bird's-eye viewの『girl girl boy girl boy』(7月29日 ART COMPLEX 1928)は、かなりポップな空間が形成されていることが開場した劇場内へ足を踏み入れればすぐに了解できる。対面式の客席、演技フィールドとなる舞台真ん中には、4対のマネキン(男女2対ずつ)と、それらを囲むように天井からは格子状に編まれたビニールチューブが伸びている。加えて、グラデーション鮮やかに設定された青や緑といった暖色系の照明が既にある種の世界を形作っている。まずこの視覚的なスタイリッシュさがこの劇団の持ち味にしていることが伺える。作品内容も一言で言い表せばドライな明るさとでも言えるくらい、あくまでもスタイリッシュである。