読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.01.26
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カテゴリ: その他の本
ここを読んでくださっている、本好きの皆様方に伺います。

あるいは、ベストセラーだからあえて避ける、ということがありますか?

私は、どちらかというと後者の方です。
そして、ベストセラーも評判がだんだん落ち着いてきて、読む価値がありそうだぞと思ったときに、読むことはあります。たとえ、流行おくれでも。
また、ベストセラーだったとは知らないで、何年もたってから読むことも多いです。
(先日の「センセイの鞄」がそうですね。「海辺のカフカ」もそうでした。)


この本「趣味は読書。」は、1997年から2002年までのベストセラーを、全て読んだ記録です。かといって、林真理子や柴門ふみが書いているような読書ナビとは、ちょっと違います。
はっきりいって、この本のほうが数倍おもしろいです。

それから、この本をとてもおもしろくしている最大の理由は、著者の斎藤美奈子さんがすごく冷静で的確な視点を持っているからでしょう。
そしてその視点は、小気味よい意地悪で味付けされているので、ますますおもしろいのです。



ここには、約40冊のベストセラーが紹介されていて、次のような項目に分けられています。

1.読書の王道は現代の古老が語る「ありがたい人生訓」である
    「大河の一滴」「日本語練習帳」「生き方上手」など

2.究極の癒し本は「寂しいお父さん」に効く物語だった
    「鉄道員」「子どもにウケル科学手品77」など

3.タレントの告白本は「意外に売れない」という事実
    「プラトニックセックス」「妻と私」など

4.見慣れた素材、古い素材もラベルを換えればまだイケる
    「買ってはいけない」「永遠の仔」「話を聞かない男地図が読めない女」など


    「金持ち父さん貧乏父さん」「海辺のカフカ」「模倣犯」など

6.ものすごく売れる本はゆるい、明るい、衛生無害
    「五体不満足」「ハリーポッター」など


「鉄道員」は怪談。「大河の一滴」は辻説法。「永遠の仔」は下火になったアダルトチルドレンもの。「五体不満足」の著者は絵になる障害者。そして、「ハリポタ」は現実逃避文学。
そんな具合に、ばっさばっさと料理してくれました。

読んだことのある本もない本も、新たな発見があると思いますよ。




ところで、皆さん、昨年のベストセラー「女性の品格」を、お読みになりましたか?
私はちょこっと立ち読みしただけですが、「ケッ!クーダラナイ!」って思いました。
斎藤美奈子さんなら、なんて言われたでしょう。知りたいなあ・・・





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Last updated  2008.01.26 14:31:48
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