田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年07月16日
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テーマ: ★お菓子★(2836)
カテゴリ: ほどよく
まだ、私が小学校低学年で、マクドナルドにセットメニューがなく、自動販売機の飲み物はすべて100円だった時代のお話。

いっぱい小遣いをもらってる、子供がいた。
といっても、子供だから僕らのアイスクリームが普段50円なのに、その子供は100円やそれ以上のプレミアムアイスを食べている位の違いだ。
子供っぽいなぁ。

ただ、時々彼は千円札を持って、マクドナルドのハンバーガーを買い、ポテトをほおばっていた。
羨ましかった。
なんだか、大人みたいで格好がいい。

さらに、喉が渇くと普通に自動販売機にコインをいれファンタやコカコーラを飲んだ。

そして、多くの彼らは共働きの両親を持っていた。

高校になって、やっと、そのことに気がついた。
ハンバーガーは小学生のお菓子にしてはボリュームが多い。

一方、私のお菓子といえば母の手作りだった。
僕が「お菓子ー」というと内職をさっさとしまって、ちゃっちゃと造ってくれた回転焼だった。
時々、クリームや小豆がはみ出てしまって、指が汚れた。
かといって、指を舐めると怒られた。
しかも母は時々、何を思ったか、マーマレードとか入れた。
甘くてたまらなかった。
飲み物は冬は暖かい番茶、夏は冷たい麦茶だった。
時々、ミキサーでバナナジュースなんか作ってくれるけど、冷え方も中途半端で甘ったるかった。

彼と比べて貧乏臭くて、嫌だった。

あー、おなかが破裂するまでマクドナルドのハンバーガーが食べたいなぁ、って思ったものだ。

ちなみに我が家が貧乏ではないのに気がついたのも、高校の時だった。
きっと母親は常に倹約と子供達の健康を考えていたのだろう。

成長してサラリーマンになった私は外回りで時間がないと、ハンバーガーを口に押入れ、コーラで流しいれる。
時間が早いし、それなりにおいしい。

でも、いざ、毎日それが手に入ると、飽きてくるものだ。

そして、回転焼が懐かしくなる。
味は濃くはなかったけど、毎日食べていけた。
今から考えると、贅沢だった。

コンビニで麦茶を買うけど、家でのものほど冷えていない。
地下鉄の駅で売っているジューススタンドのジュースは心地よいくらい、冷たい。
頭がキーンとする。

そうだ。

ためしに私はバナナジュースをこぼれないように気をつけながら、持っていた。
エスカレーターを上がり、オフィス街がもわっと熱い空気を運んでくる。
そうして、バナナジュースを飲む。
甘ったるくはないが、生ぬるい。

とても懐かしい気分になって、私は指を舐める。
怒ってくれる母がオフィス街にいないのが残念だ。





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最終更新日  2005年01月15日 23時28分46秒
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