映した画像が上である。



そして上の画像は、ようやく見えてきた神社の拝殿を映したものである。社殿の鎮座地は九合目あたりだったであろうか・・・さらに山頂を目指すも道が分からず、展望もほとんど無かったのだが、その生き生きとした原生林の躍動感に包まれて、まるで野生を取り戻したかのように元気ハツラツとなるのだった。



上の画像は、小呂島に自生する「ビロウ」の葉を撮影したもので、同島は日本における「ビロウ」の自生地北限とされている。





小呂島の小さな港湾の見える高台から、海の向こうに微かに見える九州方面を展望したものが上の画像である。

そして今、この画像を前にしていると、ここ小呂島から立花山、そして英彦山や由布岳を含む幾多の主要地点を経由して大入島へと、一直線に連なる見えない軸線が俯瞰して観えてきて、その天体運行を地上に投影する古代人の規模の大きな視野と実行力に対して、感動を通り越して驚嘆の思いが湧いてくるのであった。


実はこれまでも何度か、北部九州の沿岸各地から、この小呂島の島影を確認したことがあった。なかでも印象に残る場面は、「筑前二見ヶ浦の夫婦岩」(糸島市志摩桜井・・・下の画像)から海を眺めている時だった。そのとき遠方に、ハッキリと小呂島を視認できたのである。

そういえば、前回記事では「大入島」の近くにある「豊後二見ヶ浦の夫婦岩」を紹介したが、そもそも夫婦岩の役割とは、例えば「筑前の夫婦岩」は「夏至の日の入」を観測する目印だと伝わるように、年間の太陽運行における節目の観測装置という側面がある。

以上のことを考え合わせていくと、太陽運行の節目となる軸線の一つである[ 玄界灘の《小呂島》⇒立花山⇔英彦山⇔由布岳⇔佐伯湾の《大入島》]を結ぶ「夏至の日の入と冬至の日の出を示す軸線」の両端にある島の、それぞれの近郊の湾岸域に「二見ヶ浦の夫婦岩」が存在する背景に、古代人の深遠なる意図を感じたところである。

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最終更新日  2016年11月02日 22時40分56秒


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