いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2024年06月28日
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万雑713_万葉集に載っている柿本人麻呂の歌_17


次は、吉備津采女が亡くなった時に人麻呂が作った
長歌(217)と短歌2首(218、219)です。「吉備津采女」は備中国津郡出身の采女です。

217_「秋山の したへる妹 なよ竹の とをとる児らは いかさまに 思ひ居れか たく縄の 長き命を 露こそば 朝に置きて 夕には 消ゆといへ 霧こそば 夕に立ちて 朝には 失すといへ 梓弓 音聞く我も おほに見し こと悔しきを しきたへの 手枕まきて 剣大刀 身に添へ寝くむ 若草の その夫の子は さぶしみか 思ひて寝らむ 悔しみか 思ひ恋ふらむ 時ならず 過ぎにし児らが 朝露のごと 夕霧のごと」

※_
「( 秋山の)木の葉のように色美しい乙女、(なよ竹の)しなやかなあの娘は、どのように思っていたからだろうか、(たく縄の)長いはずの命なのに、露こそは朝に置いて夕方には消えるいうし、霧こそは夕方に立って翌朝には失せるというが、(梓弓)噂に聞く私も、生前ほのかに見ただけなのが悔やまれるのに、(しきたへの)手枕を交わし、(剣大刀)身に添えて寝たであろう、(若草の)その夫の君は、寂しがって妻を思って寝ていることであろうか、後悔して思い慕っているであろうか、まだ死ね時でもないのに死んでしまった乙女が、朝露のようであり、また夕霧のようで と歌っています。


218_「楽浪の志賀津の児らが罷り道の川瀬の道を見ればさぶしも」
※_「
楽浪の志賀津の乙女の、宮を退出した道だった川瀬に沿った道を見ると寂しい 」と歌っています。


219_「そら数ふ大津の児が逢ひし日におほに見しくは今ぞ悔しき」
※_「(
そら数ふ)大津の乙女が、姿を見せた日に何気なしに見たことが、今となっては悔やまれる 」と歌っています。

以上






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最終更新日  2024年06月28日 07時06分00秒
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