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私が中医学(漢方医学)を学んでから、もうじき20年になります。
以前にも書きましたが、
当時の薬科大学にはある程度の薬用植物学の講義はあったものの、
漢方の方剤学はカリキュラムにはなく、漢方を実践するには、
中国の中医薬大学に留学して学ぶか、独学するしか道のない時代でした。
学びの初めは毎月一回、メーカーの勉強会に出席し、
学術部長の講義を受けるというもので、私にはさっぱり理解できませんでした。
しかし何度か受講するうち、ある時「ぱっ!」と、何かがひらめいたのです。
一瞬にして私はすべてを了解したように感じました。
それは目の前の霧が一瞬で晴れるような、
あるいは頭の中を何かが突き抜けるような、そんな感覚でした。