Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2010/11/08
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週末、スコットランドのシングルモルト・タリスカー(Talisker)のイベント、「ディスカバー・タリスカーwithクラヤミ食堂」に抽選で当たったので、期待に胸を膨らませて行ってきました。
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 このイベントは、タリスカーを美味しい料理と一緒にいろんなスタイルで味わって、その魅力を再発見しようというのが狙いですが、「クラヤミ食堂」とはその名通り、真っ暗な中で味わうのです。


 会場のホテルに着くと、まず、「イベントの途中ではトイレに行けないので先に行っておいてください」と言われ、その後目隠しを渡されます。会場へは目隠しをしたまま、スタッフの介添えで入り、所定の席に座ります。


 文字通り暗闇の世界。声が聞こえるだけです。何も見えないと時間の経過がよくわからなくなります。席に着いてからイベントが始まるまでとても長く感じられました。



 さて、この日のメニューは、

1.タリスカー10年ソーダ割りと、帆立とツブ貝のカルパッチョ
2.タリスカー10年ミスト・スタイルと、ベーコンと色とりどり野菜のスープ
3.タリスカー10年ソーダ割りのペッパー載せと、サーモンとマッシュルームのBBQ風、羊肉ソーセージ&キャベツの酢漬け
4.タリスカー・ディスティラリーズ・エディションのミスト・スタイルと、岩塩載せチョコレート



 という本格的なものでした。グラスや皿の位置は、スタッフの方がだいたい説明してくれるのですが、料理が何かという説明はあえてありません。口に入れて初めて何かが分かります。真っ暗なのでやはり、フォークやスプーンが使いにくいです。時々手づかみになります(笑)。視覚障害者の方のご苦労が、少しは分かった気持ちになります。


 目は見えないけれど、同じテーブルに座った人とは、あれこれ楽しく話しながら、タリスカーと料理を味わっていきます。見えない相手がどんな方なのかなぁと想像するのも一興です(最後にケーキを食べる際、ようやく目隠しを取ってもいいというお許しが出ました)。


 改めて思ったのは、我々(の脳)は普段、舌だけでなく、視覚を通じても味を認識しているのだということです。あるソムリエの方は「例えば赤ワインは、舌だけで赤ワインと判断してるのではなく、目で赤だと認識していることに助けられている。色が見えないグラスでブラインド・テイスティングすると、プロでも濃厚なタイプの白と赤を間違うこともある」と言っていました。


 何も見えない世界で頼れるのは、ただ、自分の舌(味覚)と鼻(嗅覚)だけです。だからこそ、料理や酒の本当の味を評価できると言えるかもしれません。本当に、興味深い楽しいイベントで、貴重な体験でした。これで無料ですから、本当に申し訳ないくらいです(お土産には、タリスカーのピンバッジを頂きました! スタッフの皆さん、本当にご苦労様でした!!)。


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Last updated  2010/11/11 09:12:17 PM
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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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