2008年02月10日
テーマ： 好きなクラシック(2399)
カテゴリ： クラシック音楽
「 11年振りの降雪
」
この時間なら日付も変わってもう昨日となりましたが、大阪は11年ぶりの雪となりました。大阪市内は積雪５ｃｍ。 私の住んでいる泉州でも3ｃｍはありました。 この記事を書いている間も屋根に積もった雪が「ドサッ」と瓦の上から滑って庭に落ちる音が聞こえてきます。 こんな音を聞いたのはもう遠い昔のような気がするほど大阪では雪は積もっていませんでした。 電気炬燵に入っていても背中がやけに寒い夜です。 今年の冬はほんとに冷えます。
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「 珈琲ブレイクの一曲 」 メトネル作曲 ピアノ協奏曲第2番ハ短調
ニコライ・メトネル（1880-1951）は、ラフマニノフやスクリャービンと並ぶロシアの作曲家兼ピアニストとして近年つとに名前が知られるようになりました。 ロシアの指揮者でもありピアノ演奏でも卓抜した手腕を持つスベトラーノフや、ロシアの大ピアニスト・ウラジミール・トロップや現在日本に居を構えて活動している女性ピアニストでトロップ門下のメジューエワなどの演奏・録音活動などが浸透してきたのでしょうか？ メジューエワは必ずと言っていいほど彼女のリサイタルにはメトネルのピアノ音楽をプログラムに入れていますし、入ってなくてもアンコールでは演奏しています。
メトネルはラフマニノフ同様に1917年のロシア革命によって西側に亡命して最後は1951年にロンドンで亡くなっています。 その間インド南部マイソールのマハラジャ王からの経済援助を受けて活動したことも有名なエピソードとして残っています。
プロコフィエフの音楽に対して「あれが音楽なら私のは音楽ではない」と語ったと言われるほどメトネルの創り出す音楽は前衛的でなく、むしろ古典的と呼んでいいほどにロマンいっぱいの親しみやすい音楽ばかりです。 メトネルを「ロシアのブラームス」と呼ぶ人さえいます。
ロシア民話を採り上げて多くのピアノ独奏曲を書いていますが、その中でも「おとぎ話」という曲が多く書かれています。 作風はドイツ音楽の影響を受けているのか「後期ロマン派音楽」の名残を持ち、同時代のスクリャービンのような前衛的な作品ではなく、古典様式と後期ロマン派の書法に、ロシア・ロマンとでも言える感情表現を濃厚に盛り込んだ作風だと感じます。 ラフマニノフの作風と似たところもあります。
ピアノ協奏曲第2番の第1楽章は、ロシア的哀愁を帯びながら、まるでドイツ後期ロマン派そのもので、しかも古典美の影が感じられて曲想はヴィルトーゾ（巨匠風）的な趣がたっぷりです。 第2楽章はガラッと趣が変わり、濃厚なロシア・ロマンに包まれた佇まいで、聴く者を泣かせてくれるほどのロマンティックな魅力に溢れており、この曲の白眉ではないでしょうか。
ピアノ好きで未聴の方にはお薦めの音楽です。
愛聴盤
コンスタンティン・シチェルバコフ（P） イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワ響
（Naxosレーベル 8.553390 1996年録音 輸入盤）
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「 今日の音楽カレンダー 」
1881年 初演 オッフェンバック オペレッタ「ホフマン物語」
1882年 初演 リムスキー=コルサコフ オペラ「雪娘」
この時間なら日付も変わってもう昨日となりましたが、大阪は11年ぶりの雪となりました。大阪市内は積雪５ｃｍ。 私の住んでいる泉州でも3ｃｍはありました。 この記事を書いている間も屋根に積もった雪が「ドサッ」と瓦の上から滑って庭に落ちる音が聞こえてきます。 こんな音を聞いたのはもう遠い昔のような気がするほど大阪では雪は積もっていませんでした。 電気炬燵に入っていても背中がやけに寒い夜です。 今年の冬はほんとに冷えます。
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「 珈琲ブレイクの一曲 」 メトネル作曲 ピアノ協奏曲第2番ハ短調
ニコライ・メトネル（1880-1951）は、ラフマニノフやスクリャービンと並ぶロシアの作曲家兼ピアニストとして近年つとに名前が知られるようになりました。 ロシアの指揮者でもありピアノ演奏でも卓抜した手腕を持つスベトラーノフや、ロシアの大ピアニスト・ウラジミール・トロップや現在日本に居を構えて活動している女性ピアニストでトロップ門下のメジューエワなどの演奏・録音活動などが浸透してきたのでしょうか？ メジューエワは必ずと言っていいほど彼女のリサイタルにはメトネルのピアノ音楽をプログラムに入れていますし、入ってなくてもアンコールでは演奏しています。
メトネルはラフマニノフ同様に1917年のロシア革命によって西側に亡命して最後は1951年にロンドンで亡くなっています。 その間インド南部マイソールのマハラジャ王からの経済援助を受けて活動したことも有名なエピソードとして残っています。
プロコフィエフの音楽に対して「あれが音楽なら私のは音楽ではない」と語ったと言われるほどメトネルの創り出す音楽は前衛的でなく、むしろ古典的と呼んでいいほどにロマンいっぱいの親しみやすい音楽ばかりです。 メトネルを「ロシアのブラームス」と呼ぶ人さえいます。
ロシア民話を採り上げて多くのピアノ独奏曲を書いていますが、その中でも「おとぎ話」という曲が多く書かれています。 作風はドイツ音楽の影響を受けているのか「後期ロマン派音楽」の名残を持ち、同時代のスクリャービンのような前衛的な作品ではなく、古典様式と後期ロマン派の書法に、ロシア・ロマンとでも言える感情表現を濃厚に盛り込んだ作風だと感じます。 ラフマニノフの作風と似たところもあります。
ピアノ協奏曲第2番の第1楽章は、ロシア的哀愁を帯びながら、まるでドイツ後期ロマン派そのもので、しかも古典美の影が感じられて曲想はヴィルトーゾ（巨匠風）的な趣がたっぷりです。 第2楽章はガラッと趣が変わり、濃厚なロシア・ロマンに包まれた佇まいで、聴く者を泣かせてくれるほどのロマンティックな魅力に溢れており、この曲の白眉ではないでしょうか。
ピアノ好きで未聴の方にはお薦めの音楽です。
愛聴盤
コンスタンティン・シチェルバコフ（P） イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワ響
（Naxosレーベル 8.553390 1996年録音 輸入盤）
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「 今日の音楽カレンダー 」
1881年 初演 オッフェンバック オペレッタ「ホフマン物語」
1882年 初演 リムスキー=コルサコフ オペラ「雪娘」
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特に第2楽章がすばらしい♪
nouhime2000
さん
こんにちは。第2楽章は、ぐいぐいと聴く者の心へ迫ってきますね。
たしかこの曲はラフマニノフへ献呈されたと記憶しているのですけど、ラフマニノフはどんな気持ちで聴いたのでしょう。
「こいつはスゴイ！」と思いながらロマンの香りを楽しんだのでしょうか。
(2008年02月10日 10時59分36秒)
たしかこの曲はラフマニノフへ献呈されたと記憶しているのですけど、ラフマニノフはどんな気持ちで聴いたのでしょう。
「こいつはスゴイ！」と思いながらロマンの香りを楽しんだのでしょうか。
(2008年02月10日 10時59分36秒)
Re:メトネル ピアノ協奏曲第2番/11年振りの降雪(02/10)
はる7381
さん
さすが、ともさん！本当に幅広くご存知なので敬服いたします！！
私はメトネル大好きで、コンチェルトなんて弾けませんが、メジューエワの大ファンなので
ピアノソロは一時期レパートリーにしておりました（＾－＾）
ラフマニノフもとても素晴らしいのですが
メトネルの素晴らしさは、もっと浸透してもいいのでは？と思える作曲家です。 (2008年02月10日 11時03分12秒)
私はメトネル大好きで、コンチェルトなんて弾けませんが、メジューエワの大ファンなので
ピアノソロは一時期レパートリーにしておりました（＾－＾）
ラフマニノフもとても素晴らしいのですが
メトネルの素晴らしさは、もっと浸透してもいいのでは？と思える作曲家です。 (2008年02月10日 11時03分12秒)
Re:特に第2楽章がすばらしい♪(02/10)
とも4768
さん
nouhime2000さん
＞こんにちは。特に第2楽章がすばらしい♪ 第2楽章は、ぐいぐいと聴く者の心へ迫ってきますね。
＞
この曲の白眉は第2楽章ですね。 素晴らしく美しい音楽です。
＞たしかこの曲はラフマニノフへ献呈されたと記憶しているのですけど、ラフマニノフはどんな気持ちで聴いたのでしょう。
＞「こいつはスゴイ！」と思いながらロマンの香りを楽しんだのでしょうか。
-----
ラフマニノフも顔負けのロマンティックな音楽ですね。 nouhime2000さんの記事でご紹介いただいた曲で感謝致しております。 改めてありがとうございます。
(2008年02月10日 16時43分33秒)
＞こんにちは。特に第2楽章がすばらしい♪ 第2楽章は、ぐいぐいと聴く者の心へ迫ってきますね。
＞
この曲の白眉は第2楽章ですね。 素晴らしく美しい音楽です。
＞たしかこの曲はラフマニノフへ献呈されたと記憶しているのですけど、ラフマニノフはどんな気持ちで聴いたのでしょう。
＞「こいつはスゴイ！」と思いながらロマンの香りを楽しんだのでしょうか。
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ラフマニノフも顔負けのロマンティックな音楽ですね。 nouhime2000さんの記事でご紹介いただいた曲で感謝致しております。 改めてありがとうございます。
(2008年02月10日 16時43分33秒)
Re[1]:メトネル ピアノ協奏曲第2番/11年振りの降雪(02/10)
とも4768
さん
はる7381さん
＞さすが、ともさん！本当に幅広くご存知なので敬服いたします！！
＞
この曲は<a href=" http://plaza.rakuten.co.jp/misoni6037/" ;>nouhime2000さん</a>の記事でご紹介いただいて知った曲なんですよ。
＞私はメトネル大好きで、コンチェルトなんて弾けませんが、メジューエワの大ファンなので
＞ピアノソロは一時期レパートリーにしておりました（＾－＾）
＞
私も何回かメジューエワのリサイタルを聴きに行きました。 素晴らしいピアニストですね。 ディスクでは「展覧会の絵」を特に気に入って聴いています。もちろんメトネルのピアノ作品もいいですね。 トロップとはまた違って女性ながらすごく打鍵の強い人で、それでいてデリカシーに富んだピアノの音色がたまらないピアニストですね。
＞ラフマニノフもとても素晴らしいのですが
＞メトネルの素晴らしさは、もっと浸透してもいいのでは？と思える作曲家です。
-----
近年人気が出てきていますが、まだマイナーな嫌いはありますね。 もっと評価されるべき作曲家だと思います。
(2008年02月10日 16時49分39秒)
＞さすが、ともさん！本当に幅広くご存知なので敬服いたします！！
＞
この曲は<a href=" http://plaza.rakuten.co.jp/misoni6037/" ;>nouhime2000さん</a>の記事でご紹介いただいて知った曲なんですよ。
＞私はメトネル大好きで、コンチェルトなんて弾けませんが、メジューエワの大ファンなので
＞ピアノソロは一時期レパートリーにしておりました（＾－＾）
＞
私も何回かメジューエワのリサイタルを聴きに行きました。 素晴らしいピアニストですね。 ディスクでは「展覧会の絵」を特に気に入って聴いています。もちろんメトネルのピアノ作品もいいですね。 トロップとはまた違って女性ながらすごく打鍵の強い人で、それでいてデリカシーに富んだピアノの音色がたまらないピアニストですね。
＞ラフマニノフもとても素晴らしいのですが
＞メトネルの素晴らしさは、もっと浸透してもいいのでは？と思える作曲家です。
-----
近年人気が出てきていますが、まだマイナーな嫌いはありますね。 もっと評価されるべき作曲家だと思います。
(2008年02月10日 16時49分39秒)
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とも4768
クラシック音楽を聴き続けて50年を超えました。 このブログでは、365日にわたってあります曲の初演、演奏家や作曲家の誕生日・命日などの記念日に因む音楽を紹介しています。 花のカメラ撮影をはじめて5年ですが花画像もご覧下さい。
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