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『天総官 文興進様』P.37~から。


​真の御父母様の真の孝子、興進様(朴普煕総裁、昇華辞において)

 興進様は、一九六六年陰暦十月二十三日、午前零時三十三分、韓国ソウル市青坡洞においてお生まれになりました。お生まれになる時、ほかの子女様方とは違って特別な苦痛を経られ、三日間、その生死を約束し難い境地において、既に幼い体で十字架の三日路程を経ていかれました。

 そのお方は、成長される時、とりわけ英明で賢く、十歳を過ぎて分別がつき始めてからは、人並み外れて温かい情の持ち主として知られました。友人だちからは尊敬され、兄弟からは愛される、立派な性稟の持ち主でした。そのお方は、ほかの兄弟の方々よりも早く成熟され、十五歳になってからは、体においても心においても「完全な成人だ」と言うことができ、それからは、真の御父母様が抱いてこられた万民救援の理想を深く悟られました。そして、偉大な父母様の体から生まれた真の息子であるという誇りが、骨髄にしみわたっていらっしゃいました。その時から、そのお方は、 「どのようにすればお父様とお母様を喜ばせてさしあげることができるだろうか」 という考えだけに没頭しながら、昼夜を分かたず、粉骨砕身、努力する姿を、私たちは常に目撃しました。

 興進様は、元来手先が器用であり、美術には天才的な素質をもっていらっしゃいました。彼は、工学を勉強して工学美術を専攻しようという考えをもっていましたが、次第にお父様のなされている仕事を知るようになると、 「違う、私もお父様のように宗教指導者にならなければならない! それならば、今から私は歴史と考古学を勉強しなければならない」と決心された ということです。

 興進様は、本当に博愛主義者でした。イースト・ガーデンに来るすべての統一教会の指導者を一人一人親切に慰労し、愛してあげたのであり、彼がもっている良いものはすべて同僚に分けてあげることに忙しくしていらっしゃいました。誰か特定の人だけを好むのではなく、お父様のために忠誠を尽くすすべての人々を好まれ、特別に苦労する食□たちを慰労し、常に、何かを与えることができずにもどかしく思っていらっしゃいました。

十六歳が過ぎたのち、興進様は、お父様が世界共産主義の潰滅のために先頭に立っていらっしゃることを悟られ、日増しにそのお父様の身辺に共産主義の脅威が迫ってきていることを胸深く体恤されるようになると、自分の身を投じて父母様を保護してさしあげることが息子としての最高の本分だと信じ、実践していかれました。

 先日、そのお方が、祝福家庭の子女何人かを連れてワシントンD・Cにある私の家を訪問された際、彼ら一人一人に、 ​「もし銃を持った凶漢が現れてお父様を撃とうとすれば、お前たちは身を投じてでもお父様を守ってさしあげることができるか」と尋ねられ、彼らから「そのようにします」という確約を受けられたのち、「言うまでもなく、私はお父様の代わりに喜んで死ぬことができる」とおっしゃり、「私が死んでお父様が生きることができるならば、少しもためらうことなく、私は私の命をちりあくだのように捨てる」​ とおっしゃいながら、御自身も手を挙げて宣誓されることにより、再度決意を固められました。

 事故が起きたその当日にも、一人のアメリカ食□と昼食をとりながら、死という問題について対話されたということであり、その時にも、また興進様がおっしゃるには、 「私は、お父様の代わりに死ぬことができる。ただ、私が祝福結婚を受けることができずに若い年齢で逝くとすれば、それ一つが少し寂しいことではあるが、この世において、偉大であられる私の父の代わりに死ぬことよりも大きなことはないであろう」 と打ち明けられたということです。それが正に、自動車事故が起きる七時間前のことだったのです。

 一九八四年一月二日、午前一時十五分、興進様が落命されるその瞬間、お父様は興進様に最後にこう語られました。 「興進よ、さようなら。お前は霊界に行って古今東西の若い霊たちを動員する総司令官になるだろう。自由世界の霊だけでなく、共産陣営の若い霊たちまですべて動員し、この地上に自由に下りてきて地上のすべての若者たちを悟らせ、立ち上がらせ、天の役軍にする使命をお前は遂行するだろう。父と母は、お前のような孝子をもったことを永遠に誇るであろう」 と語られました。

 お父様は、昇華するこの御子息に揮毫を下さいました。その揮毫に、 「忠孝之身、天城奉献、天恩大海、永遠安息」 と書かれましたが、その意味は、「忠孝の身である興進様を天の城に奉献し、大海のような天の恩恵の中で永遠に安息する」という意味です。






一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

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Last updated  2018.07.17 23:10:14
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