架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

2005/10/10
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カテゴリ: 大航海時代
紡績商の聖地といわれるインドのディブ。
まさか、こんな短期間で、この場所に戻ってくるとは思っていなかった。
せっかく貯めた、数百メガのお金を、一瞬につかってしまったツケが回ってきたのだろう。
お金はもっと大事に使うことにしよう・・・。

ディブでベルベットを折り始めて、一番よく聞く話題は、海賊の話題だ。
特に最近では、イングランドのガレアス海賊ですたんの噂をよく聞く。
今日も、ディブの前で、一人のポルトガル人が、ですたんの餌食になっていた。

海事訓練をしているときに私は、戦列艦に乗り、カロネード砲14門をフルに積んでいるので、海賊に襲われることはまずない。しかし、今は、一商人だ・・・・

「うわ!!船長、6時の方向に海賊船が見えます」

「なに!すぐに反転し、ディブに戻るんだ!」
私は大声で指示を出した。しかし、船員は生糸をベルベットに変える作業で夢中になっていたので、少し行動が遅れた。
「船長!海賊ですたんの強襲です!!!!」
船員が叫び声を上げた。
通常なら、港から数マイルは安全海域で海賊に襲われることは無い。その中で日数を過ごせば海賊に襲われることはないのだ。しかし、織物に熱中していた私の船は、ついつい安全海域から出てしまったのだ。その瞬間を襲われた。

私の船は商用クリッパー。少しは船員が増員されているが、ガレアスが相手だと、逃げるしか選択肢がない。2度ほど撤収に成功し、退路を開いたが、相手は熟練した操船で私の進路をふさぐ。結局、1.6Mの現金と刺繍糸、そして名匠カロネード砲14門を収奪されてしまった。

さすがに悔しくなり、私はすぐにディブに引き返すと、トーガを脱ぎ捨て、鎧に着替える。ダチョウの羽扇子を放り投げ、アレクサンドロスの剣に持ち替えた。そして、出航所で商用クリッパーから戦列艦に乗り換える。補給を済ませて、ディブの港を出港した。やられたら、やり返す。普段温厚な私でも、やられっぱなしは気分が悪い。

すでに港前には、ですたんの姿は見えない。しかし、事前の情報ではですたんは、カリカットを根城に、ゴア、ディブの間を行き来しているという。私は、ゴアに向けて船を走らせた。途中、インド海賊をよけ、ゴアの街が見えてきたとき、1隻のポルトガル船がですたんに追われているのが見えた。

「船長、あれは・・・・」
見張りに立っていた船員が言葉を詰まらせる。
「なに!報告をしっかりと」

そこには・・・「ネドベド」と書いてあった。
そう、我がアルカディア商会の冒険家なのだ。

「ネドベドを救うのだ」
私は、船員に発破を掛けたが、間に合わない。ネドベドとですたんは交戦状態に入った。
私はなすすべもなく、ネドベドがやられるのを見ているしかなかった。



よく、「PKKは海賊を倒してくれない」という話を聞くが、実際に海賊を追って戦闘を仕掛けるのは至難の技だ。海賊からすると襲う対象は星の数ほどいるが、海軍からすると、対象の相手はたった1隻だ。それをこの広い海から探し出さなければならないのだ。また、海賊をするだけあって逃げ足も速い。アラビアンガレーでも追いつくかどうか・・・。戦列艦の私は、まず追いつかないのだ。

その後、商会連絡を通じて、次々に海賊被害の報告が届いた。すべてですたんに襲われたと。
インドにいる商会員で、襲われていないのは、ガレアスにのっているthReadとウィリスの2名ぐらいだ。

商会として、海賊の討伐も考えたが、まずしなければいけないのは、自衛ではないだろうか。
これほどまで、アルカディア商会の商会員が襲われるには、襲われるだけの理由があるのではないだろうか。つまり、危機感がないと・・・。
そこで、私が考えている自衛の手段を商会連絡を通じて、数人に話した。

まず、襲われないためには・・・・

  1.危険海域を航行するときには、海賊がいると仮定して行動する。危機感を持つ
  2.青ゾーンブメの徹底。船上では生産しない。もしするならターンの後。
  3.海賊情報の共有。商会の連絡だけでなく、現地の連絡網にも積極的に参加。
  4.ガレアスの船影を覚える。船の形を見ただけで逃げる。見張りで名前を見た後ではもう遅い。
  5.街と街の間は、最短距離を行かず、遠回りになっても沖合いを選ぶ。街の入り方に安全に入れる道を探しそこから進入する。

この5つを徹底するだけで、海賊に襲われる可能性は極めて低くなると思う。


次に、海賊に襲われたときは・・・・

  1.旋回がマイナスになる補助帆はつけない。旋回が低いと初速が遅くなるので、接舷される可能性が高い。
  2.機雷の能力を持つ。運がよければ相手を倒せる。もし、相手が機雷発見を持っていても、直線で襲ってこなくなるので、逃げ切れる可能性が高い。
  3.撤収の鐘は必須。PKK艦隊が近くに常駐するようなところでは、援軍要請書を持つ。
  4.船員の練度を100に近づける。練度が高ければ白兵時に先攻が取れる。撤収の鐘が1度で聞けば、船員の損失なしで逃げられる。
  5.船員は50人以上乗せておく。船の容量が少し減るが、50人いれば、即死はしない。即死しなければ、1ターン目に逃げられなくても次の可能性がある。
  6.船の耐久を上げておく。白兵から逃げても、相手はこちらが逃げないように巻き込んでくる。その時に、機雷を使えば、相手を沈めることが可能になる。但し、機雷10で3発ぐらいは必要。それに自分の船の耐久が低ければ先にこちらが沈んでしまう。

まだまだあるだろうが、私がすぐに思いついたのは、この6つぐらいだろう。

これぐらい対策すれば、まず海賊に襲われることはないし、襲われても逃げ切れる可能性が高いのではないだろうか。襲われて嘆いたり、激怒して海賊に暴言を吐いたり、何とかしてと他を頼る前に、まず自分で出来る事を、1つでもやってみるべきではないだろうか。

「危機意識」と「自衛手段」を持つことが、一番の海賊対策になるのだ。
スキル枠の関係もあるだろうが、襲われたくなければ、1つや2つ自衛手段のために、割くことを考るべきだ。

ただ、自衛手段を施しても、海賊の被害が続くのなら、商会の威信と名誉を掛けて、討伐艦隊を出す事を考える。アルカディア商会は、ナポリの地方商会だが、戦列艦やガレアスに乗れるメンバーを5人、戦闘ガレオンやラ・レアル、重ガレーに乗れるメンバーを含めると10人以上の軍人を抱える、そこそこの戦力を持つ商会なのだ。






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最終更新日  2005/10/11 05:54:44 PM
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私の自衛手段(海賊対策)  
gegen さん
大変だったのですね~初カキコです。
ちなみに私の場合
1.砲撃による撃沈は良しとする
2.練度95以上を保つ
3.鐘は成功すると信じるw
4.sayであわてる(フリをするw)
5.機雷は直前まで相手を引きつけて使用(はじめに当たっても警戒されるだけ)
6.砲撃はしない(逃げることに専念、当たっても意味無い)
7.逃げる方向は風下(場合により)
8.鐘成功時が方向転換及び機雷の最大のチャンス←ポイント
9.粘着されないためにログアウト
    参考までに…w (2005/10/12 09:34:02 AM)

海賊かぁ…  
thRead さん
インドは海賊さん多くて大変なんだよね……
機雷は、撤収で逃げた直後だと結構食らわせられる。でもまあ、逃げに専念なら機雷は直線がいいかも?
ちなみに、自衛だけなら機雷より船尾カルヴァリンがいいよ!
(2005/10/12 07:25:14 PM)

Re:私の自衛手段(海賊対策)(10/10)  
gegenさんへ

はじめての書き込みありがとうございます。
みなさん、いろいろ海賊対策を考えているんですね。

こうやって、知恵が集まれば、ウチの商会員ももっと
安全にインド交易ができるかも~

(2005/10/14 09:06:28 PM)

Re:海賊かぁ…(10/10)  
thReadさんへ

ウチの商会は、軍事力を持ってるはずなんだけど、
まだまだPvPが弱いからねぇ。
これから、強化していくぞ~~
(でも、冒険者に転職するかもだけど)
(2005/10/14 09:10:10 PM)

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