ぐりっちのいるところ

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ぱぷりか。

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朝７時４７分。

旗持ってマンション出たらば、
もうお迎えの先生がいらしてました。
今日は行き帰り登校班に先生が付いて下さるそです。
お母さんは、子どもが出るときは
ドアの外まで見送ってあげてくださいと
連絡網で回ってました。
しゃわしゃわと降るは蝉しぐれ。

昨年の秋に赴任された校長先生は、
横断歩道のこっちに立つ私のお隣りで､その声を聞いてました。

きのうお隣りの市で登校中の高校生が見知らぬ男に
カッターで切りかかられました。
その女の子は境を接するうちの区から通っていて
その現場になった道は学校への近道でした。
つまりこっちへ逃げ込むのも､近い。
区内の小学校が一斉下校したのは、そんな訳だったそです。
そして、そうして同じ日の昼下がり
今目の前にある団地で男が中学生の女の子に
刃物を突きつけたんでした。

と、そこまでが今何とか把握されてる事実とか。
で、
「子どもたちには、詳しく知らせなかったんです。」
と先生。
そか。なら、ゆかちも云いようがなかったわけだ。

隣市の事件の情報がかぶってるんじゃないか
（要はデマじゃないか）とか。
昨日の連絡網は､その結果みたいです。
持ってたものもカッターから包丁まで、いろいろ変わって。
見えないわからないという不安の中で
ただ想像だけがぶわぶわと変形してくよな
その影がどんよりと足もとのこごってるよな
そんな空気の上に
しゃわしゃわしゃわ・・・

何だかなぁ・・・－－

登校班の後尾について
横断歩道をわたって来た副班長さん（ゆかち）に
「おはようございます。」と声かけたら、
ニコっと笑ったです。
この前までは照れを隠すように睨みかえしてきたのに
大きくなったね。

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