　エルミタージュ美術館展を観にいった。広島展は１月30日（日）まで。

　平日、広島の展覧会でこれほど混んでいるのは、初めてだった。それほど注目を集めたということか。そう言えば、エルミタージュ美術館の分館を広島へ誘致する話があったが、たぶん資金難で最近は音沙汰ない。

　18世紀ロシア、ロマノフ朝の女帝、エカテリーナ２世を中心に据えて、首都サンクトペテルブルクに集積された美術のエッセンスを紹介している。ひとの頭越しに背伸びするとか、精緻な作品のあちこちを見るとかで、すっかり疲れた。オバサングループが３時間かかったと話していたけど、行列に忠実に従ってノロノロ移動していたらそれくらいかかるかも。その執念に敬意！

　とにかく、王侯貴族の人物像とか、首都の風景とか、外交儀式とかを、油彩、エッチング、織物、大理石、陶磁器などを使って克明に表現する技術、忍耐、時間、資金には脱帽する。頭がクラクラした（あるいは強くない視力のせい？）

　エカテリーナ２世はドイツ貴族の娘だという。夫ピョートル３世を追放して女帝に。そして寵臣（男）が13人？もいたというから、そっちの手腕もたいしたもの。しかも最後の寵臣は40歳年下だった？と知り、呆然とする。ちなみに女帝は67歳で亡くなった。

　その寵臣たちの肖像がずらっと並ぶ。つい、女帝の好みなんか考えてしまう。それに、200年以上前の寵臣たちの顔が分かることは驚異だ。日本では、大奥の側室たちがいかほどの美人であったかさっぱり分からない。それを描き残す絵師はいなかったのかなぁ～

入館券

広島県立美術館の裏は縮景園
まだ春の萌しは感じられない

2005.1.28b

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

最終更新日 2011年12月01日 12時31分31秒
コメント(2) | コメントを書く

[その他] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:エルミタージュ美術館展＠広島(01/28)

kinokomesi さん

エルミタージュ美術館展、豪華できらびやかそうですね！
エカテリーナ２世、す、すごい方ですね！！！いろいろな面でもビックリ！
チケットの絵のお方がそうなのでしょうか、そうだとしたら
その理由もうなづけるような気がします。お肌の輝きが違います～（>▽<）

以前、東京の上野でエジプトか何かの展覧会に行ったら
付き添いの人がついた、年配の男性ががいて
「この人、私知ってる人なんだけど、誰だっけ？」と見ていたのですが
思い出せずに家に帰り、夕方のニュースでその方が映り
日本画家の平山郁夫さんと判明しました（>□<）！！
残念～、握手してもらえばよかったです。
(2005年01月29日 10時45分35秒)

返事を書く

Re[1]:エルミタージュ美術館展＠広島(01/28)

みなが仙人さん

kinokomesiさん
＞エルミタージュ美術館展、豪華できらびやかそうですね！
＞エカテリーナ２世、す、すごい方ですね！！！いろいろな面でもビックリ！
＞チケットの絵のお方がそうなのでしょうか、そうだとしたら
＞その理由もうなづけるような気がします。お肌の輝きが違います～（>▽<）

チケットの女性がエカテリーナ２世。そのドレスがまたすごい。織り柄なのでしょうか、絵にもそれがびっしり描かれています。もちろん宝石も。

＞日本画家の平山郁夫さんと判明しました（>□<）！！

平山郁夫さんは、瀬戸内海の島（広島県瀬戸田町）の出身です。奥さんは美大の同級生。結婚を機会に引退したようですね。
瀬戸田町には「平山郁夫美術館」があります。尾道から橋伝いに行けます。何度か行ったことがあるけど、今度いったらレポートしましょう。
(2005年01月29日 11時30分28秒)

返事を書く