架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

2005/07/10
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カテゴリ: 大航海時代
大海戦の攻撃目標が、ほぼポルトガルのサンジョルジュに決定されるに伴って、ポルトガルでは大海戦のサポートのためにいくつかのイベントが開かれた。

海戦のための資金を稼ぐための「サンジョルジュ、ダイヤ・金交易ツアー」
大砲を格安で提供するための「大砲注文&作成ツアー」
回復のための料理を提供するための「クスクス製作ツアー」
の3つのイベントだ。

今まで、私は、この時期にはカリカットにいって軍事演習に励んでいたので、イベントには出たことが無かったが、今回は、たまたまリスボンに戻っていたので、一番早い時間に行われる「ダイヤ・金交易ツアー」に参加することにした。

私自身は、先日、貴金属取引の能力を身につけ、地道に熟練を積んだために、「金」ならある程度の量は自分で買えるが、ツアーに参加するということに意義があると思い参加したのだ。

集合場所のリスボン王宮に行くと、アルカディア商会のさにーれたすが、艦隊編成をしていた。今まで、アルカディア商会のメンバーは、個人個人の動きをしている商会員が多いので、私と同じくイベントに出る人はほとんどいなかった。だからこそ、こうやってイベントの手伝いをする商会員が出てくることは嬉しいことだ。やはり、限られた商会というグループのなかだけでなく、より広く交流を深める更なる楽しみが広がるだろう。

「ランドさんも参加するんですか?」

「う・・・うん・・・」
私は返答に詰まった。なぜなら、このイベントを主催しているメンバーとは親しいからだ。
本来なら、私も運営側で手伝いをしていてもおかしくは無い。
「少し待ってくださいね」
そういうと、さにーれたすは、他の参加者との調整に入った。

「じゃ、ランドさん提督お願いします。メンバーは・・・」
さにーれたすは、私にそう伝えてきた。
「OK」
私はそう言うと、さにーれたすに言われたメンバーを一人一人艦隊に誘っていった。

私は、リスボンで必要な装備を整え、出航所へ行き補給を済ませた。
「じゃあ。みなさん準備はいいですか?」

「は~い」
「OK」
「K」
「できました~」
艦隊のメンバーから返事が返ってきた。みんな高レベルだ。やるべきことは既に自分たちでやっている。

私は、イベントの本部にそう伝えると、一路サンジョルジュを目指して出航した。

途中、海賊に襲われることなく、無事にサンジョルジュについた。私たちのレベルが高いので、海上に浮いている海賊も、私たちを襲っては来ない。
サンジョルジュにつくと、私たちは、まずダイヤモンドを買い始めた。まだ、金の相場が少し高かったからだ。サンジョルジュには、100名を越えるポルトガル人が、ダイヤモンドと金を購入していた。時間が早いので、集まりを心配していたが、多くの参加者を得て、大いに盛り上がったツアーになっていた。
私たちの艦隊には、ダイヤモンドだけを買うメンバー、金だけを買うメンバーがいたので、お互いに交換し合い、思いのほか早く船を満杯にすることができた。このツアーには、アルカディア商会から私のほかに、ルナ・ネイル、パメラ=アンダーソン、セリアスの3名も参加していた。

「じゃ、みんな帰りの準備はいいかな?」
私は、サンジョルジュの出航所で帰り支度を整えながら、艦隊のメンバーに尋ねた。
「は~い」
と全員から返事が帰ってくる。
「では。ランド艦隊、ただいまより、サンジョルジュを出航します」
私は、イベント本部にそう伝えると、ヨーロッパを目指して出航した。

途中、イベント本部から、次々に相場の情報がもたらされる。
交易ツアーで大事なことは、買いの時の相場も必要だが、売り場所の確保が大事になってくる。
相場確認用に、各都市に有志のスタッフを配置し、相場の確認と、暴落操作をおこなっていた。彼らのことは、決して表に出ないが、このイベントを成功させるために欠かせない重要なポジションなのだ。

「海賊を補足!」
ちょうど、ラスパルマス近辺まで戻ってきた頃、イベント本部から緊急入電があった。
「どこです?」
私は、尋ねた。
「カナリア沖で海賊が出没している模様」
イベント本部が伝えてきた。
「なに!」
私の艦隊がちょうど、カナリア沖なのだ。私は艦隊のメンバーに全方向に注意を向けるよう促す。
各自、自分の旗艦にのっていると、海賊の1隻や2隻はまったく脅威ではないが、いまは全員が交易用の船にのっている。大砲も積んでない。船員も最小だ。

「あとすこし・・・」
カナリア沖からマディラ沖に入れると、そこは海賊禁止区域なのだ。
「いませんね。」
艦隊のメンバーが言う。
「うん。もうすこし・・・よし、危険区域を超えた!」
私たちの艦隊は、無事に安全区域に入ることに成功した。
「ランド艦隊、無事にマディラ沖にはいりました。これから、販売に行きます」
私は、イベント本部にそう伝えると、イベント本部から売場として推奨された港に向かった。

イベント本部から伝えられた港で、金とダイヤモンドを無事に販売すると、私は約3.2Mの利益を得ることが出来た。私の得意とする香料貿易ではなかなか個々までの利益は出ないので、嬉しいものだ。

「SOS、SOS・・・こちらカナリア沖・・・・きた!!」
突然、イベント本部との通信回線に救難の連絡が入った。
「どうしました?」
イベント本部の伝令担当が尋ねる。
「海賊が・・・ぎゃぁぁぁぁぁ」
そこで、しばらく連絡が途絶えた。
「緊急連絡、哨戒部隊は、カナリア沖に向かってください。」
イベント本部から全艦隊に緊急連絡がとんだ。
この交易ツアーを安全に行うため、戦闘部隊を用意していたが、その哨戒の目をすり抜けて、海賊がポルトガル艦隊を襲ったようだ。
「私も、すぐに駆けつけます」
「オレも行くよ」
「私も」
今回の交易ツアーは、もともと大海戦のための資金調達が目的だったので、職業軍人が多く参加している。そのため、海賊に襲われた艦隊がでたとなると、交易を終えた人たちから次々に海賊討伐艦隊への加入者がでてきた。私も、ポルトガルの賞金稼ぎだ。もちろん、討伐艦隊に参加することにした。
総勢20隻にも及ぶポルトガル海賊討伐艦隊は、カナリア沖を中心に、海賊を探した。普段、海賊討伐をしない人たちも、仲間が目の前で襲われたという事実の前に奮起したのだ。

私たちの討伐艦隊は、結局、海賊を捕らえることは出来なかったが、他の艦隊からは、海賊補足の知らせが届いた。さすがに、海賊も、これだけの艦隊を相手にするのは避けたのだろう。それ以降、ツアー艦隊が襲われることは無かった。

ダイヤ・金交易ツアーを終えた私は、しばらく軍事能力の調整をしていたが、次に「大砲注文イベント」の時間になったので、指定された場所に行った。ここでは、私は単に注文するだけしかできないので、いちお客さんだった。必要な大砲を注文し、お金を払う。あとは、作成部隊の人たちに任せるしかない。

そのあと、「クスクス製作ツアー」があった。最初、このツアーには参加しない予定だった。なぜなら、私自身、調理R10、食料取引R4、工芸R8、香辛料取引R5と、クスクスを作るのになにも困らない能力を有していたからだ。
しかし、主催者がこの世界にこれなくなったため、急遽、顔を出すことにした。なぜなら、もしこのイベントが失敗すると、次回以降、こういうイベントに参加する人が少なくなってしまうと思ったからだ。もちろん、私が参加したからといって、特に何かが変わるわけではないのだが・・・。

時間になると、一人また一人と参加者が集合場所に集まってきた。アルカディア商会のぱんぷぅも手伝いに来てくれた。こうやって、商会から1人2人とイベントに参加してくれるようになると心強い。
主催者代理は、一人一人の参加者を確認しながら、手続きをしていく。しかし、圧倒的に手が足らないようだ。私は、主催者代理の邪魔をしない程度に、自分ができる事をやっていこうと決めた。
結局は、私の権限を大幅に離脱し、行き過ぎのところもあったかもしれないが、何とかクスクスを大量に作ることに成功した。後、2艦隊ほど多く集まっていれば、10000個のクスクスを作り上げることが出来ただろう。

今まで、イベントは一つも参加したことの無い私だったが、この日はすべてのイベントになんだかの形でかかわった。こういう日があってもいいものだ。

イベントの主催者の人たちには、お礼を言いたいものだ。そして、「ご苦労様でした」と。








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最終更新日  2005/07/11 06:31:48 PM
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