今日はニューヨークで開催された室内楽ワークショップを受講してきた。先月参加したばかりなので今回は欠席するつもりだったが、三週間ぐらい前に事務局のお姉さんから連絡が来て、「ここだけの話、the Octetの第一バイオリンを弾かせてあげてもよくってよ」と言われて、ふたつ返事で参加を決めた。この the のついた八重奏曲とは、当然メンデルスゾーンの曲。日本では親しみを込めてメンパチとかメンパッチンと呼ばれている(らしい)。
さて、もともとは1楽章を徹底的に練習する予定だったのだが、練習の途中で何人かが「この曲を弾く機会など一生に何度もあるわけじゃないし、せっかくだから他の楽章も通してみたい」と言い出した(確かに一理ある)。で、4楽章と2楽章も通したら、これがまた1楽章よりずっと弾きやすく、純粋に楽しい。4楽章にヘンデルのハレルヤコーラスのフレーズ And He Shall Reign が隠れているというトリビアで盛り上がったが、1楽章にもメサイヤの旋律が散りばめられているらしい。