ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 17, 2016
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カテゴリ: 映画、テレビ
「五人でスマスマ」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 米国男子五人組ザ・ビーチボーイズ(1960年代に一世を風靡)の中心人物ブライアン・ウィルソンさんの半生を描く。絶頂期の彼と、のちに統合失調症に苦しむ80年代の彼を二人の役者が演じる。
 日本でも公開済み。 http://loveandmercy-movie.jp/

<感想>
 もともとビーチボーイズに関する知識や興味のなかったぼくですらそれなりに楽しめた。当時のブライアン氏がいかに音楽的に天才だったかを示す場面も出てくるし、名作「スマイリー・スマイル」とかの制作秘話なども。
 こうゆう「過去に成功した天才の残念なその後」を描いた映画は山ほどあって、ぶっちゃけ、ぼく自身ちょっと飽きてきたとこだけれども、後世に映画の題材に取り上げられてこそ大物/天才と言えるのかもしれない。ちなみに奇しくも日本では今、Jャニーズ事務所のSマップが解散するとかしないとかで国ぢゅうが大騒ぎとのこと。現在の彼らのご活躍ぶりは後世どのように遺り、伝えられていくのであらうか。
 さて、この映画で描かれているように、仲間や市場の求める音楽と自分の表現したい音楽が異なってる場合、天才音楽家はどうしても孤立化してしまうのはどの時代も同じ。特にブライアン氏の場合、当時は英国ビートルズに負けない音づくりのできる唯一の米国人らしかったし、いろいろと圧力やトラウマを抱えててタイヘンだったもよう。クスリや暴飲暴食に明け暮れる彼にほんとに必要だったのは、お題が示すように、ずばり愛と慈悲っ。





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最終更新日  Jan 18, 2016 06:19:30 AM
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