読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.01.28
XML
カテゴリ: その他の本
ブログ友だちdaimajinさんからご紹介いただいた、おいしい本です。

たとえば、豆腐よう・・・・・・陰干しした沖縄豆腐を泡盛と紅麹の汁に数ヶ月漬けて熟成させたもの。チーズと練りウニの風味。
たとえば、リエット・・・・・・フランスの伝統的保存食。豚肉やガチョウの肉を刻んで煮込み、ペースト状にしたもの。
たとえば、鮒ずし・・・・・・琵琶湖に住むにごろ鮒を塩漬けし、あらためて米飯に漬けなおして自然発酵させる。最も歴史の古いなれずし。

どうです。おいしそうでしょう。
こんな60~70種類の東西の珍味が、短くてきっぷのいい物語と共に紹介されるという、お酒好きにはたまらない本です。ほとんどが、食べたことのないものばかり。私はお酒を飲まないので、悔しいくらいですが、ごはんのおかずにして食べてみたいなあ・・・・!


ただ、物語がほとんど短い会話のやりとりだけで構成されているので、登場人物の相関がちょっと分かりにくいかな。女同士の親友だったり、離婚したけど仲のいい元夫婦だったり、いろいろなワケありそうな関係が多いです。それを想像しながら読んで、うすうす分かってきたなと思ったら、すぐに終わってしまう。なにしろ、一つの物語が3ページほどの短さなので、珍味も物語も、かみしめるヒマがありません。


珍味というものは、お箸の先でちょびっとつまんで口に入れ、大切に味や舌触りを楽しんだ後、そこにお酒を含んでさらに香りを楽しむもの。とすれば、この本も珍味同様、ひとつひとつ味わいながら読む本なんでしょうね。
私みたいに、本も食事もパクリパクリ、モグモグ、おかわり!という無粋な人には、向かない本かもしれません。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.01.28 15:42:47
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: