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会場に到着したころ、ギター2本で、軍隊行進曲、セレナーデが聞こえてきました。いろんあ楽器で演奏されてシューベルトの音楽も楽しくなります。
ガラス塔ではTAMA21オーケストラがロッシーニのオペラの序曲を演奏していました。
NHK芸術劇場のテーマ音楽だったり、なじみの多い曲で楽しかったです。
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ピアノのマスタークラス(公開レッスン)
ピアノ講師:ミシェル・ダルベルト
曲目:シューベルト ピアノソナタ D845 イ短調 第1楽章
16歳の学生が生徒として演奏しましたが、
シューベルトのソナタはこの曲がはじめてで、シューベルトのソナタをどれだけ知っているかという問いにも答えられない感じだったので、ダルベルトさんは少し不機嫌な感じからレッスンがはじまりました。
(NHK教育テレビの放送でコンクール入賞するような、かなりレベルの高い生徒が出ているのを見てしまっている分、どうしても比較してしまいます。10代なかばの若い女性が短調のちょっと深刻な感じのソナタを持ってきたこと自体、選曲そのものに疑問を感じました。)
ヘンレ版を使用、楽譜に書かれている意味を深く調べること(生徒は何もしらべてこずにレッスンにきたのでダルベルトさんは???状態のよう)でした。
印象に残った点は、以下の2つ。
-強弱記号の音の正確に出せるようにすること。
たとえば、pp p mf f ff とあっても pp と pの あいだの音は、mfとfのあいだの音はとか、ホールで弾く場合常にイメージしていないといけないという指摘はあたりまえのことながら、楽譜をしっかり見るといった点からも再認識しなければと感じました。
-第2テーマのppで和音が多くはじまる箇所について
一般的にレッスンではソプラノを大きめに、内声と区別してといわれることが多いと思うのですが、すべての和音の音を同じくらい聞こえるようにと指摘されたこと。賛美歌のようなイメージなのでしょう。他のシューベルトの楽曲を含めていろいろ見直してみたくなりました。
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プログラムNo.246
フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団 指揮:クワメ・ライアン
ベートーヴェン コリオラン序曲 op.62
交響曲第2番 op.36
なにかのチクルスでもない限り、なかなか聴くことができない貴重な演目。
シューベルトの合間に、スパイスが効いた感じがしました。
コリオランも2番も歯切れがよく推進力のある曲でもあり、とても元気になれました。
(コリオラン序曲は、古代ローマ英雄コリオランの悲劇を描くコリン作の戯曲に触発されて書かれた序曲。 むかしのLPで3番英雄のB面に入っていて好きでした)

夜になり、屋台はたいへんな盛り上がりを見せていました。ちょっとスパイシーなもので口にいれて、本日のメインイベントへ。
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プログラムNO.247
小曽根真(ピアノ)
シューベルトの歌曲と即興曲をもとに即興演奏
プログラムの紹介に、即興演奏とは・・・ということで、
「楽譜にたよることなく、演奏者の感性と構成力で自由に演奏されるスタイル。
・・・・・
シューベルトの時代にも即興は行われており、あのモーツァルトやベートーヴェン、そしてリストは即興演奏の名手でした。」 と「即興演奏の楽しみ」として説明書きがありました。
曲名が予測不能なわけですが、興味をひく説明書きでした。
それにしてもエンターテイナーぶりを発揮しました。
舞台の袖の逆側からでてきて、お客の心をつかむところから、見事だったように思います。マイク片手にマイワールドなピアノがつぎからつぎへと聴けました。
歌曲から、「野ばら」「ます」「アヴェマリア」「菩提樹」
これらは、普通のジャズセッションのように感じたのですが、
圧巻だとおもったのは、即興曲。
「即興曲と書いてあるのになぜ楽譜があるのか」と問題提起して
何番なのか知らないと、聴いてからのお楽しみとなりました。
ピアノの発表会でも、コンサートでも、単独ではたぶんもっとも弾かれることの少ない、
D935-4でした。
テンポがよく、ジャズピアニストから見て、いちばん触りやすい曲なのかもしれません。
すっかりひき込まれてしてまい、原曲にもどったり、即興がはじまたり、自由そのもの。
スニーカーをはいているラフォルジュルネのシューベルトのBGMのようにも思えました。
2年前のモーツァルトのピアノ協奏曲のカデンツァや、昨年のガーシュインのラプソディインブルーよりやりやすかったのかどうかわかりません。ただ毎年テーマがありそれによってパフォーマンスを発揮される場があること、幸せな人生を歩んでいるピアニストを見て、とても元気をいただきました。
アンコール シューベルトの子守唄
抜群の演出だったとおもいます。 気分よく家路につくことができました。
カラフルな小曽根真さんのホームページ
http://www.makotoozone.com/
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