気のきいた受賞スピーチもあまりなかったように思います。 日本の芸者をテーマにした映画で衣装デザイン賞を受賞した方(アメリカ人)が、「日本人の皆さん、ありがとう」とスピーチしたときは、僕は思わずテレビに向かって「どういたしまして」と返事をしてしまうとこでした(ウソです)。 っていうか、僕はこの芸者映画、まだ観てないのです。観るかどうかもわかりません。僕の友だちの中には既に観てる人も多くて、外国に住む日本人としては話のネタに観といたほうがいいのでしょうけど。(僕はいまだに、「ゲイシャって何?」という質問にうまく答えられません。日本人失格?) 日本を題材にした映画は、僕がアメリカに住み始めてからもいくつか話題になりました。パールハーバー、ラストサムライ、ロスト in トランスレーションとかです。周りの人からは必ず感想を聞かれます。ニッポン代表としての意見を求められるのは荷が重いのですが、僕自身がその映画を観てないことも多いので、結局何も言えません。ロスト in トランスレーションは観ましたが、僕は映画の感想がどうこうというより、東京のあの雑踏が、そして夜のネオンが無性に恋しくなりました。高層ビルから眺めるト-キョ-の夜景なんて、もう何年も見てないなー。