最愛の彼との別れ
私は新入生、彼は新任の助手でした。
１年余り普通の教員と学生という関係を続けた後に、
お付き合いすることになりました。
でも、私は全身脱毛症。普段はウィッグを着けて生活しています。
いつ打ち明けるべきか、悩む日もありました。
彼に泣きながら本当のことを打ち明けた時のことは忘れません。
彼は私を抱きしめて「ウィッグだってこと、気づいてたよ。それも承知の上で交際を申し込んだんだ」と…。
私は５歳の頃から全身脱毛症を患っているので、
まともな恋愛なんて一生できないと思い込んでいたんです。
そんな私を受け入れてくれる人が現れた。
私はこの人を一生愛そうと誓いました。
そして私には大学３年より患っているうつ病のこともありました。
彼はそれも受け入れてくれました。
ただ、私は非常に精神が不安定になることがしばしばあり
いつか彼に捨てられるんじゃないかという不安から
泣きながら彼を問い詰めることがしばしば起こるようになりました。
後から知ったのですが、彼もうつを患ったことがあるようなのです。
彼も精神的に不安定なことがありました。
それを私がさらに追い詰めてしまったのです。
私の就職が決まり、遠距離になりました。
もう、そのころから関係はおかしくなっていたのかもしれません。
ＧＷに実家に帰省した時に彼に会いましたが、別れ話になり私は半狂乱になりました。
それを見かねてか、彼は新幹線で私を自宅まで送ってくれましたが
それ以来連絡がほとんどつかなくなりました。
私は彼も彼で精一杯なのだと思い、連絡は控えるようにしました。
しかし、うつが悪化し会社を休んでいることを打ち明けたのが決定打になったのでしょうか。
「今は治療に専念して、元気になるまで待っていて欲しい」とのメールに
彼から電話でもらった返事は「もう絶対無理」でした。
「病気のことは関係ない」
「どうして自分のことばかり言って僕のことを見ないの」
「もう会わないほうがいい」
「別れよう」
と言われました。
「最後は『さよなら』って言って電話を切ろう」と言われましたが、
私は最後まで『さよなら』が言えませんでした…。
その翌日、私は服薬自殺を決意しました。
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