ほんやく☆こんにゃく

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ちゃしー

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April 14, 2010
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先日、おもしろそうな本を買いました。


語学力ゼロで8カ国語翻訳できるナゾ
サグラーシェ代表 水野麻子 著
講談社+α新書


水野麻子さんは1991年に語学力なし、専門知識なし、実務経験なしの
状態から翻訳者になると決めて2週間で独立し、口コミで数ヵ月先まで
予約でいっぱいになった人です。(本書、著者略歴から引用)

また、このブログでも何度か取り上げている 「翻訳さんぽみち」 という
コラムを書いていた人でもあります。



語学力も専門知識も実務経験もないのに、いったいどうやって
引く手あまたの翻訳者になったんだろう
そのナゾの答えが、本書のなかにありました。

本の内容は主に下記の3点です。
 ・翻訳をするうえで大切なこと
 ・三ナシ状態の著者がクライアントに喜ばれる訳文を作った方法
 ・品質を落とさず、短時間で翻訳するための工夫
どの内容も細かいところまで具体的に書いてあり、
翻訳者を目指すわたしにとって、とても有用なアドバイスばかりでした。
読み終えたときには「こんなに手の内を明かしちゃって、いいの??」と
思ってしまいました。

なさっているのだろうと思います。


いい翻訳をできるだけでは、プロの翻訳家になることはできません。
もちろんそれが大前提ではあるのですが、いい翻訳のほかに
「納期までに仕上げる」
「内容の分野にあった専門用語の訳語をみつけるための情報源の確保」

日頃は翻訳の勉強ばかりしていて見落としがちだけれど、
「翻訳という仕事」をするうえではどれも大切なことですよね。

今まで、わかっていなかったわけじゃないけど、
あまり注意を払っていなかったこと。
わたしは本書のおかげで、その重要性に気づくことができました。

なかには今から準備できるものもあったので、
今後は勉強以外のことも準備を進めていこうと思います


そうそう、「語学力ゼロ」ということば。
いくらなんでも、語学力がないのに翻訳なんて無理でしょう、と
思っていたのですが、この本を読んで納得です。
著者も本のなかで書いているのですが、そもそも「語学力」という
ことばの意味するところが、人によって違うのです。
たとえば、
 初めて見る言語を訳す=語学力ゼロで訳す
と考えるか、
 初めて見る言語を訳す=辞書・文法書を見て語学力を身につけながら訳す
と考えるか。
これは人それぞれで、どちらが正しい、間違っている、という
ものではないですよね。
これが「語学力ゼロで??」という疑問に対する、わたしなりの答えです。


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Last updated  April 14, 2010 10:59:14 AM
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