映画視聴記録2015〜2016 0
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アイアンマン を検索!2008年【米】Iron Manジョン ファヴロー監督『巨大軍事企業の社長で発明家のスターク(ロバート ダウニー Jr.)は、自社の新兵器のお披露目のためにアフガニスタンへ。だがそこでテロリスト一味に拉致されてしまう。一味に兵器の開発を命じられたスタークだが、金属製の空飛ぶスーツを作り、それを着て脱出に成功。自社の兵器が世界中でテロに使われていることを反省したスタークは自社の武器製造を中止すると決める一方、より完成度が高い空飛ぶスーツを着て、テロ撲滅をめざす《アイアンマン》となる。』(wowow online より)今調べてたら、ジャーヴィスという、コンピュータの声がポールベタニーだって!知らなかった。もっぺん、そこに注意しながら観ようっと。( ̄ー ̄)でも、もったいねーっ!!超がつくプレイボーイで、大富豪で、しかも天才発明家。アシスタントのロボット達に「不器用」とか「役立たず」(違ったっけ…)とか名前をつけてスーツの設計、調整に余念がないトニースターク。ダウ兄ィのおとぼけ味がぴったりはまり役。パワーの調整には何度も失敗して痛い目にあうところとか、どかーーーーーんと飛び出してばびゅーーーーっと飛ぶところとか、単純に楽しい♪グウィネスは、スタークの美人秘書の役だが、スカイキャプテンの時みたいな中途半端な感じもなく、大変美しくいい感じ。友人の空軍将校に「ブレイブワン」「クラッシュ」のテレンスハワード。この人、目の色が明るいせいか、目の潤んだ小犬みたいでかわいい。スタークが留守の開発室にある、からのパワードスーツを見て、「…また今度」これは、次の作品で着るっちゅう前フリかな?(笑)(と思ったが、出演者に名前がない。残念でした。)スキンヘッドの番頭さん(?)にジェフブリッジス。最初誰だか気がつかなかった。(爆)この人のこういう役は、ちょっと珍しいか。エンドクレジットが終わったところでサミュエルLジャクソンが登場、うっかり見落とすところだった。“アベンジャーズ”がどうのこうの、と意味深げに言っている。( ̄ー ̄)この前録画しておいた「インクレデブルハルク」でもちらっと見えちゃったラストシーンでトニースターク氏が同じようなことをやっていたような気がする。そちらも早く観なければ。一足早く全部観終わったK兄ィ中学2年生が、「うおーっ あいあんまん、かっけーーっ!」と狂喜していた。(笑)
2009年12月22日
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2009年【米】Inglourious Basterdsクェンティン タランティーノ監督(「シンシティ」「キルビル」「フロムダスクティルドーン」「ジャッキーブラウン」「デスペラード」「パルプフィクション」「レザボアドッグズ」)《R15》『1944年、ナチス占領下のフランス。かつて、“ユダヤ・ハンター”の異名をとる冷血な男ハンス・ランダ大佐(クリストフ ヴァルツ)によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。同じ頃、アルド・レイン中尉(ブラピ)率いるユダヤ系アメリカ人を中心とした連合軍の極秘部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”がナチスを次々と虐殺、血祭りに上げた相手の仕上げに頭皮を剥ぎ取るといった残虐な手口でドイツ軍を震え上がらせていた。そんな中、ショシャナの映画館でナチスのプロパガンダ映画「国民の誇り」のプレミア上映が決まり、ヒトラーはじめナチス高官が一同に集結することに。この千載一遇のチャンスを逃すまいと、ショシャナ、バスターズそれぞれが行動を開始するが…。』(allcinema online より)本当ならつづりは、 inglorious bastardsであるのを、わざと間違えたつづりにしているらしい。舞台が第二次大戦中のヨーロッパ(ドイツ支配下のフランス)ということで、そこにアメリカ人(訛りのきついブラピ隊長とユダヤ系アメリカ人たち)バスターズが乗り込んでる、(英軍の将校も)ということで、マトモ?な英語をまともに話す奴がいない。そんなところからシャレでつけたタイトルなのだろうか。5章立てになっていて、第1章は静かに始まり次に何が起こるのか不安でいっぱいにさせる緊迫の場面。オソロシイ~ そして第2章からブラピ隊長登場でどんどんグロシーンが炸裂。タラ作品だから覚悟をしていたものの、劇場で観るのが初めてなので、頭の皮剥ぎとか、ウチノメシシーン、デスペラード的な銃撃戦に、(゚Д゚;うわぁ~(/TДT)/ヤメテー 一緒に観に行った友人(彼女はブラピ♪目当てだったみたいなので尚更)とともに座席の中でもがき苦しんでしまった。(笑)第5章は、映画館にブラピとバスターズメンバー2名がイタリア人将校を装って潜入、という作戦だが、ここが最もコメディらしい場面で、(T坊やK兄ィによると『失敗フラグ』っていうらしいのだが、それが立ちまくる)ドイツ語しゃべれないのはイタリア人だからってことにしよう、っていうんだが、挨拶に来るランダ大佐(ナチ将校)が予想外にイタリア語をまくし立てる。ブラピ達が焦ってごまかす様子がおかしくて、でも恥ずかしくて、ここが劇場でなく家のリビングだったらテーブルにもぐるか走り回るところだ。あー拷問。ここでも座席の中でもがき苦しむ私がいた。(爆)【後日記】ナチ将校役の クリストフ ヴァルツさん、アカデミー助演男優賞オメデトウ。
2009年11月30日
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ウォーゲーム を検索!1983年【米】Wargamesジョン バダム監督(「ラストデシジョン」「ジャックブル」「迷宮のレンブラント」「ニックオブタイム」「張り込みプラス」「ハードウェイ」「バードオンワイヤー」「張り込み」「ショートサーキット」「ブルーサンダー」「サタデーナイトフィーバー」)『高校生デビッドはコンピュータに詳しいハッカー。偶然から《ジョシュア》というコンピュータと接続し、そこにあったゲーム《世界全面核戦争》で遊び始めるが、実はそれはNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が核兵器を管理するためのコンピュータで、そのせいで実際に米ソ間で核戦争が起きてしまいそうに。デビッドが連行されたことで事態は事無きを得たかに思われたが、《ジョシュア》は着々とソ連への核攻撃の準備を続け……。』(wowow online より)私の映画観賞歴において、「この人の映画は必ずチェックしよう」と初めて決めたのはジョンバダム。そう思うきっかけとなった映画だ。これとたぶん「ブルーサンダー」。そして「この子の出演作は全部チェックしちゃおう。」と初めて決めたのがこれでブレークしたマシューブロデリック。この映画とたぶん「レディホーク」。そんな、私にとって特別な映画なのだ。冷静に考えると、無理がある…とか、飛躍し過ぎ?とか思われることもあるが、冷静に考える暇を与えずたたみかける展開。よく「職人」と評されるレビューによく出会うが、それが映画の醍醐味というものだと私は思う。バダム監督のそんな職人技が、私のツボにちょうどはまったのだろう。やっぱり今観てもおもしろかった。でっかいコンピューターのやたらでかいところとか、マシューがハッキングする様子で観られる黒字に緑のCRTディスプレイとか、インターネットが津々浦々に普及した今から見ると、古くささがなんとも懐かしい。これを初めて観た当時は、ワープロすらさわったことがなかったよな。古くさいのではあるが、冷戦下の緊迫感が今観てもハラハラドキドキ。DEFCON(デフコン)なんて言葉もこの映画で知ったな。さてすっかり忘れていた冒頭シーン、抜き打ち訓練でミサイルボタンを押せなかった兵士のおじさん、今は亡きジョンスペンサー(「ザホワイトハウス」のレオ) だった。
2009年11月29日
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ウォーリー を検索!2008年【米】アンドリュー スタントン(「ファインディングニモ」)『環境が破壊され、人類が宇宙に移住した29世紀の地球。小さなロボット、ウォーリーはたった1台で700年も町を掃除している。ウォーリーの夢はたった1つ、ビデオで繰り返し見たハリウッド映画の中のカップルのように、誰かと手をつなぐこと。ある日、巨大ロケットが着陸し、そこから1体のロボット、イヴが出現。彼女に一目惚れしたウォーリーは、何とか彼女と話せないか悪戦苦闘。イヴの目的は地球に植物がないか調べることで…。』(wowow online より)刺激に慣らされ、心の汚れた私には、もはや健全なディズニーアニメは受け付けないのだが、これも横見ではあまり心に響いてこなかった。出直しする。改めて通して(まじめに)観たら、追記で感想を書くとしよう。【追記】イヴとウォーリーに心を洗われる愛らしいストーリー。ふたりのシーンはどこもよかった。まん丸に退化した人類が出てくるシーンは、ちょっとイヤ。結構コミカルながらグロテスクに感じる。
2009年11月24日
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エージェント・ゾーハン を検索!2008年【米】You Don't Mess With the Zohanデニス デューガン監督~原題を直訳すると「ゾーハンに手を出すな」?~『イスラエルの諜報機関《モサド》の一流エージェント、ゾーハン(アダム サンドラー)は美容師に転職するのが夢。そこでライバルであるパレスチナのテロリスト、ファントム(ジョン タトゥーロ)と戦って死んだように偽装し、憧れのカリスマ美容師が住む米国のNYへ。最初は就職口に困るが、中東系の女性ダリアが営む美容室で見習いとして雇われる。やがてゾーハンのあるテクニックが評判となり、店は大繁盛。一方、ゾーハンが生きていてNYにいると知ったファントムは……!?』(wowow online より)うっかり、コドモ小学生と見始めてしまってさぁ大変!しかし、しばらく一緒に見続けてしまった。口はあんぐり。小学生はゲラゲラ笑いながらも「キモーイ!」と怒り始め…お父サンが、こんなの見せちゃダメでしょーとストップをかけたとさ。別の日に後半を見ていたら中学生が帰って来て、結局最後まで観てしまった。中学生も「ひでー」と叫びながらゲラゲラ。後で頭から観はじめようとして怒られていました。(爆)かなりひわいで、バカバカしさ全開で、人種民族ネタは中東を田舎モノ扱い?アメリカでの出稼ぎ外国人を小バカにし、当事者が聞いたらカンカンに怒りそう?なのだが、憎めないサンドラー。人徳なのか、おとぼけの演技が絶妙なのか…。本国では大ヒット、日本ではサッパリ、と聞きました。バカバカしさ加減が半端じゃないのでわかるような気もします。この悪のりについて行けるようになったら、日本人もたいしたもんだ。(?)
2009年11月16日
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アメリカを売った男 を検索!2007年【米】Breachビリー レイ監督『FBIの若き訓練生エリック(ライアン フィリップ)は、組織の中でも指折りのうるさ型として知られるベテラン捜査官ロバート(クリス クーパー)の部下となって彼の行動を監視することを、上司(ローラ リニー)から命じられる。格別その行動に不審な点も見当たらず、むしろロバートの篤実な人柄に次第に心惹かれるようになったエリックだが、ある日、監視の真の目的を知らされて思わず愕然とする。実はロバートは、長年アメリカの国家機密を敵国に売り渡している疑いがあるというのだった…。』(wowow online より)実話に基づいているせいか、あまり単純な話でなくて、置いて行かれそうになるのだが、そこがリアリティなのかも。行動が怪しくて実は変態であるらしいというベテラン捜査官の人物像が結構おもしろく、他人に5つの自己アピールを言わせ1つだけ嘘を言わせるゲームとか、かなり偏屈だがエリックの妻がいらつくほどに夫婦で敬虔なクリスチャンだとか、地味な外見と予想が難しい言動にたいして、一緒に見ていた小4のT坊をして「このオッチャン、好き。なんかカワイイ。」と言わしめた。(爆)そのオッチャンと若い大学出たてみたいなライアンとの、化かし合い? ローラリニー率いる秘密の監視チームとのだまし合い?映像じたいは地味なくせにかなり怖くて、何度か私は部屋中を走り回ってしまった。(T坊はトイレに逃げ込んだ。)実在のこのスパイは、20年のながきに渡って、50人ものアメリカのエージェントをソ連に売り、そのうち2名を死に追いやったのだという。彼自身も退官とともにやっとこの仕事から足を洗えると思っていたふしがあり、それがかなわないと悟りかけた頃には涙を流し苦悩の色を表していた。孫たちにとっては純粋に愛すべき祖父だったようすも若い捜査官は知っていたわけで、それを知りながら必死にだます彼の葛藤も見応えがあった。ライアン フィリップ、目の保養だわ…※原題の breach とは、漏洩とか(契約などの)違反 という意味だそうだ。
2009年11月11日
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イースタン・プロミス を検索!2007年【英/加/米】Eastern Promisesデヴィッド クローネンバーグ監督《R-15》(元々R-18をR-15版に修正?)『イギリスのロンドン。アンナ(ナオミワッツ)が助産婦をしている病院に少女が担ぎ込まれ、少女は女児を産んだ直後に亡くなる。アンナは少女の身元を調べようと、少女が持っていたロシア語の日記とそこに挟まれていたカードをたよりに、あるロシア料理店を訪ねる。アンナはそこで店のオーナー、セミオン(アーミン ミューラー スタール)や運転手のニコライ(ヴィゴ モーテンセン)と出会うが、実はセミオンはロシアン・マフィアのボスで、亡くなった少女は人身売買されて悲惨な道を歩んできたと分かり……。』(wowow online より)ロンドンにはロシアンマフィアの裏社会があるんだ~。おそろしい~ヴィゴは何が哀しくて、こんな稼業に一生を捧げようと(?たぶん。)しているんだろう。どんな事があっても、生き抜いて、自分の決意を貫く覚悟だ。ネタバレになるので、思わせぶりに書きます。( ̄ー ̄)生き抜こうとする悲愴感が、同じ日に観た「カムイ」とダブる。この映画のハイライトシーンなのか、ヴィゴが全裸で刺客二人と大格闘する。どうやって撮影したのか、大きな刺し傷切り傷あまた受けながら、またがあらわになるのもはばからず、必死に戦う。いろんな意味で正視できない。(^_^;ナオミは移民2~3世なのでか、元KGB(ただし予備役というところにクスッとした)の伯父さんがありながら、ナイーヴ過ぎた。でも無理ないか。本物のボスとは表向き、人当たりも包容力もあっていい感じのおじ様だったりするのだ。で、息子のキリル(ヴァンサンカッセル)が飲んだくれのチンピラでファザコンでとても情けない。ヴァンサンさんの演技が最高。この役は、なかなかお得な役だと思った。ぐでんぐでんに乱れたりねちっこい眼でヴィゴを見つめたり、命懸けでエッチしなくていいし。(?!)それを命懸けで守るふりして利用するヴィゴの姿もおもしろい。ボスから見込まれて「王子(キリル)と遊んで王様(自分)とビジネス」するのが役目と言いつけられる。王様はすごく悪くて恐ろしい人なのだが、実に重厚ないい演技。スタールさん、この役では見かけはとても温厚なおじ様、実は…だけれど、「天使と悪魔」では、立派な枢機卿実は腹黒い…のように見えたが実はしかし…という役を好演していた。趣のあるいいお顔です。作品自体は、おそろしく暗くて重いが、ナオミワッツを観られるのがいい。私は彼女の鼻を見るとうっとりするのである。今作では、過去に流産した悲しい思いがあるために、担当した新生児に入れ込んでしまう姿を、優しく表現していた。
2009年09月24日
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アイズ を検索!2008年【米】The Eyeダヴィド モロー / ザヴィエ パリュ監督『幼い頃に視力を失ったものの、いまや将来を嘱望される若手バイオリニストに無事成長したシドニー(ジェシカ アルバ)は、姉の勧めで思い切って角膜の移植手術を受けることに。手術は成功し、彼女の視力は次第に回復していくが、と同時にシドニーは、自分が実は他人には見えないものまで目にしていることに気づいて慄然とする。それには何かワケがあるに違いないと考えた彼女は、医師のポール(アレッサンドロ ニヴォラ)の助けを借りて、角膜の提供者を調べる決意をするのだが…。』(wowow online より)ドラマ「ミディアム」や、映画「シックスセンス」が好きな人なら、そして、素敵なジェシカアルバが観たいなら、うってつけの癒しのホラーだ。癒しホラーだとはいえ、私はこれを劇場で観たくはありません(>_
2009年09月14日
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悪魔を憐れむ歌 を検索!1997年【米】Fallenグレゴリー ホブリット監督(「ブラックサイト」)『連続殺人犯リースを処刑室に送りこんだ刑事ホブズ(デンゼル ワシントン)。だが死刑執行の直前、リースは「俺は自由になって戻ってくる」と言い残す。そして、その言葉を裏付けるかのように、リースの犯行を真似た殺人事件が次々に起きていく。しかも渦中にあるホブズ自身が容疑者にされつつあったのだ。だが、やがてホブズはこの一連の事件が、信じ難いことに悪魔―何者かの霊―のものであることを知る。敵は次々といろいろな人間に乗り移りながら、確実にホブズに迫っていた……。』(allcinema online より)(Gyao で配信しているのを視聴。)この映画好きなんだ☆オカルトもこんなにお洒落になるんだ、という見本のような?映画だ。ストーンズの曲“Time is on my side”を口ずさむアザゼル(堕天使が悪魔になった奴)、次々に人々が接触することで移っていくシーンは、ワクワク、ぞくぞくする。さりげなくそこに存在していた同僚や通行人に彼が入った瞬間の演技、CG使わないでもこんなにおもしろくて怖いシーンができるんだね。ひとさまの感想コメントを読むと、派手さのないところや、「ペンタグラム」という既存の作品がベースになっている点などが評価を下げてか、感性に訴えないという人も多いようだ。でも私にはグーだわ。デンゼルと、可愛い猫くんが出てることもかなり影響しているとは思うが。またある人の感想コメントを読んでピンときたことがある。劇中ホブズ刑事が読む研究書に「悪魔は善意につけいるから善行を隠せ…」というような箇所がある。人並みはずれた正義感と高潔な人格を持つホブズ刑事は、悪魔に目をつけられ、付け狙われるのだが、「エミリーローズ」を観た時に、よりによってどうしてこんな敬虔な娘さんが憑かれるのかと思ったが、堕天使の悪魔は神への復讐のために人間に悪さをする。敬虔だからこそ標的と映り、狙われるのかもなぁと妙に納得してしまった。
2009年09月05日
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おいしいコーヒーの真実 を検索!2006年【英/米】Black Goldマーク フランシス/ニック フランシス監督『石油に次ぐ取引規模を誇る国際貿易商品コーヒー。だが一方、その市場は数社の大手企業が寡占し、価格をコントロールしていた。世界的なコーヒー需要が高まる一方で価格は低く抑えられ、貿易の7割近くをコーヒー豆に頼るエチオピアでは、困窮する農家がやむなく農園を手放すケースも少なくなかった。そんな中、同国のオロミア州コーヒー農協連合会の代表メスケラは、寡占企業の束縛を逃れたフェアトレードを広めようと奮闘する。』(wowow online より)ラストにチクリと、「ネスレ、P&G、スターバックス、クラフト、(あと忘れた)にはインタビューを拒否された。」とあった。参考にさせていただこう。NYの先物相場を基にすると価格がとんでもなく安くなっちゃうのだそうだ。また、貿易会議では先進国から数十名代表が参加する一方、アフリカからの代表はほんの数名とか。並行して行われる数々の会議には、出席すらままならない。先進国が圧倒的に力を持っていて途上国は発言権がほとんどない状態。途上国への援助の形は最近、金だけ出すのではなく、少額ずつを融資するとか、人を派遣して道路や学校の作り方を教えて、現地の人々に造らせるとか、自立を促すための方法がとられるというのをラジオで聞いたが、そういう地道でより良い活動を小さな組織単位で行っても、多国籍企業とか政治とか大きなレベルになると、大国中心、企業の利益優先ということだ。イオンさん、ヨーカドーさん、コーヒーはフェアトレードの製品をPBブランドで開発してもらえませんかー。(^ー^)
2009年08月24日
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いのちの食べかた2005年【独/オーストリア】Unser Taglich Brot / Our Daily Breadニコラウス ゲイハルター監督《PG-12》『衛生管理された大規模な食品加工工場で、ベルトコンベヤーに載って運ばれるうち、血や内臓を抜き取られ、次第に小さく切り分けられ、元の姿をとどめることなく、ただの食肉と化していく、牛や豚、ニワトリの群れ。巨大なマジックハンドで強引に揺すぶり落とされ、一度に収穫される木の実。エレベーターで地中深く潜った末、パワーショベルでかき出される岩塩など、驚くべき光景の数々を、カメラはどこまでも淡々と捉えていく……。』(wowow online より)あまりに淡々として拍子抜けするほど。ドイツ、オーストリア方面なので安全、清潔さに関しては、なんとなく(漠然と、ですが…。なんの根拠もありませんが…。)安心感をおぼえた。大きな工場で、少ない従業員の人が、ぽつんと一人でお弁当を食べる姿が印象的。岩塩採掘はおじさんがペアで、二人でぼそぼそと談笑しながらランチを食べる場面に少しホッとしたりもして。ただ淡々としすぎて説明テロップすらないので、何を栽培しているのか、豚さんに種付けしてるのかどうなのか、若鶏に予防接種してるのか種付けしてるのか、よくわからないシーンも多々あって、少し不満が残った。びっくりするのは、やはり屠殺の様子と、牛のお産の様子。後者は、牛が立ったまま人間が横からお腹を裂き帝王切開?!するのだ。ママ牛は、(見た感じ)涼しい顔(?)。どうして?!そのあとどうなるの?屠殺の方は、動物が必要以上の恐怖と苦痛は与えられていないように見えたが、一瞬にして命を奪われ、そのあと食肉になるまでの処理のシーンはショッキング。ニンゲンてけしからんよね、とかかわいそうだよね、とか意見の押しつけは全くないので、ひとそれぞれに自由に考えることはできる。T坊もいっしょに見ていたが、「ぐろぉ!(>_
2009年08月10日
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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 を検索!2008年【米】Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skullスティーヴン スピルバーグ監督(「宇宙戦争」「ミュンヘン」「ターミナル」「キャッチミーイフユーキャン」「A.I.」「アミスタッド」「E.T.」「インディジョーンズ/最後の聖戦」「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」「未知との遭遇」「JAWS」「激突!」)『1957年。ネバダ州の米軍倉庫に女性将校スパルコ(ケイト ブランシェット) 率いるソ連軍の一団が押し入り、彼らに拉致された考古学者インディ(ハリソン フォード)は、そこで秘宝《クリスタル・スカル》を探すよう命じられる。命からがら脱出したインディは自分が働く大学に戻るが、そこへ青年マット(シャイア ラブーフ)が訪ねてくる。インディはマットから、南米で行方不明になった彼の母でインディの元恋人のマリオンと、インディの旧友でマットの父代わりであるオクスリー教授(ジョン ハート)の捜索を依頼される。』(wowow online より)そりゃ楽しんでコドモ達といっしょに録画を観てました。途中で電話が入り二十分ぐらいわからない。でも後でその部分を是非…とも思わないんだな…。(笑)軍の倉庫の扉にでっかく「51」と見えたところで、「はは~ん」( ̄ー ̄)そしてナスカの地上絵ときたらやはりスターウォーズ、未知との遭遇方面に行くのは当然。倉庫でぐちゃぐちゃになるシーンで、一瞬、T坊が「聖櫃だ!聖櫃!」と喜んでいました。お見逃しなく。(私は見逃しました。)「あ、そぅお?」(しょうもないことですが)気になったのは、ネバダの砂漠で核実験場に迷い込んだインディ。とっさに状況を判断してしまうのもすごいが、どうするのかな、地下にシェルターなんか掘ってないよな、と思っていたら、冷蔵庫。(鉛使用、とか書いてあるのを映し…)どかーんと吹っ飛ばされ、ドアが開き、って。インディは数年後ガンで亡くなること必至ですよね。すごく、軽々しく描かれているように思えてしまった。数十キロ(数百キロ?)離れた風下で行われていたロケに参加していた、ジョンウェインやスティーブマックイーンはこれが原因でガンになったんでなかったか。
2009年07月30日
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追いつめられて を検索!1987年【米】No Way Outロジャー ドナルドソン監督『海軍将校のトム(ケヴィン コスナー)は国防長官ブライス(ジーン ハックマン)の就任パーティーで出会ったスーザン(ショーン ヤング)と恋におちる。やがてトムはブライスの部下になるが、スーザンはその愛人だった。スーザンの浮気を知ったブライスは激しく嫉妬し、彼女を殺してしまう。混乱するブライスは、秘書プリチャードにスーザンは別の男に殺されたという筋書きを思いつかせ、トムにその捜査を依頼。だがトムが調べれば調べるほどトムが犯人だと示す証拠が見つかり、トムは窮地に立つ。』(wowow online より)おなじくWOWOWさんの解説によると、『1948年に「大時計」として映画化された原作小説をふたたび映画化。前作が出版社を舞台にしたのに対し、本作は新たにペンタゴン(米国防総省)に舞台を変えることで、スケールもスリルもアップしたともっぱらの評判。「13デイズ」「世界最速のインディアン」のR・ドナルドソン監督もきびきびした演出を見せる。ラストも前作になかった、アッと驚くオチだ。当時人気上昇中だったコスナーの将校ファッションもファンには見もの。』とのこと。リメークなのか。また2~30年が経ち、コンピュータによる解析技術などが数段に進歩し、(少なくともドラマや映画中では)今や結果が瞬時にわかることに比べると、隔世の感がある。ペンタゴンのコンピュータですら、インスタントカメラの画像を再びリメークをもしするとしたら、ボーンシリーズばりのハイテク映画にしなければ…。20年前のコスナーは、もうムチャクチャ美しく、白い海軍将校姿は笑っちゃうほど、反則っていうぐらいのカッコ良さ。でも前半はなんだかポルノちっくで、ショーンヤングの脱ぎッ振りにB級の匂いがプンプン。やはりちょっと古くさいかな…。美しいコスナーがドキドキハラハラしている様子は一緒になってハラハラしてしまうが。ラストのサプライズは意外性があってちょっとおもしろかった。
2009年07月13日
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦1989年【米】Indiana Jones and the Last Crusadeスティーヴン スピルバーグ監督(「宇宙戦争」「ミュンヘン」「ターミナル」「キャッチミーイフユーキャン」「A.I.」「アミスタッド」「E.T.」「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」「未知との遭遇」「JAWS」「激突!」)『1938年。考古学者インディは富豪ドノヴァンから、キリストの血を受けたという聖杯の探索を依頼される。気の進まないインディ(ハリソン フォード)だったが、探索中に行方不明になったという前任者の名を聞いて驚く。それはヘンリー・ジョーンズ(ショーン コネリー)、同じく学者であるインディの父親だった。父の消息を追ってヴェニスへ飛んだインディは、そこでヘンリーの同僚だった女性学者シュナイダー博士と合流する。何とか聖杯のありかの手がかりをつかむのだが……。』(wowow online より)よく覚えていないが、「レイダース/失われたアーク」(1981)を劇場で観て、「魔宮の伝説」はテレビで軽く流したんだったかな…。そして「最後の聖戦」はめちゃくちゃ期待して劇場で観た気がする。そしてコネリー爺さん効果で、お気に入りとなったのだった。見せ場小ネタ満載で、オチとか次に何が起こるか、わかっているけど、おもしろい。おとぼけ爺さんと(若い!)ジュニアとの、掛け合い漫才。ナチの小娘との絡みとか、何度でも笑える。なつかし~~~い o(*>∇
2009年07月12日
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ウィンブルドン を検索!2004年【英/仏】Wimbledonリチャード ロンクレイン監督(「ファイヤーウォール」)『テニス界最高峰のステージ、ウィンブルドン選手権。かつては世界ランキング11位まで登り詰めたこともあるイギリス人テニス選手ピーター(ポール ベタニー)だったが、いまでは119位に甘んじ、この大会を最後に引退する覚悟だった。そんな彼はひょんなことから、優勝候補の一人として注目を集める新人のアメリカ人女子テニス選手リジー・ブラッドベリー(キルステン ダンスト)と出会い、一瞬で恋に落ちる。その恋が彼にエネルギーを与えたのか、ピーターはここ最近にない活躍を見せる。』(allcinema online より)「マッチポイント」のジョナサンリスマイヤーズのテニスウェア姿も良かったが、ベタニーのテニスプレーヤー姿も同様に( °~ °)良い。キルステンが出演してるのは聞いたことがあったが、相手役がベタニー君なのは知りませんでした。相手役というか、主人公は、彼の方でした。イギリスのベタベテランテニス選手の彼が、とんだハプニングで一目惚れをしてしまったのがアメリカ人の新人選手のキルステン。でも実は、彼女の方が先にベタニーの存在を知っていて、積極的にアプローチしてきたのであった。思わず、そばで見ていたコドモに、「こんな尻軽ねーちゃんにつかまるんじゃないわよっ」と口走ってしまい、「なーにそれ」とつっこまれた。それなりにベタな純愛でスポ根なストーリーなので、安心して気楽に観られる。今まで私が観たベタニー君の出演作、「ウィンブルドン」「ファイヤーウォール」「ダヴィンチコード」「仮面の真実」では、どれも違った役で、楽しい。(ダヴィンチコードのシラスで注目し始めたのだ。)「スカートの翼ひろげて」「ビューティフルマインド」ではどんな役で登場したのか、まったく覚えていない。(@_@;)
2009年07月09日
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ウルフ を検索!1994年【米】Wolfマイク ニコルズ監督(「エンジェルスインアメリカ」「ブルースが聞こえる」「心みだれて」「シルクウッド」「卒業」)『出版社に勤めるウィル(ニコルソン)は、満月のある夜、狼に噛まれてしまう。その日から感覚が研ぎ澄まされ、未知の力を得たように感じるウィル。彼は社の新オーナー(クリストファープラマー)と折り合いがつかず、クビの宣告が間近だった。パーティでオーナーの娘ローラ(ミシェルファイファー)と知り合い、互いに惹かれ合う二人。だが、彼の後釜を狙っていたスチュワート(ジェイムズスペイダー)と密通していた妻がセントラル・パークで惨殺されるに及び、彼は自分が狼男に変身していると確信する……。』(allcinema online より)だいぶん前にビデオで観たのだと思うが、WOWOWが放映していたのでなつかしく鑑賞。allcinema の解説さんには『よくあるB級ホラー程度のストーリーを、キャスティングだけでカバーしたところで面白くなる訳がなく』とボロクソにけなされている。でも(俳優で映画を見ちゃうせいか)私はけっこう好きである。私には、ニコルソンさんが急に知覚が鋭くなっていろいろ聴こえちゃったり妻の浮気に気づいちゃったりするシーンがツボでした。ニコルソンは悪相に似合わず?実は善良で、仕事もできる、という役柄。狼人間になるとその本性が現れるらしい。ジェームズスペイダーは若くて野心旺盛で、変身すると美女を襲うことしか頭になくなる。この役が強烈で、私はこの俳優がどんな役でも、このイメージをぬぐえない。(爆)ミシェルファイファーはいつもキレイで神々しいが、役者根性のものすごさも感じた。変身したスペイダーが執拗に襲いかかるシーンは、スローで延々と撮られてるんだが、おびただしいアオタンできたんではないかと思われる激しさだ。んーと、もしかして吹替えかなぁ。初々しさの残るミシェルファイファー。先日は「テキーラサンライズ」が見られたけど、「ファビュラスベイカーボーイズ」とか「レディホーク」が観たいな。BS2かWOWかgyaoの、どこかでやってくれないかしら…。
2009年06月08日
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大いなる陰謀 を検索!2007年【米】Lions for Lambsロバート レッドフォード監督(「リバーランズスルーイット」「普通の人々」)『みずからの政治的野望のため、対テロ戦争への新戦略を打ち出した共和党の上院議員(トム クルーズ)。そんな彼の特ダネ情報に耳を傾けつつ、自分が情報操作に利用されているだけかも、と疑いを抱く女性記者(メリル ストリープ)。そして、自分の教え子たちが戦場に駆り出されたり、あるいは逆に、すっかり政治不信に陥って現実に背を向けたりする姿を目の当たりにし、憂慮の色を深める大学教授(レッドフォード)。そんな3人がそれぞれの立場から意見を述べ合う様子を並行的に描きつつ、レッドフォード監督が現在のアメリカ社会が抱える深い悩みを鋭く浮き彫りにした、充実の力作』(wowow online より)やや、難しくてテーマが固いが、ずしっと心に響いて、後からいろいろな物事を見聞きしたときに思い出して効いてきそうだ。演出やストーリー展開が渋いので、大ヒットとはなりにくいだろう。(実際ならなかったんじゃないの?)原題「羊のためのライオン」というのは、羊たち(自分では手を汚さないで国や戦争を牛耳る連中)のために、戦う勇敢な兵士たちがライオンだというような意味。メリルの記者に「あなたは歩兵で戦場に出たことないでしょ」と言われて、ホワイトハウス入りを狙う議員(トム)が言ったセリフに、「僕は士官学校を首席で卒業したんだ。成績が良かったのを謝れって?」というのが印象に残った。女性記者が、結局どのような報道を行ったのか、レッドフォードに見込まれた学生が、どんな道を選んだのか、は描かれていない。このラストは、私には限りなく大きな虚しさと失望感を与えた。結局、このメッセージはあの学生のような限られた賢い人間に届くべきで、彼以外の学生のような大多数の人々(私のような者も含む)が受け取っても、どうしたら良いのかわからないのだ。レッドフォード教授の願いも虚しく戦場に散ったあの二人が、レッドフォードの授業でプレゼンした内憂(自分らの無関心さ、学力の低下など)についてはうなずけるものがあったが、結局、皮肉なというか、やはりというべき悲惨な結果。
2009年03月27日
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア を検索!1994年【米】Interview with the Vampireニール ジョーダン監督(「クライングゲーム」「マイケルコリンズ」「ブレイブワン」)『青年記者クリス(チャン スレイター)は美しい男性ルイ(ブラピ)にインタビューを始める。ルイの話は18世紀末のニューオーリンズへ。当時移民のルイは最愛の妻と娘を亡くして絶望していたが、美貌の吸血鬼レスタト(トム クルーズ)は彼を気に入り、自分と同じ吸血鬼にしてしまう。大胆で冷酷なレスタトは、吸血鬼にしては繊細すぎるルイに少女の吸血鬼クローディア(キルステン ダンスト)を与える。自分が少女から成長しないのでレスタトを恨むクローディアは、レスタトを殺す計画をルイに持ちかけるが!?』(wowow online より)たしか、観たはずなのだが、キレイサッパリ忘れている。でも、その分新鮮な眼で鑑賞できたかも。やはりWOWOWオンライン解説によると、『原作はベストセラー小説「夜明けのヴァンパイア」だが、脚色もつとめた原作者A・ライスと熱狂的な愛読者の一部は、当初クルーズのキャスティングに猛反対。しかし完成した作品を見たライスは前言を撤回し、一転してクルーズを絶賛して話題になった。監督は「クライング・ゲーム」 他、英国の鬼才N・ジョーダン。なお本作はスレイターの役を初めに演じながら撮影中に急逝した俳優、リヴァー・フェニックスに捧げられている』のだそうだ。なるほど、私もトムの演技がすごく良かった。若いブラピも美しいが、トムの方がキレイだった。他にこんな役はやっていないのでは? もっと正統派美青年の役を撮っておけばよかったのに。スレイターの役をやったリヴァーも是非観たかったものだ。(きっと秘蔵のフィルムが誰かの手元にあるのだろうな…)ほかに、今回私にとって最大の発見だったのは、かわいいキルステンの子役時代。とにかくうまい。大人の女性になりたいのに30年間成長せず、姿はあどけない少女で表情は憎しみに燃える20代の娘。(というか、30年間疑問を抱き続け…って変じゃないか? もっと早く気づいたろうが)うまくて、美しい。成長して、スパイダーマンの彼女の方が爬虫類っぽくて吸血鬼な口元になってしまったような気がする。(ひどい?)もうひとつ、可憐なサンディニュートン!当時22歳頃だったと思われる。これは思わず青年吸血鬼もパクッとしちゃいたくなりそう。不満。ロンゲのバンデラスがいまひとつ美しくない!くさす。「ヴァンパイア」なら「インタヴュー」だべさ!
2009年03月14日
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エリザベス ゴールデンエイジ を検索!2007年【英/仏】Elizabeth: The Golden Ageシェカール カプール監督(「エリザベス」)『1585年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるエリザベス1世(ケイト ブランシェット)。彼女は揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、依然国内外でカトリックを信奉するものたちの謀略が渦巻いていた。中でも、欧州全土をカトリックにする誓いを立てイングランドをも手中に収めようと息巻くスペイン国王フェリペ2世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリー(サマンサ モートン)の存在は脅威となっていた。そんなある日、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリー(クライヴ オーウェン)が現われる。やがて2人は交流を重ねるうち互いに惹かれ合い、“ヴァージン・クイーン”を貫き通していたエリザベスの心は揺らぎ始めるが…。』(allcinema online より)当時、世界で一番強かったのはスペイン王国で、このドラマで描かれた勝利の後イングランドがゴールデンエイジを迎えたのだと。年表をひろってみると...1521 コルテスがアステカ帝国を征服1533 ピサロがインカ帝国を征服1534 ローマ教皇クレメンス7世が英王ヘンリー8世を破門同年 英 国教会がカトリック教会から分離1536 ヘンリー8世がウェールズを併合1541 ヘンリー8世がアイルランド国王を名乗る1547 イングランドがスコットランドを攻撃して破る1548 メアリースチュアートがフランスへ亡命1558 エリザベス1世がイングランド女王に即位1570 ローマ教皇がエリザベス1世を破門1576 信長が安土城を築く1582 本能寺の変1587 エリザベス1世スコットランド女王メアリを、自身への暗殺未遂で処刑1588 スペインが無敵艦隊を出撃しイングランド軍に破れる1590 豊臣秀吉が全国統一1603 エリザベス1世が死去結婚してしまったら王妃に格が下がっちゃうらしい。当時の制度でも。だから、国を守るためには恋より仕事をとるしかなかったのね。密かに恋する相手が、お気に入りの女官に手を出してしまうなんて、本当にお気の毒。かわいい女官も、立場上家族を見殺しにしたり、ボス(女王)に隠したりつらかったんだろうけど。一人の女性として取り乱し、一番の重臣(ジェフリーラッシュ)にも、ローリー(オーウェン)にも「はしたない!」「それが敬愛される女王の姿か」となじられて、おいたわしい(T-T)。華麗な鎧で岸壁に立つシーンは神々しいというほかなかった。ブランシェット以外で演じられる人がいるだろうかとも、思ってしまう。
2009年03月10日
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アメリカン・ギャングスター を検索!2007年【米】American Gangsterリドリー スコット監督(「ハンニバル」「グラディエーター」「GIジェーン」「テルマ&ルイーズ」「エイリアン」)《R-15》『1968年、NYのハーレム地区。アフリカ系ギャングのボスの優秀な右腕、フランク(デンゼルワシントン)はボス亡き後、その地位を受け継ぐと、東南アジアから独自のルートでヘロインを仕入れ、《ブルー・マジック》の名をつけて町で売りさばき、麻薬王となっていく。一方、ニュージャージー警察の刑事リッチー(ラッセルクロウ)は妻(カーラグギーノ)との仲は悪いが、警察に蔓延する不正は拒否する正義漢。やがて《ブルー・マジック》を調べだしたリッチーは、フランクの摘発をめざすが……。』(wowow online より)実話に基づいたストーリー、やはり実話ベースで警察の腐敗を描いた「チェンジリング」のように、ベトナム戦争の頃の腐り切った警察の姿が描かれている。デンゼルの演じるフランクの人物像がなっかなか魅力的。頭が切れて自信に満ち、邪魔者には容赦なく冷酷無比だが、母や妻に対しては優しく、ふだんの生活は健全そのものでどこから見ても洗練された紳士。いつも上品なスーツをビシッと着こなして、弟のチンピラファッションを叱る。(それを逸脱して、妻のために派手な毛皮着て出かけリッチーの目にとまってしまったのが運の尽き?)リッチー(ラッセル)は、ギャングの札束を合法に処理して署ぐるみ敵に回しちゃって、仕事干されるは、フランク等逮捕されたヤクザにもいちいち笑われるはだったのが、大逆転して最後に笑えたのが観ている方もスッキリ。単純にフランクを捕まえて彼の組織だけ叩く、ではなく、うまくネゴして大局的に不正を正した。この結末は大いに溜飲が下がる。デンゼルびいきで観ているこっちも納得してしまうのだ。でも、あのお二人とも消しちまいたい連中がわんさかいただろうね…その後いかがお過ごしなんでしょうか。
2009年03月09日
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海を飛ぶ夢 を検索!2004年【西】Mar adentro / The Sea Inside / The Sea Withinアレハンドロ アメナーバル監督(「アザーズ」)《PG-12》『スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロ(ハヴィエル バルデム)は19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。それは、自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するというものだった。そしてラモンは、彼の尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる…。』(allcinema online より)先日見た“ロックトインシンドローム”の映画「潜水夫は蝶の夢を見る」を彷彿とするが、テーマはあまり似ていない。潜水夫の彼は自棄気味だったのが生きる目的を見いだして、超人的な忍耐で著作を果たすが、ラモンは尊厳ある死のために、闘う。ラモンは30年近くの間、尊厳死のための理論武装をしてきたみたい。同じ境遇にならない限り本当にわかりはしないが、「認めてほしい」と思えてしまった。本当に難しい問題だ。残される友人家族の思いもごく当然理解できる。ラモンの兄、兄嫁、甥などは、実に献身的だ。でも「じゃあ、この生活はいつまで続くと思うか」と問われたらいろいろ考えてしまう。でもでもそれでもこの人たちは心から家族思いの人たちだ。それに対してテレビで心ない論評をした神父(本人も肢体不自由の身)を、義姉さんがやりこめてくれてすっとした。神父との論戦の場面はみものだった。少しユーモラスで…。ラモン(も観客も心ひそかに…)が『これが理想の最期だ』と思ったであろうフリアとの旅立ちが、実現せずに彼は落胆する。フリアは結局、夫に説得されたのだろうか。引き止められて夫に介護される運命を選んだ彼女も、映画ラストで実現した計画を受け入れたラモンの家族も、突き詰めると愛ゆえなのだろうな。やはりこれを法整備するというのは困難なことだろうな…。
2009年03月06日
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おくりびと を検索!2008年【日】Departures滝田 洋ニ郎監督(「陰陽師2」「陰陽師」「壬生義士伝」)小山 薫堂脚本『本木雅弘が遺体を清め棺に納める“納棺師”を真摯かつ繊細に演じる感動のヒューマン・ドラマ。ひょんなことから納棺師となった主人公が、特殊な仕事に戸惑いながらも次第にその儀式に大きな意義を見出していく姿と、故人を見送る際に繰り広げられる様々な人間ドラマをユーモアを織り交ぜ丁寧な筆致で描き出す。』(wowow onlineより)ラジオで、「10分に1回は泣く」などと聞いた。全編切ない系だとしたら、ちょっとつらいなと思ってのぞんだのだが、前半は、ほのぼのとしたユーモアがたまらなくよかった。納棺師となった経緯、初仕事はハウツービデオのモデル(死体役)、納棺の初仕事は…(T-T)後半は、生き別れた父との話を織り交ぜながら、妻や友人の反発に会い、真剣に仕事を見つめ直していく主人公の姿を描き、その過程で、いろいろな仕事の現場をつづっていく。さまざまな死者と家族の姿と仕事の様子に涙がこみあげる。うん。たしかに10分に1回だった…かも。(笑)大変すばらしかったです。オスカー受賞、おめでとうございます!舞台は山形(酒田市、上山市あたり…らしい)。2003年米アカデミーの候補までなった「たそがれ清兵衛」も山形(しかも庄内地方)、すごいや山形。地元ではおなじみの山形交響楽団も出演しているらしい。「山響」には宮城に住んでた頃、中学で体育館に演奏に来てもらったことがあったヨ。なぜ「おくりびと」が米アカデミー賞を獲得したかというひとつの理由は、他の候補作が厳しい現実をシビアに描いていた(それぞれに素晴らしいのだろうが)が、今作だけが「繊細な癒やしや柔らかな救い」を描いていたためだ、とか。なるほど~役者も、大変素敵だった。本木くん良かったし、山崎努と笹野貴史、吉行和子が特に気に入った!セリフも、とっても良かった!
2009年02月28日
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アース を検索!2007年【独/英】Earthアラステア フォザーギル / マーク リンフィールド監督『50億年前、巨大な隕石が地球に衝突した結果、地球は23.5度傾き、それが世界各地に四季を生み出すことになった。カメラはまず北極で、地球温暖化の影響と苦闘するホッキョクグマの母子を捉える。彼らは海に氷が張った冬の間に狩りを終えなければいけないが、温暖化で氷が今までよりも溶けたせいで狩りは困難に。続いてカメラは南下し、熱帯雨林の動物たち、アフリカ象、ザトウクジラ、アムール豹ら、各地の野生動物を見つめていく。』(wowow online より)渡辺謙によるナレーションの「吹き替え版」を視聴した。オリジナル版は XMenの校長先生パトリックスチュアート。英国のBBC放送が、5年間にのべ4500日もかけて世界200か所で撮影を行ったそうだ。「プラネットアース」というドキュメンタリーシリーズのために撮影された映像を、映画として再構成。いったいどうやって?という角度から野生動物たちをじっくりと捉えている驚異の映像。そうか。地軸が傾いたことで四季の変化が生まれて生物も多種多様になったんだー。北極や、地球の三分の一を占める(へぇ!しかもふえ続けている(゚д゚lll))砂漠地帯での、過酷な動物の生活を語る中で、赤道直下の熱帯雨林での元気一杯の極楽鳥たちのユーモラスな映像は、彩りと救いを与える意図だろうか。なかったら寂しいのかもしれないが、地球の危機を説くのには要らなかったかなと思う。どうやって撮影したのか、遠のくカメラがひたすら泳ぎ続けるホッキョクグマを映しているんだが、その絶望的な映像ったらない。実際にはいつの時点まで撮り続けたんだろうとか考えたりして…。絵的にはきのうの日記の「ライラの冒険」のイオレク同様愛らしいのだが…。他の動物に関しては、ホッキョクグマほど恐ろしさが感じられなかった。でも、アフリカゾウの水を求める旅は年々過酷になっているのだな…。最後に「でも、まだ間に合います」と語られているが本当に間に合うのだろうか。そりゃ自分にできることは進んで取り組むつもりだが、おれっちのとこは温暖化した方が都合がいいもんね、と思う国やCO2削減はよその国がうちの分もがんばってよね、と思う国がある以上…( °- °)
2009年01月17日
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アイアムレジェンド を検索!2007年【米】I am Legendフランシス ローレンス監督(「コンスタンティン」)『2012年、NY。今この町、いや、地球にいる人間は科学者ロバート・ネビル(ウィルスミス)だけらしい。3年前、人類は地球規模で起きたある異常現象によって、ロバート以外、彼の妻子を含む全員が死滅した。ロバートは、ペットのシェパード犬、サムと暮らしながら、自分以外の生存者を探したり、自分だけが生き残った理由を研究する。そんな彼を、ある敵が襲い続ける。敵の正体とは……。また、予期しなかった事態がロバートを待ち受ける。それは!?』(wowow online より)周りの評判がいま一つだった印象がありましたが、結構おもしろかった!ただ、「劇場で観なくて良かった~(T-T)」と思った。(笑)心臓に悪い。ネビル氏がとにかく気の毒で、(でもすごく優秀で頼もしい)犬のサム(サマンサ(^_^))が可愛くて、感情を入れて観ていました。二人でランニングしたり筋トレするシーンが楽しかった。でも、なぜ彼には免疫があったの?たまたま?何分の1かの抗体保持者のうちたまたま体力で生き残った?避難した家族は死んだらしいがどうやって知った?【ネタバレ→】あと、あいつらナンデあんなに異常に強力?狂暴になる、だけでは済まない破壊的な力が備わっているが…。ボスっぽいやつがいたようだが、実際そうなのか?その辺がわからなかったので、ちょっともやっとしたかな…。泣く泣く別れる妻子、コドモの方がジェイデン君に似てるなぁと思ったが、ウィロースミスちゃんだということだ。(@_@)えっ、娘?!!役名は「ボブ マーリー」からとった マーリーちゃん。(ラストクレジットではボブマーリーの曲。)マーリーが好きな「チョウチョ」の偶然がネビル氏への啓示になる、というのもなかなか良かった。
2009年01月04日
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俺たちフィギュアスケーター を検索!2007年【米】Blades of Gloryウィル スペック/ジョシュ ゴードン監督ベン スティラー他 製作『フィギュアスケート界の2大スター、チャズとジミーは互いに激しく意識しあうライバル同士。ある世界選手権で同点1位になるが表彰式を乱闘でめちゃくちゃにし、どちららも金メダルを剥奪された上、スケート界から永久追放に。3年半後、わびしい毎日のチャズとジミーだが、スケート界のルールの盲点を突き、前代未聞の”男子ペア”を組んである大会に出場することを決心。かくして練習に取り組む2人だが、なかなか息が合わず……。』(wowow online より)なんでも日本では『面白さが口コミで広がってスマッシュ・ヒットを記録した話題作』だったんだそうだ。「主人公は僕だった」でフツウの演技を見直したウィルフェレルであったが、今作では彼らしさ満開で、とにかくウザくてキモい。(>_
2009年01月02日
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インベージョン を検索!2007年【米】The Invasionオリヴァー ヒルシュビーゲル監督(「es[エス]」)『ワシントンの女性精神科医キャロル(ニコール キッドマン)は、近頃、患者たちが、身近な家族や友人が見た目は以前と変わらないのに、どこか別人となってしまったようだ、と異口同音に訴えるのを耳にして、周囲でひそかに進行している異変に気づく。実は地球に漂着した謎の異星体が、次々と人体を乗っ取っていたのだった。キャロルは、同僚の医師ドリスコル(ダニエル クレイグ)と協力しながら、最愛の一人息子オリヴァーを謎の異星体から守り抜こうと懸命に奮闘するのだが…。』(wowow online より)おかしいな、一度書いた覚えがあるのだが、消してしまったらしい。(゚д゚lll)冒頭は、スペースシャトルが事故で大気圏突入しながら爆発するシーンで始まる。そして破片に付着していた謎のネバネバが異星からの生命体だったのだ。それが次々に感染する(させる)シーンは、かなり不愉快である。(笑)ま、そこがひとつのポイントなんでしょう。一緒に見ていたK兄ィが、「こんなに面白いの、久しぶりに見た」と喜んでいた。気持ち悪いところもツボなんだろうと思うが、感染する前と後の演じ分けに、妙に感じ入っていた。「この人たちやっぱすげぇなぁ。どうやるんだろ…」と実演してみたり。(爆)必死で子どもを助け出そうとするニコールは、やはり美しかった。ダニエルも、身近にいそうなかっこいい男性、という感じで、ジェームズボンドとはまた違う雰囲気が新鮮だった。007以前の彼はなんか鼻の下がやけに長いイメージがあったけど、今回は良かった。ラボの人々とともになぜか(?)感染を免れて血清?抗ウイルス薬?を開発する、科学者としてジェフリーライトが大活躍。すっかり最近活躍の脇の『顔』という感じだ。他にも脇役で印象に残ったキャロルの患者の女性に、ヴェロニカ カートライトという女優さんが出演。この人知ってるわ、と調べたら私の好きなドラマにまるで片っ端からゲスト出演してるみたいな、最近では「科学捜査班」「コールドケース」「FBI失踪者を追え」、古いところでは「ER」「Xファイル」など。さらにさかのぼるとなんとヒッチコックの「鳥」!主演男優の幼い姪っこ?妹?だっけ?。子役時代から地道に活躍している、ベテランTVスターなのだな。...ちょっと千葉にいる義姉に似てるかも。(笑)
2008年12月02日
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1408号室 を検索!2008年【米】1408ミカエル ハルストロム監督(「すべてはその朝始まった」)スティーブン キング原作(「シークレットウインドウ」「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」「ミザリー」「炎の少女チャーリー」)『超常現象を一切信じないマイク・エンズリン(ジョンキューザック)は、幽霊や怪奇現象が噂されるスポットを訪ね歩いては、その体験を文章にまとめるオカルト作家。ある日、そんな彼のもとに“1408号室には入るな”と書かれた謎めいたポストカードが届く。絵柄はニューヨークにあるドルフィン・ホテルのものだった。興味をそそられたエンズリンだったが、ホテル側は1408号室の宿泊に異常な拒絶反応を示す。支配人(サミュエルLジャクソン)はエンズリンに、1408号室の宿泊客で1時間以上もった者がいないこと、その犠牲者は56人にものぼるという驚愕の事実を明かして、宿泊を思い留まるよう説得する。しかしそれを聞きますます興味をかき立てられたエンズリンは、支配人の再三の忠告を無視して、ついに1408号室へと足を踏み入れるのだった』(allcinema onlineより)先々週ごろ調べた際には、うちんとこの映画館での上映時刻が午後からだった。それじゃあ観られないじゃんか(-_-メ)...とムカついていたが、今週は午前からやっている!というわけでジョンキューちゃんに会いに、いそいそと感謝デーにお出かけ。最近働かず遊んでばかりでスイマセン\(_ _ ;)冒頭、雨の降りしきる夜のシーン、ジョンキューが車を走らせるという、「アイデンティティー」を思い起こさせる。劇場でホラーを観るのは久しぶり? 初めて?あまり記憶にないが、、、ちょっとだけ、後悔しました。(爆)2回ぐらい「わっ」と短く叫んでしまった迷惑なお客だったのことよ。「わっ」なんだけど顔は笑っていた。(引きつっていたかもしれん。)そして、、、気を緩めてはなりませんのことよ。あははちょっとしんみりな部分もあるけど、ストーリーの中身よりも、お化け屋敷な要素の方が、かなり勝っているかもね。
2008年12月01日
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ALWAYS 続・三丁目の夕日2007年【日】山崎 貴監督(「ALWAYS 三丁目の夕日」「リターナー」)西岸 良平原作『昭和34年の春、日本は東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長時代を迎えようとしていた。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、茶川(吉岡秀隆)が黙って去って行ったヒロミ(小雪)を想い続けながら淳之介と暮らしていた。そこへある日、淳之介の実父である川渕(小日向文世)が再び息子を連れ戻しにやって来る。そして、人並みの暮らしをさせることを条件に改めて淳之介を預かった茶川は、安定した生活と共にヒロミへ一人前の自分を見せられるよう、一度はあきらめていた“芥川賞受賞”の夢に向かって執筆を始めるのだった。一方、経営が軌道に乗り始めていた鈴木オートでは、事業に失敗してしまった親戚の娘・美加をしばらく預かることになる』(allcinema online より)T坊の小ガッコの校長と教頭が「オールウェイズ? あれはいいよねぇ~~」と絶賛していた前作同様、戦中派(あ、校長と教頭はもちろん戦後生まれネ)から平成生まれまでがみんなで楽しめる映画。鈴木オート一家が怪獣の尻尾から逃げまどう。初っ端からこれは可笑しかった。だまされるシーンは、「あ~あ~あ」と思いながら見るわけで、思わず1.3倍速かけてしまったが、、、(苦笑)昔からこういうの苦手で…薬師丸お母ちゃんのシーンはどれも良くて、預かってた親戚の子が次第に良い子に変わって去っていくラストでは、不覚にも泣いてしまった。(T-T)で、小雪ちゃんは借金返せたのかな?
2008年11月23日
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オーシャンズ13 を検索!2007年【米】Ocean’s Thirteenスティーヴン ソダーバーグ監督(「オーシャンズ12」「ソラリス」「オーシャンズ11」「エリンブロコビッチ」「アウトオブサイト」「セックスと嘘とビデオテープ」)『“オーシャンズ”の1員、ベテランのルーベンが突然の心筋梗塞で危篤に陥った。彼はホテル王バンク(アル パチーノ)と共に、ラスベガスに建設中の最新カジノ・ホテルを共同経営するはずだったのだが、土壇場で裏切られ、ショックで発作を起こしてしまったというのだ。見舞いに訪れたオーシャン(ジョージ クルーニー)と仲間たちは、ルーベンのため、バンクを完膚無きまでに叩きのめすことを誓う。宿敵ベネディクト(アンディ ガルシア)までも仲間に引き入れた彼らは、周到に罠を張り巡らすが?』(wowow online より)かなりオバカ映画なので、超オールスターキャストの超大作だから…ってすごい巧妙なトリックや綿密なストーリーなどを期待してはいけません。(爆)あくまでも、アニメチックで、お茶目でたのしい、仲良しビデオってことで。( °~ °)vところで、13人て誰よ~?1 ダニー(ジョジクル) 2 ラスティ(ブラピ)3 ライナス(マットデイモン)4 バシャー(チードルたん)5 フランク(故 バーニーマック)6 マシンの専門家のリビングストン7 曲芸師イエン8 元気な方の爺さん ソール9 倒れた方のルーベン爺さん10 何屋さん? バージルマロイ(ケイシーアフレック)11 何屋さん? タークマロイで今回ナント、かつての敵ベネディクト(アンディガルシア)が…12人じゃん?。(@_@)最後の二人もそうだけど影薄い人がいる気がする。。。(≧~≦)プッ
2008年11月19日
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アポカリプト を検索!2006年【米】Apocalyptoメル ギブソン監督(「顔のない天使」「ブレイブハート」「パッション」)《R-15》『マヤ文明の時代。ジャングルの村で妻子や同じ部族の仲間と平和に暮らす狩猟民族の青年ジャガー・パウ。だが、突如現れたマヤ帝国の傭兵たちに村を壊滅させられてしまう。ジャガー・パウは何とか妻子を敵に見られない場所に隠すが、直後、兵士たちに捕らえられたジャガー・パウと同じ部族の一行はマヤ帝国に連れて行かれ、干ばつを鎮めるための儀式の生け贄に』(wowow online より)冒頭に哲学者のウィルデュラントという人の文章が引用されている。「偉大な文明は、外部からではなく、内部から破壊され、征服される」それがメルギブさんのメッセージかな、と思って印象に残ったので、それを思いながら見進めていった。なるほど。観終わって、今調べて初めて知ったのだが、マヤ文明というのは紀元前から起こり2000年以上栄えたらしいのだが、終わりの方には森林伐採によるエネルギーの枯渇とか災害、飢饉、伝染病で苦しんでいたんだな。歴史は繰り返すっていうことか。ネタバレになりますが、、、→ラストで、主人公の青年が強い意志と運と根性で闘い逃げ抜きついに追い詰められ、追手とともに見たものは、見たこともない帆船と見たこともない姿の人々だった。お約束?どおりの血なまぐさい殺戮から、知恵と勇気と根性で生き延びた青年に感動し、深い穴の中で必死に耐えて生き延びた妻子の姿に感動し(水中出産!)(どんだけ~(@_@;)だよね…)家族の再会にほっと癒されるのも束の間、外部からの侵入者の姿に空しさをおぼえてしまうのであった。どよ~ん(-_-)「もう二度と観ない」と思っているけど、それでも人にはおすすめしたい映画ではあります。(´▽`;)矛盾?... でもないよね。でも、いくらリアルな描写にこだわるからってあそこまで残酷さを描く必然性があるんだろうかなぁ。特に『ゴロンゴロン』の場面。史実とかけ離れているという話もあり。
2008年11月08日
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エバンオールマイティ を検索!2007年【米】Evan Almightyトム シャドヤック監督(「ナッティプロフェッサー」「ナッティプロフェッサー2」「ブルースオールマイティ」「ライアー、ライアー」)『「ブルース・オールマイティ」でブルースのライバルだったエバンを主人公に、今度は彼が箱船を作るという無理難題を神から突きつけられ悪戦苦闘するコメディの第2弾。 “世界を変えよう”を公約に掲げてみごと下院議員に当選したエバン・バクスター(スティーヴ カレル)はTVキャスターの仕事を辞め、一家でヴァージニア州の郊外へ引っ越してくる。そして、早速ベテラン議員ロング(ジョン グッドマン)から大役を任されるなど幸先の良いエバン。ところが、公約を実現したいと神に祈った次の日から状況が一変、神(モーガン フリーマン)がエバンの前に現われ、ノアのごとく箱船を作るよう告げられる。』(allcinema online より)エバンて、「ブルース」に出てたの? 気がつきませんでした。見たのずいぶん前だから。(^o^;)第二弾で陥りそうな二番煎じの感じがなくて、まったく別の映画になっていたのが良かった。その点「オールマイティ」のタイトルはちょっと違う感じ。巨大な箱船を作るシーンは、よく出来ていて、合成だと思うのだが実際に作っているかのようだった。作っている最中のシーンもおもしろい。また、たくさんの動物たちが登場するが、それについても手間のかかっている映画である。日本では劇場未公開らしい。(WOWOWで放映)おもしろいけど、たしかに日本ではスティーブカレルで客は呼べないのかも…。かわいい動物たちや急流下り(?)のスペクタクルは大画面向きだし、モーガンフリーマンの神さんは相変わらずサイコーなのでもったいない気もする。スティーブカレル、オスカーの授賞式では今のところプレゼンターだけだろうか? 司会もしそうなキャラだが。あまり好きではなかったが、慣れてきたせいか、おもしろいと思えてきた。神さんに強制的にノアの姿をさせられて、同僚に「アカデミー賞の司会のつもりか?」(字幕)(音声ではたぶん「ウーピー(ゴールドバーグ)のつもりか?」という感じ?)という場面があった。ちょいと笑える。今調べたら「森のリトルギャング」で私の好きなハミーの吹替えをやっている。
2008年11月07日
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ウォークザライン を検索! 2005年【米】Walk the Lineジェイムズ マンゴールド監督(「17歳のカルテ」「ニューヨークの恋人」「“アイデンティティー”」『綿花栽培の小作で生計を立てる貧しい家庭に生まれたジョニー・キャッシュ(ホアキンフェニックス)。酒に溺れ、暴力を振う父(ロバートパトリック)に怯える毎日だったが、そんな彼の心の支えは優しい兄ジャックとラジオから流れてくる少女ジューン・カーター(リースウィザースプーン)の歌声。ところがある日、その最愛の兄が事故で亡くなってしまう。』(allcinema onlineより)前半は兄を亡くした少年時代から歌手になるまで、後半は歌手になってから紆余曲折を経てジューンと結婚する?まで、という感じかな。冒頭シーンと中盤ごろに、有名な(と言うか、ドラマ「コールドケース」でも事件の背景に使われていたぐらい、アメリカでは有名、らしい)フォルサム刑務所での慰問コンサート? のシーンがあったが、そのエピソードについてもっとつっこんだ話が展開するかと期待したが、さらっと終わってしまった印象だった。父との複雑な関係についてのストーリーが一番心に迫った…。「俺の大事な方の息子が死んだ。」なんて露骨に言う父親。尊敬する大好きな兄ちゃんに死なれて、オヤジもそれじゃ、歪むよね(T-T)。大人になって人気シンガーになっても、認めずに悪いところばっかりあげつらう頑迷な くそオヤジ。ロバートパトリックがまた、妙にはまっているのだ。見かねて家族あげてサポートしてくれるジューンのお父さん達はいい人たちだ。(実際いい人たちなのか、脚本がカーターさんちサイドなのか。)一方でジョニーキャッシュの前妻の描き方はさんざん。映画で判断する限り、奥さんは売れる前からいやみをチクリチクリ(これは仕方ないね?)売れてからも、稼ぎはしっかり使いまくるくせに、悪い面ばかり見て、幼い娘たちも自分の味方につけて何を吹き込んだのだか。結婚した頃からのジョニーの努力も足りなかったのだろうけれど。そういうイヤな苦い面はさておいたら、オスカー獲ったリースも、ホアキンも、見事な演奏。(演技も)ラストにオリジナルの音源もちらっと流れていたようだったが、それに比べて遜色ないぐらいに、すばらしい歌声だった。テレビがまだなく(たぶん)、ラジオの時代、全米スターとはいえ、過酷なバスツアー。大変そう...。ツアーのメンバーにエルヴィスがいて、昔「エドサリヴァンショー」で(もちろん、リアルタイムじゃないわよ!)不良のイメージが強かったエルヴィスをエドが『礼儀正しい好青年』として扱った、というのを観て、紳士だと思っていたのに、グルーピーの娘たちとじゃれるエルヴィスを見ながらジョニーのメンバーが「エルヴィスの頭の中はエッチのことだけ」と呆れるシーンがあって、なーんだ(+_+)と幻滅したのであった。(笑)(エルヴィス役、あんまり似てなかった...ような)「ウォークザライン」タイトルがとっても良いと思う。ジョニーの歌のタイトルだそうだが、映画では泥酔して「まっすぐ歩け」ない状態の頃に、書いた曲らしい。「まっすぐ歩く」という意味らしい。
2008年10月29日
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エディット・ピアフ~愛の讃歌~ を検索!2007年【仏/英/チェコ】La Mômeオリヴィエ アダン監督『第1次世界大戦中、フランスのパリで生まれたエディット。幼少時代、娼館を営む祖母のもとに預けられ、娼婦たちに可愛がられながら育った彼女は、やがて大道芸人の父に引き取られ、路上で父を手伝ううち、自らの歌の才能を開花させてゆく。そして1935年、パリの名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレ(ジェラール ドパルデュー)に見出され、彼の店で歌うようになった彼女(マリオン コティヤール)は、広く世間に知られるようになり、スターへの階段を駆け上がる…。』(wowow onlineより)なんかしんどそう…とスルーしようと思っていた映画でしたが、Nobubuさんの感想を読んで、やっぱり観なきゃと思ったのでした。不遇の少女時代、裏町での苦労など観ていて確かに重たいのだけれど、やはり歌の力、音楽の力で、引き込まれました。WOWOWでは直後にドキュメンタリーも合わせて放映したので、続けて観たことによって、理解が助けられました。プッチーニのオペラ「トスカ」に『歌に生き愛に生き』というアリア曲があるんだけど、エディットはまさにそんな感じの生涯だったんだ。歌と愛を捧げて求める相手さえあれば、後はなんとかなる、みたいな人だったみたい。でも映画の方では恋愛に関して、最も心から愛して突然の悲劇に奪われた恋人だけにしぼって描いてましたた。彼以外にもかなり豊富な恋愛遍歴が有名だったらしいんだが…。それにしてもドラマチック過ぎる人生。波瀾万丈としか言えない短い生涯。まだ40代だというのに80過ぎた老婆にしか見えない衰え方でした。(しかも、演じているマリオンちゃんは30そこそこ)背も曲がりヨタヨタと舞台に出るが、マイクの前ではスッと…別人のような歌声がほとばしるんです。映画ではただワガママな天才みたいな感じにとれなくもないのですが、ドキュメンタリーの番組の方も見ると、歌のツアーの仲間やディートリッヒとの友情とかに触れられていたので、けっこうざっくばらんな人柄だったみたいでした。アル中ヤク中みたいな話もあるけど、多少は事故のケガによるモルヒネ依存のせいもあるんじゃないか、と気の毒でした。
2008年10月25日
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アーサーとミニモイの不思議な国 を検索!2007年【仏】 Arthur and the Minimoys / Arthur et les Minimoysリュック ベッソン監督/原作(「トランスポーター」「トランスポーター2」)『好奇心旺盛な10歳の少年アーサー(フレディハイモア)は、4年前に失踪した冒険家の祖父が残した古い書物を読み漁り、冒険家を夢見ていた。だがある時、家の借金返済期日が2日後に迫っており、立ち退きの危機にあることを知らされる。祖父がアフリカから持ってきて裏庭に埋めたはずのルビーを借金の返済に充てれば助かるようだが、それも見つからない。そんな中、アーサーは裏庭に宝物が隠されていることを示す地図を発見。そこには体長2ミリの民族“ミニモイ族”が住む地下世界があり…』(allcinema onlineより)実写とCGアニメを使い分けたコテコテのファミリー向けファンタジーでしたが、なんと!可愛いフレディ少年を取り巻く俳優、特に声優陣の豪華な事。フレディ君がナナント!『結婚』してしまう相手の「王女様」が、マドンナ。敵の怪物(名前の言えないあの人…みたいな扱いの、「M」にデヴィッドボウイ。マドンナの父王にロバートデニーロ…。実写では、アーサーのおばあちゃんにミアファーローで、あまりに少女っぽいおばあさんでうちの子ども達は目ぱちくり。(笑)いちおう60代、別に孫がいて不思議はないですが、たしかに昔のイメージとあまり変わらない感じです。マドンナにデヴィッドボウイということで、音楽のサービスがいろいろあったみたい。80's ヒットや、ナイトフィーバーの音と振り付けとか、ラッパー?のスヌープドッグ も出ていたし。ちなみにそのシーンは、中1、小3男子がバカ受けしてましたが、子どもと一緒に親も楽しめる仕様になっておりやす。フレディ君で続編も(続々編なのかな)撮影中らしいですネ。
2008年09月17日
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ジェームズフランコ主演「アナポリス」を検索2006年【米】Annapolisジャスティン リン監督(「ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT」)『「スパイダーマン」でブレイク、「トリスタンとイゾルデ」「フライボーイズ」などで人気スターとなったJ・フランコが、海軍士官学校生に扮した青春ドラマの注目作。親の反対を押し切って軍人を志した主人公が、エリート揃いの士官学校で挫折を経験しながらも立ちあがる姿が清々しい。』(wowow onlineより)海軍の士官を志す若者が、酒場で知り合った素敵な女性に声をかけ、ふられた翌朝ふたたび出会ったら、士官学校の教官だった…。(´ー`) フッ またか。トップガンスタイル?(笑)厳しい教練、軋みながらも築かれていく友情、くじけそうになる心との闘い、そこに校内のボクシング大会という要素も加わり、ドラマチックに描かれる。つまらないわけはありません。海軍の軍服姿のドニーウォールバーグお兄たんも見られるし、フランコ君は演技がうまいし。彼は暗い険しい表情の間に見せる人懐こい笑顔が、大変魅力的。スパイダーマンの時の彼の、記憶を失った彼ね。( ̄ー ̄)落ちこぼれてしまう太っちょのルームメイトとの友情が描かれるが、その太ッちょ君役ヴァイセラスシャノンは、ドラマではおなじみの顔。昨日も「CSI」で、『グレッグに襲いかかって轢かれたディミトリアス、の弟』の役で印象的に登場。(笑)「コールドケース」「FBI失踪者を追え」にも出てた。忘れたが。一番有名なのはやっぱ「24 シーズン1」のパーマー大統領の息子かな。そんなこんなで、楽しみましたが、どうも気になったのは、ヒロインの存在ね。。。酒場で会った可愛い黒髪なんだけど、軍服が似合わなすぎ?デミムーアが髪を丸刈りにする前に似てる?といえば言えなくもないが、線は細いは、アイメイクが濃いは、(マスカラなしで自前??)男臭い士官学校にリーダーとしていられたら、気が散って仕方ないんじゃないか?実際実力も備えて、、、だとすれば、女の子の生徒にとっては心強い存在だが。映画的には浮き気味。きっと監督サンの好みかも…。「TOKYO DRIFT」でもアボリジニの血が入ってそうなガールフレンドが、主人公を癒す同級生、という役柄としては濃すぎるし、イマイチだった。
2008年09月05日
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あるスキャンダルの覚え書き を検索!2006年【英】Notes on a Scandalリチャード エアー監督『2人のオスカー女優、ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットが迫真の演技を披露するサスペンス・ドラマ。15歳の教え子と禁断の関係を持ってしまった女教師と、その秘密を利用して彼女に近づいていく孤独な初老の女教師との間で繰り広げられるスリリングな愛憎の行方が緊張感いっぱいに綴られてゆく。』(allcinema onlineより)庶民の子が通う公立学校の老教師(ジュディ)が、毎日書く日記が語りとなって綴られていくので、彼女が考えていることやどんな人なのかが、どんどん判っていく。新人教師の素敵なケイトを、ジュディの眼を通して見る感じがおもしろい。バアサンの執着心と嫉妬心が直に伝わってくるのがこわーい。と、思っていたら、中盤過ぎてたたみかける展開に唖然。自己ちゅうなバアサンに、あまりにも下品で純粋さのない教え子少年に、そしてその彼に溺れる新人教師の気弱さとだらしなさに、いらだちと怒りを感じた。きっとこの二人の大女優の競演でなかったら、それだけで終わったと思う。よく考えるとなんだか不自然で雑な展開もあり。ふたりの演技の積み重ねと、一回ケイトブランシェットがメチャメチャにこわれるシーンで、「あーすっきりした」に似た感覚。
2008年09月01日
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アポロ13 を検索!1995年【米】Apollo 13ロン ハワード監督(「ダヴィンチコード」「シンデレラマン」「ミッシング」「ビューティフルマインド」「グリンチ」「身代金」「ガンホー」「スプラッシュ」)『1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生。その絶望的な状況の中、ヒューストン管制センターでは3人の乗組員を無事地球に帰すため、必死の救出作戦が展開されていた。どんな困難な危機であっても、人類の英知の前に不可能がない事を知らしめた、あまりにもドラマティックな実話を遂にハリウッドが映画化。』(allcinema onlineより)96年か97年ごろにTV放映を観ました。最近またTVでやっていました。そーか。ゲイリーシニーズが風疹の疑いで、ケヴィンベーコンに交替になったのか~。(劇中の、実在の、宇宙飛行士の話です…)すっかり忘れていました。結局月に降りるミッションを中止して、突如地球への生還へと作戦変更になったのですね。エド ハリスがリーダーの地上スタッフたちは、みんなそれぞれにエリートなんでしょうね。当時のアメリカの頭脳を結集して、3人の命を救ったわけです。もちろん、3人の飛行士もエリート中のエリート。知力体力ともに。(ケビンベーコンの人は独身で若くて、ビョーキ持ちのプレイボーイみたいに言われてましたが。)(笑)全力を尽くして帰って来た。途中、疲れと焦りでさすがにみんなイライラして、ケンカもするが、すぐに「クールにいこう」と冷静になるところが、さすがエリート…。やはりラストは、こみあげるものがありました。(T^T)みんな、若くて、ツヤツヤ。ハンクスも、シニーズも、ピッチピチ♪(笑)エドハリスの登場、カッコつけ過ぎ~~でもカッコいい~(奥さんの手製のチョッキでもったいつけて登場、という演出…)やはり観て良かった、と思える一本ですね。
2008年07月14日
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あなたになら言える秘密のこと を検索!2005年【西】The Secret Life of Wordsイザベル コイシェ(コヘット)監督(「死ぬまでにしたい10のこと」)『過去の苦難の記憶を胸に秘め、誰とも言葉を交わすことなくひたすら孤独な毎日を送る若い女性、ハンナ(サラ ポーリー)。工場でも黙々と仕事をこなす彼女だったが、ある日、働き過ぎが問題となり、無理やり1ヵ月の休暇を取らされてしまう。宛てもなく長距離バスに乗り込んだ彼女は、ひょんなことから海の真ん中に浮かぶ油田掘削所でジョゼフ(ティム ロビンス)という男性の看護をして過ごすことに。彼は事故でひどい火傷を負い、一時的に視力を失っていた。それでもユーモアを失わないジョゼフは彼女に名前や出身地を質問するが、ハンナは決して答えようとしない。この油田掘削所で働いている男たちは、それぞれに事情を抱えた者たちばかり。閉ざされた空間でそんな風変わりな男たちと生活を共にするうち、ハンナも少しずつ人間らしい感情を取り戻していくが…。』(allcinema onlineより)うーむ。どう書き始めるか考え込んでしまう…。重い、むごいお話なのに、さり気なく淡々と、むごいシーンなど1場面もないのに、彼女の打ち明け話だけで、こんなに重苦しく衝撃的な時間を作り出しているということは、結構すごいことではないだろうか。舞台のほとんどは、海原の中にぽつんとそびえる油田掘削所なのに。「ドヨーン」ではあるけれど、小さい女の子のかわいらしい声ががオープニングとクロージングの語り役をしていたり、ネタバレ⇒ 隠された過去の『その時』に芽ばえてしまった小さな命?ともに掘削所に滞在中の変わった面々の存在などが、地味ながらも温かな雰囲気をかもしだしている。重いけど、癒しと再生の映画。だが、静かに厳しい現実をつきつけてもいる。優しいけど、重い映画。ネタバレ⇒ ハンナのカウンセラー役ジュリークリスティがティムロビンスに向かって語っていたこと。(大意) 世界中のあっちでもこっちでも内戦や虐殺が繰り返されているが、10年もしたら忘れられてしまう~それを忘れない生き証人たちは生き延びたことを恥じながら生きている...ハンナが冒頭工場で食べているお弁当、白米・チキン・リンゴ。掘削所のコックさんが作る絶品料理を食べて以来の彼女の変化。帰宅してから作ったお弁当は何だったのかな。ラザニア?そんな辺りの描き方は女性の監督ならではな感じ。
2008年07月12日
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エバーアフター を検索!1998年【米】Ever Afterアンディ テナント監督(「最後の恋のはじめ方」)『誰しも知ってる「シンデレラ」の物語を現代風にアレンジして映画化した作品。昔々、優しい父と田舎の屋敷で暮らす少女ダニエル(Dバリモア)。しかし、父が男爵夫人(アンジェリカ ヒューストン)と再婚し二人の娘を連れてやって来たことから一変。しかも、その後父が急死してしまう。それからダニエルはメイドとしてこき使われる生活を送っていた。10年後のある日、フランスの王子ヘンリー(ダドレイ スコット)と運命的な出会いをしたダニエルは……。』(allcinema onlineより)これいつ観たんだったかしら…。98年ということは、意外に新しい作品でしたね。ってことは私はこれを劇場では観ていないはずだ…。でも大好きな、可愛い映画です。是非もう一度観たいと思いWOWOWで…。継母と義理の姉たちが悪人になりきれてない、とか(お父さんの遺言があるわけでもなく、大事にとってあったシンデレラの花嫁衣装なんか、最初ッから没収してそうなもの…他にもこっそりデートに来ていく亡き母のドレスなんかもたくさんあったみたいだし)姉さんかなり美しいのに、突然ぶちきれる、とかストーリー的に都合がよすぎて中途半端でズルイと思うけど、知恵と勇気をフルスロットルさせて、のびのびと振る舞うシンデレラ(ダニエル)が痛快。王子にリンゴつぶて、とか背負って行けるものは持って帰れ、と言われて王子をヨイショッ。義理の姉ちゃんに眼パーンチ☆危うかった恋路をとりもってくれるのがダヴィンチ先生というのも、ちょっとおもしろい。明るくて結末がハッピーなお話ですが、お父さんがみんなの目の前で急死したとき、新妻でもある義理のお母さんは「こんな所に私を置いて行かないで!」と悲痛な叫び。街育ちの男爵夫人が、はるばる越してきた田舎で突然未亡人になったら…そりゃキツイわ。じゅうぶん同情に値します。(T-T)がらりと趣が異なりかなりダークですが、グリムつながり(?)こちらも好きです「スノー ホワイト」これもまぁまぁおもしろい。「ブラザーズグリム」
2008年07月05日
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イーオンフラックス を検索!2005年【米】Æon Fluxカリン クサマ監督『西暦2011年、人類は新種のウィルスにより99%が死滅、科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげでなんとかぎりぎりのところで全滅を免れた。生き残った500万人は汚染された外界から隔てられた都市ブレーニャで安全かつ平和な生活を送るようになる。しかし西暦2415年、トレバーの子孫と科学者で構成された政府は秩序維持の名の下に圧政を敷いていた。そんな政府に強い疑いを抱く反政府組織“モニカン”は、最強戦士イーオン・フラックスに君主暗殺を命じ、政府の中枢である要塞へと送り込むのだった…。』(allcinema onlineより)近未来ってちょっと受け付けないわ。とかいいながら、「アイ、ロボット」は好き♪コドモと一緒にワイワイ言いながら観たせいもあるけど、わけがわかりません。意味がわかりません。あのインナースペースっぽいものはナニ?心の中でフランシスマクドーマンドの指令を受けるわけ?「汚染された」外界が、緑豊かなのね、それでラストは外界への道が開かれたっぽいんだけど、なんでなんでなんで(@_@)???でも、もう一回見てみよう、という気にはなりません。ただ、シャーリズは顔も肢体もとにかく美しいです。まぁその一言に尽きると言っていいでしょう。( ̄ー ̄)エヘッでも衣装が(特に部屋で着てた服…というか布切れ…)なんだかエッチで、コドモ達が恥ずかしがって騒ぎました。(笑)あとで、ハードディスクから消去する時、みんなに「これ、消去していい?」ときくと、「イーオン? どんなのだっけ」ときくので「キレイでカッコいい女の人が、ちょっとエッチな服着てるやつ」と言うと、K兄ィが「あーあれ?いいよ!」と即答したあと、「...それでわかっちゃう自分が、いやだ…」(*@_@*;) だって(爆)
2008年07月04日
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オールザキングスメン を検索!2006年【米】All the King's Men『1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官を務める実直な男ウィリー(ショーンペン)は、小学校建設に絡む役人の汚職を告発して逆に自分が職を追われるハメに。上流階級出身の新聞記者ジャック(ジュード ロウ)は、そんなウィリーに興味を抱き交流を持つ。やがてその小学校で欠陥工事が原因の事故が起こり、ウィリーは一躍注目の存在となる。それに目を付けた州の役人タイニー(ジェームズ ギャンドルフィーニ)に担がれ、いきなり知事選に出馬するウィリー。しかしそれは、対立候補の票を割るためのタイニーの策略だった。ことの真相をジャックから聞かされたウィリーは、与えられていた演説原稿を破り捨て、自分の言葉で聴衆に語り始めた。この演説が貧しい人々の心を打ち、ウィリーは地滑り的勝利を収め、ついに知事の座を射止めるのだったが…。』(allcinema onlineより)むむむ。よくわかりませんでした。理想を求め汚職を告発し、富裕層を敵に回して権力の座についたとたんに、欲のかたまりになっていった、ということ?ジュードロウ扮する上流階級の出のジャックが、友人であり雇い主であるウィリーとへの忠義と、親代わり(実は…)である判事(アンソニーホプキンス)との狭間で苦悩する様子が、物語の一番の見どころだった。ウィリーが知事選の間に変貌し、知事になってから堕落していく?様子というのは、ソーダ水がウィスキーになったり、側近の女性への態度や彼女の言動、ダンサー等のちょっとしたシーンなどで描かれているんだけれども、1回ぼうっと観ただけでは私にはなかなかわかりづらかった。ペンの鬼気せまる演技がすごいというのはわかるんだが…。ジャックの初恋のアン(ケイトウィンスレット)と兄で親友のアダム(マーク ラファロ)との挿話も、わかるようなわかんないような…結局、作った病院などで知事は実際ちょろまかしていたわけ???ジュード、タイプライターが似あう。品のよいしぐさも素敵。髪型もグーッ。(笑)ペンの髪型は、すごーく変だった。(爆)
2008年07月01日
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2005年【日】堤幸彦監督『広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。医者が下した診断は“若年性アルツハイマー”というものだった。やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。』(allcinema onlineより)有能で顧客からも部下からも、信頼されていた管理職が、ある日突然いつもの客先に行こうとして道に迷う…。これはキツイ。ぐるぐる回るカメラワークとワタナビーの迫真の演技、恐怖がひしひしと伝わってきた。50前でこんなことになったら、ショックだ。うちの亡くなったおばあちゃんの一人や、うちのお姑さんも、老人性のアルツハイマーで、晩年の数年間家族(おばや、義理の姉兄)は大変だった。それでも大往生までの数年間だったので、過ぎてしまえば懐かしい(かもしれない)。それが30代40代からかかってしまったら、どれだけ大変なことだろう(T-T)。同居の家族は体力的にも精神的にも経済的にもだし、本人も、よく「まだらボケ」と言われるが、調子の良い時と悪い時とがあり、しかも悪い時の自覚症状があるらしいので、余計つらいらしい。そんな事を思い出しながら観ていたが、奥さん(樋口可南子)が覚悟を決めてから、勤めに出、家の中じゅうに貼り紙をしたりする工夫、なんだか「お手本ビデオ」みたいな気もしたりして…。予想もしていなかった人生の展開なんだろうが、この夫婦は非常に恵まれているんだと思う。まだ勤続30年にも満たないということだが家のローンが残っているのかな、瀟洒で立派なマイホーム、奥さんは古い友人のつてでこぎれいな仕事、4~5年経ったら新店舗の店長を任され、なかなか誰もがそんなにうまくは行かないでしょう。仕事を世話してくれた友人(渡辺えり子)の言葉にあったが、「子育てが一段落して外で仕事を始める主婦は、初めてバイトをする高校生と同じ。プライドが高くて覚えが悪い分高校生より落ちる。」( ̄□ ̄;)!!そっそーよ、悪かったわね…あんな献身的な奥さんも、めったにいないでしょう....現実はもっとタイヘンでしょう...と感動というよりどんよりして、もやっとした気持ちで観終わってしまった。でも、俳優はほとんどしっかりした演技派ぞろいなので、ヘンに気が散ったりすることなく安心して観ていられる。
2008年05月11日
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2004年【仏】36 Quai des Orfèvresオリヴィエ マルシャル監督『パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属の正義感あふれるレオ・ヴリンクスと、BRB(強盗鎮圧班)所属の権力志向の強いドニ・クラン。かつて親友だった2人は、同じ女性カミーユを愛した過去を持ち、彼女がレオと結婚して以来友情は壊れ、現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった。ある日、現金輸送車強奪犯のアジトを突き止めた警察はレオの指揮の下、包囲作戦を展開する。ところが、出世を焦るドニの不用意な行動が原因で作戦は大失敗に帰す。』(allcinema onlineより)「インファナルアフェア」のパリ版か?(@_@)という雰囲気の、フィルムノワールっつうんですか?「BRI」の面子というのがむくつけき男たちで、とにかく無茶な連中だが、レオ、エディを筆頭に結束が固い。レオのダニエルオートゥイユ、渋い~♪フランス映画はあまり観ないので初めて観た役者です。ジェラールドパルデューは今回、卑劣漢。出世のためなら元親友を監獄に送るという...こんなに判りやすく悪いと、誰もついてこんじゃん。(爆)マルシャル監督は元警官で、元刑事が実際に経験したエピソードをネタに脚本を書いたという。あんな悪いやつ、いるんだ。。。( °~ °)ふーんドニのせいで犯人の車で連れ去られた、レオの奥さんの死因がよくわからなかったなぁ...例によって、ハリウッドがリメイクするそうですが、クルーニーとデニーロ?クルーニーがレオなんだろうね?デニーロがドニ…?(逆だったら凄いね...)きっとまた(ディパーテッド未見の者がそんな事いうのもなんですが)ただ汚らしくなるだけではなかろうか。本家も、結構えげつないが、ヨーロッパの街を背景にした独特の湿気感みたいなものが、いい感じを醸しだしている。ハリウッド映画でも「ミスティックリバー」みたいな感じ(に私には思える)。惹きつけられるものはあるが、この気障なタイトルはなんだ。「あるいは裏切りという名の犬」?ぷっっっ犬も裏切りも特にないけど?(@_@)? (笑)原題の「オルフェーヴル河岸36番地」というのは「パリ警視庁」という意味だそうだ。それって「ダウニング街10番地」=「イギリス首相官邸」とか「スコットランドヤード」=「ロンドン警視庁」とか「永田町」=「日本の政界」とか「八丁堀」=「同心」みたいなものですね。(つか、だんだん離れていくような...)
2008年04月12日
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2006年【米】The Lake Houseアレハンドロ アグレスティ監督『静かな湖の岸辺に建つガラス張りの一軒家。ここに住む女医のケイトはシカゴの病院に着任することになり、愛着のあるこの家から引っ越すことに。彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けにメッセージを残した。一方、建築家のアレックス(キアヌリーヴズ)は子ども時代の懐かしい家族の思い出が詰まった湖の家を買い取り、そこへ引っ越してきた。彼はそこで郵便受けに奇妙な手紙を発見する。それは、ケイト(サンドラブロック)が残していったあの手紙だった。』(allcinema onlineより)韓国オリジナル版は未見です。不思議な郵便受けがパタンパタンする場面では、「韓国映画っぽい...」という感覚を覚えました。でもそれがハリウッド映画としては何だか新鮮でいい感じ。ひさびさ競演?のキアヌとサンドラの相性も抜群。サンドラってけして美人とは思えないけど、キュートな大人の独身女がぴったり。キアヌって決して演技派とは思えないけど、まっすぐな瞳と雰囲気がとても良い。ガラス張りの湖畔の家は、アレックスのお父さん(クリストファープラマー)の設計だった。チョットいやみなガンコ親父です。キアヌとは似てなさすぎでは?お父さんが心臓発作で倒れた時の担当医でありケイトの上司の女医さん役は、24シーズン4あたりで登場するテロリストのママさんの人でした。(ショーレ アグダシュル)エミリーローズでも出てきた。好きですこの女優さん。イルマーレというのは、二人が出会おうとしてみた人気レストランの名前なのね?邦題はなんだかおかしな感じです。原題どおり「湖畔の家」とかではダメ?
2008年04月09日
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2006年【日/韓】26 YEARS DIARY / Anata wo wasurenai花堂純次監督『25歳の青年イ・スヒョンは、故郷で兵役を終えた後、留学生として日本にやって来た。一方、音楽での成功を夢見てストリートライブを重ねる21歳の女性・星野ユリ。そんな2人は東京の路上で偶然出会い、音楽を通じて親交を深めていく。そして、いつしか2人の絆は恋愛へと変わっていき、互いにかけがえのない存在になっていくのだったが…。』(allcinema onlineより) これらの原作がベースで、フィクションだという。日韓の架け橋になろうと日本に来ていた彼は、実際きっと心の美しい青年だったのだろうと思う。なればこそ、より本当の彼に近いストーリーが見たかった。歌手の女の子との交流というのが本当にあったのかは読んでいないのでわからないが、作られすぎの物語を見せられても、遺された家族はうれしいのだろうか。彼の勇気を讃えるなら、もう一人線路に降りた日本人のかたの事にも少しは触れてほしい。俳優のイ テソン君も爽やか青年で感じが良いし、風景もきれい。感動できる映画としてまとまっているとは思うが、『本当はどうなの?』『この人物はモデルがいるの?』そんな事ばかり気になってしまって、素直に感動できなかった。ノンフィクションとして、ドラマを作って欲しかった。淡々と事実をつづってくれた方が、ずしっと心に響くと思うのだが。
2008年04月04日
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2006年【米】Open Seasonロジャー アラーズ/ジル カルトン/アンソニー スタッチ監督ピクサーか?ドリームワークスか?と思ったらソニーピクチャーズが初めて手がけるアニメ作品なんだそうな。ドリームワークス関係にくらべると、それほど毒も皮肉もなくひたすらバカバカしく構えずに観られる。『クマのブーグは、パークレンジャーのベスに育てられている甘えん坊のペット。自由気ままでお気楽な毎日を送る彼は、ある日、ハンターに捕らえられたお調子者のシカ、エリオットと出会う。そして、彼を助けたことから、ブーグはエリオットと一緒に森に放り出されてしまうのだった。しかし、自然界の掟を何一つ知らないブーグにとって、森での生活は困難の連続だった。おまけに、“オープン・シーズン(狩猟解禁日)”が到来し、ハンターが銃を手に森の中へと迫ってくるのだった…。』(allcinema onlineより)オープンシーズンて、そういう意味なのね~ふーん。エリオット(はみ出しモノの鹿)にそそのかされたブーグがエリオットと一緒にコンビニを荒らしてラリって暴れまくるシーンと、ビーバーのダムを壊して鉄砲水?(そんなバカな!)のシーンが可笑しかった。動物たちvs.ハンターたちの戦闘シーン!もあり得なさ加減がぶっとんでいるところがよい。森を守ろう!みたいな教訓くささは感じさせないけれどハンター=ばか、悪、という単純明快さ。
2008年03月25日
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2007年【米】Letters from Iwo Jimaクリント イーストウッド監督『戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将(渡辺謙)が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に苦しめられ絶望を感じていた西郷(二宮和也)も、栗林の登場にかすかな希望を抱き始める。栗林の進歩的な言動に古参将校たちが反発を強める一方、ロサンゼルス・オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”こと西竹一中佐(伊原剛史)のような理解者も増えていった。そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めていく…。』(allcinema onlineより)先に「父親たちの星条旗」を観た。「星条旗」以上に、戦争映画で、ここまでどちらかに偏ることなく表現した映画ってあったろうかと思った。負傷した米兵を手当てする日本兵、投降した日本兵をあっさり殺害する米兵、真っ先に自決する兵士、おそれおののき自決をためらう兵士、逃げだす日本兵(加瀬亮&二宮)、逃げた兵を斬殺しようとする上官(中村獅童)、土壇場逃げだす上官…(;´д`)ありがちな映画のパターンなら、「敵ながら天晴れ」とか「帝国主義=悪」、もしくは「散って行った兵士=善」そういう視点を一切排して、一定の立場から観れば「許せない」「卑怯な」行為かもしれないが、それらを全て淡々と描く視線には、静かで温かささえ感じる。逆に日本人の監督には描けないのかもしれない?イーストウッド監督ならではなのだろうが、アメリカ人は、この映画を観てどれだけ理解してくれるのだろう。とにかくワタナビーよりニノミヤの評判が大変良かったという事は聞いたが、大本営に見放された将校たちの思いとか、次々に自決したり出来なかったりする心情とかどのように感じ取るのだろうか。どちらの映画にも共通する事は、息子を前線には遣らないような、自分は安全な場所で戦争をさせるだけのエライヒト達にとっては、一兵卒は兵力何万人なら何万分の1でしかないが、前線で必死で戦う一人一人の無名戦士(立派な将校も)の奮闘は、死んでも生き延びても尊い、という事だと私は理解した。
2008年02月03日
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2005年【香/中】Initial D / Tau man ji Dアンドリュー ラウ/アラン マック監督(「インファナルアフェア」シリーズ)しげの秀一原作舞台は日本、でもインファナルアフェアで見た顔がちらほら、なんか不思議~今回見たのが吹替え版だったけれど、広東語で聞いたらもっと不思議だったろうなぁ。しぐさは香港のひとみたいだった~~ヾ(@^▽^@)ノ主役のジェイチョウ君は初めて見る顔だが、V6のいのはら君と似てないか?豆腐屋の飲んだくれ親父、うっとうしい~!ウォン警視は渋かったのに。飲んだくれで「走りや」で、コドモです。いのはら君と親子なのに顔が似てなさ過ぎです。ストーリーは私どうでもいいです。しょせん漫画…と言っては叱られると思いますが。(最近の映画は漫画で支えられているし…)公道をレースに使われるのはとにかく迷惑です。カッコいいイケメン君たちや主要な役柄の男性陣は香港俳優が固めてますが、主人公に積極的にせまるヒロイン、実はエンコーしてます、の役をなぜ鈴木杏に。とにかくあのふしだらな娘の存在にしじゅうムカついていました。ぼぉ~っとなる主人公に「あれは恋だな」と周囲。違うだろ。色惚けっていうんだ。息子があんなのにたぶらかされたら、どうしてくれよう。(ついつい、母親目線…(⌒~⌒ι))
2008年01月13日
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『雨あがる』1999年【日】Ame agaru / After the Rain小泉堯史監督『故・黒澤明監督が山本周五郎の短編をもとに書いた遺稿を、黒澤組のスタッフたちが映画化。剣の達人でありながら人の良さが災いし、思うように仕官になれない浪人をユーモラスに描く。...お人好しの浪人を寺尾聡が好演。宮崎美子、三船史郎、吉岡秀隆、原田美枝子、仲代達矢共演。享保の時代。浪人の三沢伊兵衛とその妻は、長雨のため安宿に居を構えた。ある日、若侍の諍いを難なく仲裁した三沢は、通りかかった藩主・永井和泉守に見そめられ城に招かれる。三沢が剣豪であることを知った和泉守は、彼を藩の剣術指南番に迎えようとするが・・・。』(allcinema online)亡くなった大先生に捧げるということで、お弟子や娘、孫(小姓役 加藤隆之)らが愛をこめて作った作品、そういう前提で観ないと、「なんだこれ」になるのでご用心。黒澤カントクの手になる脚本ということだが、台詞回しが間延びしてるは、言葉づかいがおかしいはで、いちいち気になって(享保時代、こんな言葉づかいあるわけねーだろ、みたいな)前半はちょっとイライラしたが、後半は、あぁ見といて良かったかな♪と思いました。それは、宮崎美子が決めてくれました。それまで旦那を陰で支えるだけだった妻が、夫を全面支持して「あなたがたのようなデクノボウには...」とにっこり言い放つシーン。その時のあなたがた(吉岡くんと井川比左志)の表情がサイコーだった。吉岡くん、出すぎの上に全部同じ(`へ´)って馬鹿にしてたけど、見直す!って思っちゃったくらいです。『阿弥陀堂だより』2002年【日】小泉堯史監督『東京に住む孝夫(寺尾)と美智子(樋口可南子)の夫婦。孝夫は売れない小説家、美智子は大学病院の有能な医師だった。美智子は流産をきっかけにパニック障害という心の病にかかってしまい、都会の生活にも仕事にも疲れきっていた2人は、孝夫の故郷である信州へ移住した。村では、村の死者がまつられた阿弥陀堂で暮らしているおうめ婆さんを始め、様々な人々と出会った。』(allcinema onlineより)村のみなさん出演の、ふるさと讃歌といった風情。寺尾が村のおばあさんを取材するシーンは、そこだけドキュメンタリー風の空気が流れ、ちょっと笑える。おばあちゃん達、映画撮ってるって絶対思ってない様子。(^_^)昨年亡くなった田村高廣の存在感ある演技が久しぶりに見られたのがうれしかった。樋口可南子は好きで、キレイだったけど、良さが活かしきれてなかったような?若い医師の吉岡(マタオマエカ)との語らいも、しらじらしい感じ。映画館で観たら、寝たな・・・
2007年09月28日
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2005年【米】In Her Shoesカーティス ハンソン監督(「8 Mile」「ゆりかごを揺らす手」)ジェニファー ェイナー原作自他ともに認めるスタイルと美貌を持ちながら、学習障害(難読症?)というハンディキャップがコンプレックスとなっているマギー(キャメロン)。一方自分の容姿に自信が持てない姉は弁護士のローズ(トニ コレット)。定職にも就かず、ローズの家に居候していたマギーは、ある時、ローズの留守中に訪ねてきた彼女の恋人にちょっかいを出してしまい、怒ったローズに家を追い出されてしまう。どこにも行く当てのないマギーは、たまたま見つけた手紙を手にし、亡くなった母方の祖母エラ(シャーリー マクレーン)のもとを訪ねた。これは…、私にはなぜかとっても泣けました(T-T)(ToT)自堕落なマギー、だけど心の痛みがキュウンと伝わってきます。巧いな…ヘの字の口の表情が、なんか良かったな…。胸は自前か????もっと小さくなかったっけ?対するオスカー候補(取ったっけ?)お姉ちゃん役のトニの喪失感も、ツーンときます。「私の妹、私の親友…」マギーのおばあちゃんとこでのいくつかの出会いも、ほのぼの癒されました。特に眼の見えない元教授。ハッピーなエンディングも大変よろしいです。
2007年06月24日
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