PR
キーワードサーチ
フリーページ
新緑が似合う上野の杜。
東京芸大方面へ。
大きなチェロを持った人、画材道具を持った人とかとすれ違い、
学校帰りの方も多くいたみたいです。
旧東京音楽学校奏楽堂というところで、
シューマン生誕200年記念企画
室内楽コンサート
~ライプツィヒ弦楽四重奏団を迎えて~
というものを聴きに行きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/pingpongpang/diary/201004170000/
ひと月ほど前、メンデルスゾーン基金の会で、教えていただいたコンサートでもあります。
コンサートの始めに、シューアン研究で著名な、国立音楽大学教授の藤本一子先生より、
シューマンと室内楽というテーマでレクチャーありました。
シューマンの生まれ故郷の写真、ライプツィヒ時代の住居、実際の直筆譜などの紹介、
映像、パワーポイントなので、演奏会がより楽しくなるような内容でした。
1842年は室内楽という年ということでもありますが、
シューマン後期作品について、深いお話ありました。
2006年の没後150年のシューマンイヤーのあと、後期作品を見直す傾向が強くなったことでした。当時の伝記から精神的な病(レクチャーでは心身の破綻)の中で楽曲でも同じようなとらえ方をされ、つい最近までその論調で当たり前のように通っていた。
ピアノ以外の作品で新たな境地を切り開いていることを音楽学的な見方で検証しようとしているようなことなど。
ピアノ四重奏曲を例に、ベートーヴェンのソナタ形式を基準に考えると、形式的に無理があって、途中であきらめたような感じにみえるものも、20世紀のピアノ作品を例にとると、結果的にシューマンとよく似た形式になっているものがあり、前衛的な時代の先取りをするような実験工房のようなものにもなっている。
そんなことがとても印象に残ったお話でした。
作曲家のことも楽曲のことも、いまだに研究されつくされていないことも多くあり、時代によって評価も変わっていくこと、そのなかに今があること、レクチャーで強く印象づけられました。
<コンサート>
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「F.A.K」 イ短調 (1853)
ブラームス、ディードリッヒ、シューマンの合作
ヴァイオリン:甲斐摩耶 ピアノ:野田清隆
ヴァイオリン 山本美樹子 チェロ 伊藤文嗣 ピアノ 津島圭祐
ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47 (1842)
ピアノ 村田千佳
ヴァイオリン ティルマン・ビューイング
ヴィオラ イーヴォ・バウアー
チェロ マティアス・モーズドルフ
http://www.youtube.com/watch?v=3pxyfF5k8Xk&feature=related
4楽章のなかに、ノヴェレッテンの5番の一部が挿入されていると、
はじめのレクチャーでもあり、この曲を聴くことがますます面白くなりました。
ピアノが他の楽器に、音が絡み合うなかでアンサンブル、どれもすばらしかったです。
アカデミックな場所で演奏が聴けてよかったです。
旧奏楽堂、コンサート休憩時間の風景・・・、粋な感じがしました。
カレンダー
ひっぷはーぷさん
SEAL OF CAINさんコメント新着