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けれどもこれは私だけの感覚的な受け止め方であって、現代ではもっと研究が進み、私の中学生のころの辞典とは、また違った解釈になっているかもしれないと思い、新しい古語辞典を買うことにしました。
駅前の大きな書店には、たくさんの古語辞典があり、そのほとんどが受験生用のものでした。もちろん私は受験が目的ではありませんが、具体的にどんな辞書が私にとって理想的なのかまでは分かりません。ただ、言葉には時代により意味合いが違うため、それを幅広くカバーできる辞書がほしいと思ってはいました。そこで例によって「あさまし」を引いて、いちばん詳しく書いてあった小学館の古語大辞典(中田祝夫・和田利政・北原保雄編)を買うことにしました。
あさまし《動詞「あさむ(自マ四)」の形容詞化。原義は意外なのに驚くの意》1)(善悪にかかわらず)意外だ。あきれるほどだ。2)あきれて興がさめるさま。お話にならない。3)あきれるほどはなはだしい。4)情けない。嘆かわしい。5)(「あさましくなる」の形で用い、意外なことになるの意から)「死ぬ」の間接的な表現。亡くなる。6)身分が卑しい。貧乏だ。7)さもしい。卑しい。卑劣だ。8)浅はかだ
書店の棚にある中で分厚く、一番大きな古語辞典ではありましたが、「あさまし」については、私の愛用する三省堂と岩波の古語辞典を足したような内容でした。