読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.03.23
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カテゴリ: 小説
怖い。ひどい。気持ち悪い。かわいそう。もう読みたくない。イヤだ。つらすぎる。

著者の重松清さん、いったい何が描きたかったの?
欲ですか?エロですか?聖書ですか?命ですか?犯罪ですか?
本当のところは分からないけれど、読後の興奮が冷めてきた今、なんだか腹立たしい気持ちになっています。
それは、主人公シュウジに対する母親的思いが湧いてきたからかもしれません。


大人がいっぱい出てくるのに、ほんとうにシュウジを助けようとした人は一人もいなかった。
学校の先生は、高校進学や陸上大会は勧めるけれど、生徒の置かれた環境に思いをめぐらすことはなかったし、神父はただ気弱く待ってるだけ。
この神父、物語の中で唯一のおだやかな善人みたいにして出てくるけど、なんか胡散臭かったなあ。だいたい、どうやって収入を得ているのか不明だし、信者は皆無。普段何をやってたんだろう。

それに、シュウジのことを「おまえ」呼ばわりしていた語り手は、結局、その神父だったわけでしょ?人のことを「おまえ」って呼ぶようなキャラじゃないと思うんだけど・・・
なんか2面性があって、好きになれないわ~




このように、この本は内容も怖いけど、表紙も怖い。
夜、一人でなんて絶対読めないと思ったぱぐらは、手近に会ったスーパーのチラシで、カバーしちゃいました。
だから、派手な色で「新鮮野菜98円均一!」とか、「新学期文房具フェア」とか、実に平和な雰囲気。中味は「疾走」。
重松清さん、この次からはもうちょっと手に取りやすい表紙にしてください。





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Last updated  2008.03.23 07:32:44
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