Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/04/23
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 昨夜、社内の送別会の後、あるBARに独りでふらっと寄りました。すると、マスターが「**さん、きょうは時間あります? 実は、ロバート・ヒックスが後でうちの店に来てくれるんですよ。9時から10時くらいの間にって言ってました。何時かはっきり分からないんですが、それまで待ってませんか?」と耳打ちしてくれました。

 ロバート・ヒックス氏と言えば、ことし64歳。「バランタイン」社のマスター・ブレンダーとして長年活躍し、同社を引退後はラフロイグ(Laphroaig)蒸留所に移り、マスター・ブレンダーをつとめている偉大な方です。「クォーター・カスク」など最近のラフロイグの味わいは、最終的にすべて彼が決めていると言ってもいいのです。

 僕はこのブログでも以前書きましたが、同蒸留所が運営する「ラフロイグ友の会(Friends of Lapfroaig)」の会員になっているほどのファンです。あのスモーキーで、ピーティーな香りと味わいにはまってもう12年になります。Robert Hicks and I

 2年前の秋、アイラ島への旅でラフロイグ蒸留所を訪れた際は、彼に会えなかったので、こんな嬉しいことはありません。蒸留所を訪れた際の、従業員の皆さんの歓待にも改めて御礼が言いたいと思いました。

 そして待つこと1時間余。ヒックス氏がやって来ました! 下はスコットランド伝統のキルトの衣装です。提携先の日本メーカー、S社の方3人ともう1人、親会社の社長と言われる外国人と一緒でした。

 5人がカウンターに座ってしばらくして、マスターが「実は、Friends of Laphroaigの会員の方が来ておられるんですよ」と僕を紹介してくれました。するとヒックス氏は椅子から立ち上がって、僕に歩み寄り、固い握手をしてくれました。

 実は、ヒックス氏が19日から約1週間の予定で来日することは、友の会会員への全員メールで知っていました。しかし、どこのBARに出没するのかはまったく触れておらず、会えるなんて夢にも思っていませんでした。

Hicks氏「ミスター****、会えて嬉しいよ」
僕「4日前に貴方(蒸留所)から来日されるというメールをもらいましたよ。お知らせ有難うございました」

僕「はい、2年前に妻と一緒に訪れたんですよ。すごく皆さんに親切にしてもらいました。改めて感謝します。とくにジャックという名前の男性に」
H「あぁ、ジャックね、彼はとても素晴らしい男だよ」
僕「また、いつか再訪したいです。日本での滞在をぜひ楽しんでくださいね」
H「有難う。すでに十分楽しんでいるよ。日本の友人とも再会できたしね」

 この夜の出会いは約1時間余にもなりました。その間、「スランジバー、スランジバー!(ゲール語で「乾杯」の意)」とヒックス氏にのせられて何回杯を上げたか分からないくらい。すっかり酔ってしまいました(それにしても、ヒックス氏はよく飲む、よく飲む。このBARに来る前、山崎蒸留所ですでにボトル1本分を空けたらしいというのに)。

 ヒックス氏は、マスターのためにBARに置いていた友の会限定ボトル「CARDEAS」のラベルにサインをして、僕との記念写真にも快く応じてくれました。こんな嬉しい偶然って、人生でそうあることではありません。このBARでは、以前、ボウモア(Bowmore蒸留所)の名物工場長、インア・マクファーソン氏とも偶然会えたし、そういう意味では、僕って運がいいのかもしれませんね。

 ヒックスさん、素晴らしい夜と出会いを本当に、本当に有難う。僕は、死ぬまでラフロイグを愛し続けますよ!

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Last updated  2009/04/30 08:11:46 AM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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