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スニーカーをはいたシューベルト、チェロを片手にちょっとインテリちっくなシューベルト。
19世紀と21世紀を行ったり来たり。さすらい人になっている感じがコミカルでもあります。
今日はピアノのコンサートを2つ。
プログラムNo.122 ホールB7
小菅優
シューベルト 幻想曲 ハ長調 D605a 「グラーツ」
3つのピアノ曲 D946
(アンコール) D946-1の抹消部分の中間部 + Tempo I にもどって最後まで
プログラムNo.163 ホールG409
シューベルト 楽興の時 D780
3つのピアノ曲 D946
2月にプログラムが発表されたときから、気になっていたものでありました。
自分自身、楽興の時は昨年自分自身でも練習していましたし、3つのピアノ曲のD946-2は、かなり時間をかけて練習もしたことがあるもの。ピアノをやっていない時期もポリーニのCDでつらいことが続いたときずっと聴いていたものでありました。
D946は、90年代後半、ピリス、ブレンデルが来日したとき、演目によく載っていましたが、最近はなかなかお目にかかることが少ないです。先行予約ではじめのほうに勝負しにいったのが小菅さんのプログラムでもありました。
小菅さんは、1983年生まれ、93年からヨーロッパ(現在はザルツブルグ)在住。
10代で録音を開始した、いわゆるたたき上げのコンサートピアニスト。
2007年にザルツブルグ音楽祭、日本人2人目のピアニストとして出演。
佐藤さんは、1983年生まれ、2001年に日本音楽コンクール第1位、
2007年にシューベルト国際コンクール第1位。現在ハノーファー音楽演劇大学在学中。
同じ生まれ年、まったくちがったキャリアの2人。シューベルトでしかも同じ曲。
3つのピアノ曲は、即興曲というサブタイトルもありますが興味深いものありました。
小菅さんの演奏は、アーチストとしての開放感にあふれた自由な演奏。即興曲ということもあるので、たぶんそのときの気分でいくらでも弾きかたも客席への伝え方も変えるかも・・・という雰囲気も感じました。繊細でかつ表情豊かで歌のある演奏。
ヨーロッパの風を運んでくださったようで力強いオーラを感じました。鳥肌たちました。
佐藤さんの演奏は、大きなコンクールをいくつも潜り抜けてきただけあって堅実そのもの。
いい意味でも教科書的と感じる演奏。細かな技巧は見事なものを感じました。
会議室のようなホールで、B7ほど響かない場所というのもありましたが、
小菅さんの演奏を聴いた、40分後に同じ曲をというのもあってか、少し退屈してしまった箇所もありました。
ラ・フォル・ジュルネならではの楽しみかたを地でいっているようで、とても有意義な時間でした。
お二人ともまだ25歳。 10年、15年経って、また同じ演目で聴いてみたいと思っています。
●


楽譜は、小菅さんがアンコールのときに説明のあった箇所。
D946-1の中間部のAndantino(274-326小節目)は、シューベルトが書いたあと抹消している箇所で、プログラムでは弾いていない。15歳で録音したときは何も知らずに楽譜どおり弾いたのですが、演奏会では作曲者の指示どおりにしているそうです。
アンコールにその抹消した場所から弾かれまして、会場たいへん盛り上がりました。
BGM: シューベルト 3つのピアノ曲(即興曲) (遺作) D946-1
ピアノ: 小菅優
グリーンのドレスが大人っぽく感じました。
よく聴いているCDの曲が間近で(前から3列目でした)聴けてよかったです。
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