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2007/07/13
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カテゴリ: 科学の話題
最近、出っ張る一方の腹が気になって、食品に関する本などを読んでいるのですが、相矛盾するような記述が出てきて困ることがあります。

食品会社の「味の素」が、ベニバナの種子に含まれるポリフェノールの成分に、血管の年齢を改善する可能性のある物質があることを見つけて、動脈硬化学会で発表するのだそうです( こちら を参照)。
クマロイルセロトニン、フェルロイルセロトニンという2種類のポリフェノールなのだそうですが、ベニバナ1キロに3グラム含まれているそうで、強い抗酸化作用を持っているのだそうです。

この記事では、「可能性がある」と書かれているだけで、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中の予防になると断定しているわけではないので、だからベニバナが良いとまで言っているわけではありません。
私が、読んだ本の中に、ベニバナ油は多量のリノール酸を含んでいて、これを取りすぎると、悪玉コレステロール(LDL、低密度リボ蛋白)が増える、あまりに取りすぎると超悪玉コレステロール(VLDL、超低密度リボ蛋白)が増えて、血管に取り込まれやすく、血管が膨らんで動脈硬化のもとになる、と、書いてある本があります。

いったい、ベニバナ種子をたくさん摂取する方がよいのか、悪いのか、矛盾した結論で困ってしまいます。

最近、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸もからだに悪いと言われていて、子どもの頃から毎日の朝食にしてきた私としては、考え込んでしまいますが、高1の頃から腕から背中、首筋にかけてアトピーにもなっているので、やはりマーガリンは疑わざるを得ませんね。
リノール酸の過剰摂取が、アレルギー性疾患に悪影響がある(リノール酸がいろいろと変身してできる、プロスタグランジン、ロイトコリエンというような物質が人体内に必要以上にできると、過敏になりやすい)、と、書いているウェブサイトもあります。


それを今になって、リノール酸は動脈硬化の原因になると言われても困りますが、ベニバナのポリフェノールは血管を若返らせると言われると、さらに混乱します。

私は医者ではないので、健康指南できる立場にありませんが、どうやら、結論は、悪玉コレステロールとなるリノール酸と、善玉コレステロール(HDL、高密度リボ蛋白)となるαリノレン酸(または、魚油に含まれるDHA、ドコサヘキサエン酸、または、EPA、エイコサペンタエン酸)の割合が問題で、2対1から4対1くらいになるような食事を心がけると良いらしいです。
注.悪玉コレステロールと言われているものも血管を強くするために必須なので、リノール酸の摂取をやめてしまうべきというものではないらしい。

αリノレン酸やDHA、EPAで困るのは、エゴマ油やアマニ油やマグロに多く含まれると言っても、お値段の張ることですね。

お医者さんの中に、食物と血管系の病気や免疫系の病気との関連を、脂肪酸が人体内でどう移り変わっていくかというところから、わかり易く解説してくれるような本を書いてくれるような人がいれば、こうした矛盾をどう考えればよいのかもわかると思うのですけれども、そんなヒマなお医者さんはいませんかね?




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最終更新日  2007/07/13 10:16:09 AM
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