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モーツアルトはサービス精神旺盛で、お喋り好きの商人のようだ。
聞いていると疲れる。
バッハは使いまわしの名人。
恨み事や愚痴もたくさん言ったのだろうな。
ショパンは優雅なロマンチスト。
感傷過多で、ちょっと鼻につくけど。
ヘンデルは上品な紳士で、ハイドンは武骨な老人かな。
ヴィヴァルディは元気で陽気な青年。
そんな感じがする。
しかし今ではもう、バッハも息苦しくて聞かなくなった。
日本での有名どころの音楽も、最近は聞く気がしない。
いい曲は多いのだけれど。
★
佐藤豊彦の奏でるリュートを聴いていると、彼の持つ音一つひとつの色彩と
その音と音をつなぐ「間」が、音楽という細胞をどれほど満たしているか、しみじみ感じる。
特に音と音の間にあって、音のないわずかな時間。
そこにこそ音楽の味があるのではないかとさえ思う。
文章も同じだ。
言葉や表現のきらめきや色合いはもちろん大事だが、
「行間」から立ち上る品格、ユーモアや優しさ、力強さ。
それこそが筆力ではなかろうか。
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2019年1月 January 4, 2019