プレリュード

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2008年02月11日
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珈琲ブレイクの一曲 」   映画「風と共に去りぬ」~タラのテーマ

風と共に去りぬ


今日の珈琲ブレイクでは映画「風と共に去りぬ」の音楽から「タラのテーマ」を聴くことにします。 1939年製作のアメリカ・ハリウッドの超大作映画。 70年前に製作されて今だに世界中から愛される映画。 原作(ハワード・ミッチェル著)から飛び出したスカーレット・オハラ役のヴィヴィアン・リー、レット・バトラー役のクラーク・ゲーブルはこの二人をおいて他に適役なしと言われた配役。 

何度も映画館でリヴァイヴァル上映されており、最近ではデジタル・リマスターされて色彩なども大幅に改善されて観やすくなっています。 映画館で上映される時は必ずと言っていいほど足を運んで大スクリーンで楽しんでいます。

私にとって「永遠の映画」となっています。 大プロデューサー・セルズニックによって製作されて、ビクター・フレミングが監督、そしてハリウッドに革命を起こしたと言われるマックス・スタイナーが音楽を受け持っています。

映画の第1部終了間際で(南北戦争で負けて北軍に何もかも奪われて)スカーレットが叫ぶセリフが凄い! 「神よ、お聞きください!この試練に私は負けません、家族にひもじい思いはさせません。たとえ盗みをし、人を殺してでも! 神よ誓います。 二度と飢えに泣きません!」 スカーレットが空に向かって誓う場面です。

そしてレットがスカーレットの許を離れてしまいタラの広大な大地を臨みながらスカーレットが独白するラストシーン。 「みんな、明日、タラで考えることにしよう。 そしたら、何とか耐えられるわ。 明日、あの人を取り戻すこと方法を考えよう。 明日はまた明日の陽が照るから」

この映画の素晴らしさを盛り上げているのがハリウッドに革命を齎したと言われているマックス・スタイナーの音楽です。 「タラのテーマ」と「エンディングのテーマ」がとりわけ素晴らしい効果を生んでいます。

スタイナーはオーストリア系アメリカ人で、父は映画「第三の男」で有名なウイーンの観覧車のある遊園地の経営者で、スタイナーはグスタフ・マーラーに作曲を師事して、ヨハネス・ブラームスにもピアノの師事を受けている本格的な音楽家です。



「アンダースコアー」形式を採り入れた最初の作曲家がスタイナーでシンフォニックな音楽を映画の中に採り入れています。 これが「革命」と呼ばれるものです。 「アンダースコアー」とは映画の中のアクションや、特定のシーンの情感・雰囲気、登場人物の感情の変化などをサポートする音楽のことを呼びます。

「キング・コング」以降ハリウッドに映画音楽の巨匠として君臨します。 超有名曲はバーグマンとハンフリー・ボガート共演の「カサブランカ」であり、サンドラ・ディーとトロイ・ドナヒュー共演の「避暑地の出来事」(夏の日の恋)が残されています。

アカデミー音楽賞を3度受賞しています。 1965年に引退するまでに書いた映画音楽が何百本もある、まさに「ハリウッドの巨匠」でした。

今日は彼の代表作、いや映画音楽の代表作「風と共に去りぬ」から「タラのテーマ」を聴いてみたいと思っています。

愛聴盤 「スクリーンテーマ名曲集」

COCO70468
(DENON CREST1000シリーズ COCO70468 )

ヘンリー・マンシーニやエルマー・バーンスタインが指揮したイギリスのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で1000円盤です。

収録曲

「ひまわり」
「ゴッド・ファーザー」~愛のテーマ
「シャレード」

「ティファニーで朝食を」~ムーン・リバー
「マイ・レフト・フット」
「アラモ」~遥かなるアラモ
「荒野の七人」
「ベン・ハー」序曲

「風と共に去りぬ」~タラのテーマ
「十戒」序曲






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最終更新日  2008年02月11日 14時36分40秒
コメント(8) | コメントを書く


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Re:「タラのテーマ」(02/11)  
ネネ4780  さん
タラのテーマ・・・
これだけで飛んで来ました!!
私の中でもこの(風と共に去りぬ)が一番の映画です
ラストシーンのスカーレットの姿がいつも私に勇気を
与えてくれます・・・

映画のスケールの大きさもさることながら、クラーク・ゲーブルの魅力にもメロメロです・・・

あ~あ・・・
私も久しぶりに聴きたくなりました!!
(2008年02月11日 13時30分47秒)

ネネ4780さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
ネネ4780さん
>タラのテーマ・・・
>これだけで飛んで来ました!!
>私の中でもこの(風と共に去りぬ)が一番の映画です
>ラストシーンのスカーレットの姿がいつも私に勇気を
>与えてくれます・・・

私もそうです。 あのラスト・シーンは勇気を与えてくれます。 この映画は私には永遠の映画です。

>映画のスケールの大きさもさることながら、クラーク・ゲーブルの魅力にもメロメロです・・・


もう探してもないかも知れませんが、シドニー・ポワチエと共演した映画「南部の反逆者」、それに今でも観ていますモンロー、モンゴメリー・クリフトとの「荒馬と女」と共にクラーク・ゲーブルの私にとって三大作品です。

>あ~あ・・・
>私も久しぶりに聴きたくなりました!!
-----

私も急に聴きたくなってこの記事にしました。 どんな讃辞の言葉も不要な映画であり音楽ですね。


(2008年02月11日 14時23分39秒)

Re:「タラのテーマ」(02/11)  
にゃお10  さん
昨年の夏、関西フィルの演奏で聴きました。
演奏会のナビゲーター役の人が、
「風と共に去りぬ」は映画史上最高傑作だと言っていました。
映画を見たことがない私でも、この壮大なスケールを感じさせる
「タラのテーマ」はよく知っています。見たことがある人なら、
この曲を聴くと映画のワンシーンが目に浮かぶのでしょうね。 (2008年02月11日 14時30分52秒)

にゃお10さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
にゃお10さん
>昨年の夏、関西フィルの演奏で聴きました。
>演奏会のナビゲーター役の人が、
>「風と共に去りぬ」は映画史上最高傑作だと言っていました。
>映画を見たことがない私でも、この壮大なスケールを感じさせる
>「タラのテーマ」はよく知っています。見たことがある人なら、
>この曲を聴くと映画のワンシーンが目に浮かぶのでしょうね。
-----

この映画を最初に観たのは大学生時代でした。それまでにこの音楽はラジオや映画音楽のLPで聴いていましたが、映画を観て初めて音楽の凄さとか美しさを感じました。 映画も音楽もこのジャンルでは代表作でしょうね。 昨年も難波OIOIMARUIで映画館がオープンした時にこの映画を上映していましたが、その時も観にいきました。DVDを持っているのですが、やはり映画館の大スクリーンで観る迫力と感動は違いますね。

(2008年02月11日 16時22分27秒)

Re:「タラのテーマ」(02/11)  
建塔斎  さん
ともさんはレパートリーが広いですね。
私も学生の頃からこの曲が大好きです。
映画も素晴しい。DVDも持っています。
とてつもなくスケールが大きい物語で、アメリカの歴史の一端を教えてくれます。
この曲は映画にふさわしい雄大さと魅力をもった曲ですね。
(2008年02月11日 23時32分18秒)

Re:「タラのテーマ」(02/11)  
南包  さん
映画音楽は、日本人の作曲家の多くが取り組んでいますね。武満徹はじめ、芥川也寸志、黛敏郎、ゴジラの伊福部昭などなど、私の音楽聴き始めは、やはり映画音楽でした。「シャレード」や「大脱走」が、それです。

一番好きな映画『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャールもお気に入りです。 (2008年02月11日 23時32分41秒)

建塔斎さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
建塔斎さん
>ともさんはレパートリーが広いですね。

そうですね。小さい頃から音楽を好んで聴いたり歌っていました。 ほとんどが流行歌でした。母が美容院を経営していた関係なんですね。 店にはいつも流行歌でした。それを覚えて歌っていました。私の音楽のルーツはたぶんそこにあると思います。

>私も学生の頃からこの曲が大好きです。
>映画も素晴しい。DVDも持っています。
>とてつもなくスケールが大きい物語で、アメリカの歴史の一端を教えてくれます。
>この曲は映画にふさわしい雄大さと魅力をもった曲ですね。
-----

この映画を最初に観たのは大学生時代で、音楽は高校生の頃からラジオやLPで聴いて好きな音楽でしたが、大画面を前にしてあの雄大スケールを初めて体験して以来私には「永遠の映画」「永遠の音楽」となっています。

(2008年02月11日 23時51分09秒)

南包さん、ありがとうございます  
とも4768  さん
南包さん
>映画音楽は、日本人の作曲家の多くが取り組んでいますね。武満徹はじめ、芥川也寸志、黛敏郎、ゴジラの伊福部昭などなど、私の音楽聴き始めは、やはり映画音楽でした。「シャレード」や「大脱走」が、それです。


邦画でも有名作曲家が数多く書いていますね。 武満 徹などはその最たる作曲家でしょうね。 伊福部の「ゴジラ」は秀逸です。

心に残っているのは野村芳太郎監督、松本清張原作の「砂の器」(松竹映画)このときの音楽監修が芥川也寸志でした。日本映画史に残る名曲です。

もう一人好きな作曲家は木下忠司。 この人の音楽は鮮烈です。

>一番好きな映画『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャールもお気に入りです。
-----

これもいいですね。ハリウッドのような派手なところがなくていかにもヨーロッパ調の調べと東洋的なフン人気の混ざったところがいいですね。



(2008年02月11日 23時59分10秒)

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