読書の部屋からこんにちは!

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2011.02.19
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カテゴリ: 小説
かなりの厚みの上下巻です。

じゃ、すごくおもしろかったのね。って聞かれたら、ちょっと返事に困ります。
この本の内容を「おもしろかったわ~」ってのん気に言える人はいないでしょう。
肯定的なコメントすら、私はちょっと口にしづらいです。
が、全然おもしろくなかったら一気読みはしなかったし、「おもしろくない」と言っても嘘になるし・・・


と、なんだかわけのわからないことをブツブツ言ってます。
要するに、この本はおぞましい大量殺戮の話なんです。
しかも舞台は学校であり、殺されるのは生徒たちです。

こんな本が書店に山ほど平積みされていて、みんなが抵抗なく買っていく。
それだけでも、私はとても怖い。
それなのに、気になって気になって、手にしてみたら一気読みしてしまった。
一気読みはしたけれど、読後感は最悪。
ぞ~っとして、胸が悪くて、こんな本読まなければよかったと、ほんとうに思いました。
そのくせ、貴志祐介さんに興味が湧いてきて、次は何を読んでみようかって考えています。
自分で自分が不思議です。



内容についてちょっと触れますと、「ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー」という謳い文句がついているらしいですが、(正直、意味わかりません)IQの高い殺人鬼という設定の割には、意外と抜けてるんじゃない?という点が見えます。
また、今まで警察につかまらなかったのが不思議だとも思います。
生徒たちを次々に殺していくうちに、だんだん精神が錯乱していくんですが、そこもちょっと甘いなあと思いました。

それからもう一つ。

小説を読むときに、登場人物の名前とキャラクターが、自然となじんで覚えられるというのが、いい小説の条件の一つと私は思っていますので、そういう点でもちょっとね・・・でした。

もしこれから読んでみようかなと思っていらっしゃったら、私は決してお勧めいたしません。





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Last updated  2011.02.19 20:07:26
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