読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2007.12.28
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カテゴリ: 小説
先日の 「ないもの、あります」
しかし!
やっぱり私には無理!
読書なしに家事をするってことは、絶対に不可能だってことがよく分かりました!

「これが終わったらアレを読もう。」「ここをきれいにしたら図書館に行こう」
そんなふうに次のお楽しみを用意しておかないと、私は家事ができないんです。
と、ごちゃごちゃ言い訳するのはやめにして、読みたい本をしっかり読み、片手間に家事をするいつものパターンに戻っています。




で、この間読んだ 「青が散る」
早逝した父親の借金を背負い、安アパートで一人暮らしをする大学生。恋人の陽子。
この二人を中心にして、アルバイトしているホテルの人間模様や、自殺をするために日本に来たドイツ人夫婦、歎異抄に心酔している友達、京都の邸宅に暮らす謎の老婦人。
誰もが自由なようでいて、自由じゃない。何かを抱え、何かに縛られて生きています。
主人公の部屋で柱に釘付けにされていながら、なお一年近く生きている蜥蜴のキンちゃんの姿が、人間の生き方というものを象徴しているように感じました。
毎日キンちゃんに、その日あったことを日記のように報告する主人公の孤独。しかし、キンちゃんは釘をはずされた翌日・・・・・・・・・
これは秘密にしておきますね。

主人公の辛苦の夜明けを予感させるような結末に、ホッとして扉を閉じることができました。読後感はしみじみと爽快です。

「青が散る」の躍動感を「明」とするならば、「春の夢」は「暗」です。しかし、どちらも青春の貴重な輝かしさを強く訴えたものでした。
そういえば、ほら。
両方のタイトルの頭の一字をくっつければ、青春になりますよ。





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Last updated  2007.12.28 10:22:19
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