Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2010/01/24
XML
カテゴリ:
 うらんかんろが最も馴染みにしているBARのうちの1軒、大阪キタのBar・Kでは毎年正月の1週間だけ、お店にあるモルトはすべて半額で飲めるという「大奉仕キャンペーン」をやってくれます。嬉しいですね。今年は18日~23日の1週間でした。s-IMG_6605.jpg

 で、早速お店に行って参りました。毎年この半額大奉仕には欠かさずお邪魔して、普段は飲めないような、ちょっといいモルトを味わい、至福の時間を過ごすことにしています。

 今年は何からいただこうかなぁと悩んでいたところ、松葉マスターが「**さん、とりあえずこれ今年のおすすめです」と「Tomatin(トマーチン)1976年」の31年熟成(2007年ボトリング)= 写真左 =を僕の前に。

 う~ん、さすがです。思いっきり熟成感が出て、芳香もしっかり漂っています。Tomatinはあまり人気のない、マイナーな銘柄ですが、最近は頑張っているようです。

 2杯目は、やはり僕の好きなアイラ島のBowmore(ボウモア)で。とは言え、Bowmoreは相当呑み荒らしているので、最近はあまり驚くようなBowmoreには出合いません。

 この夜出てきたマスターおすすめのBowmoreは、1994年蒸留の14年熟成で、2009年ボトリングの「ボトラーズ」もの(Berry Brothers社販売)です= 写真右 。90年代以降のBowmoreはオーナーであるS社の設備改善の成果もあって、80年代よりも大幅にクオリティが上がりました。s-IMG_6606.jpg

 しかし、それでもBowmore黄金期の60年代~70年代前半のような味わいや香りはなかなか再現できません。だが、このBowmoreはなぜか、60年代~70年代前半のような、オレンジやパッション・フルーツのような柑橘系の香りが結構しっかり付いています。なぜだろうか?という僕の疑問に、マスターが解説してくれました。



 もっとも90年代前半のボトリングと言っても、「当たりはずれがあるので、全部が全部そうじゃありませんが…」と言います。皆さんも、こうした蒸留年&熟成年数のBowmoreを見かけたら、ぜひ一度お試しあれ。s-IMG_6608.jpg

 さて3杯目。シェリー樽系のモルトにしようかとも思ったのですが、この夜は松葉マスターのおすすめに最後まで従って、「Ardbeg(アードベグ)10年」のオフィシャルのオールド・ボトル( 写真左 )にしました。

 1970年~80年代頃流通していたボトルでしょうか。この頃のアードベグはあまり味わったことがないので、Bowmoreとの対比という点でも興味深いです。

 で、味わってみると、さすがにボディは少し枯れているような感もありましたが、Ardbeg独特のピート香や潮臭さがとてもよく出ていました。

 という訳で今年もBar・Kの「モルト半額大奉仕」をたっぷり楽しませていただきました。松葉マスター毎年ほんとうに有難う! 来年もよろしくねー!

【Bar・K】 大阪市北区曽根崎新地1丁目3-3 好陽ビルB1F 電話06-6343-1167 午後6時~午前1時 日祝休

こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/01/25 10:52:15 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^9・炸醤麺」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: