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2007/01/18
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テーマ: ニュース(95830)
カテゴリ: 時事的話題
大阪府八尾市で、たまたま通りかかった3歳の男の子が、歩道橋の上から突き落とされるという事件がありました。

ただ、運悪くそこを通りかかった、というだけで、瀕死の重傷を負うことになりました。

容疑者は、近くでクッキーを売っていた障害者でした。
過去にも子どもを連れ回してしまう事件を起こしていたそうです。
容疑者が通う施設の代表者は、障害者だから起こした事件ではない、多くの障害者はまじめな人間だ、と、言っています。

私も、日常活動の中で、こうした局面に遭遇します。
自分として出来る限りのことをしようとは思いますが、自分の力ではどうにもならないほど、問題の根は深いのです。
そういう現場で状況を直視している人には、こうした問題の難しさは実感できると思いますが、事件の上っ面だけを眺めて深入りをしようとしない人は、こうした問題を起こす人を、厳重処罰しろ、危険な人物は施設にぶち込んで出てこれないようにしろ、というように言うんだろうなあ、と思います。


特定の人たちを社会全体から見れば少数者だということで排除すればするだけ、こうした悲劇が今後も繰り返され、何の罪もない子どもが被害に遭っていくことになるだろうと私は思います。

私は左利きですが、字は右で書かねばならないという価値観の世界に放り込まれたとします。
レストランで食事をすると周囲から冷ややかな視線で見られます。
全ての機械が右利き専用にできているので、パソコンでもマウスでも駅の改札口でも、何でもやりにくくて窮屈です。
左で字を書く人間は、就職しようにも面接で拒否されてしまいます。
やっと見つけたクッキー作りの仕事も自分の性格には合わない仕事で、ストレスが溜まる一方です。
左利き用のパソコンがあれば、右利きと同じように仕事ができるのに、なぜ自分は差別されなければいけないのか、納得できないでしょうね。
それを社会に向かって訴えても、なぜ、おまえは、右で字を書くという、当たり前で誰でも出来る簡単なことができないのか、そんなできそこないの常識のないヤツは施設にでも入っていろ、と、言われるのです。

この左利き、右利き、の違いを、障害者、健常者、の違いに置き換えてみれば、八尾市の事件の背景に少し近づけるのではないか、と、思います。
「教育がなっていないからだ」と言って、「教育基本法」をいじってみたところで解決できる問題ではありません。
1月6日の日記、 「敗北者の居場所」 「暗黙のルール」 にも書きましたが、健常者が自分の感覚で物事を捉えてしまうところに問題があると私は思うのです。
私の目で見て、日本社会の9割くらいの人は、規範意識の強い、いわゆる「健常者」だと思います。
ですが、健常者の「常識」に当てはまらない少数派がこの社会に存在しているのです。
決して、意欲がないわけでもないのに、健常者の「常識」に当てはまらないという理由だけで、窮屈な生活を強いられ、疎外されている人たちがいるのです。
健常者にとっては居心地の良い当然のことがらであっても、それを苦痛に感じる人もいるのです。


こちら に別の視点から、私なりの処方箋を書きました。ご参照頂ければ幸いです。




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最終更新日  2007/01/18 08:43:20 PM
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