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August 20, 2006
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カテゴリ: 今日もいい日だ



披露宴が行われたのは、名古屋駅前の結婚式場「クレール」、式の方は道路を隔てたところにある教会(多分、結婚式用(?)の教会だと思いますが・・・)で行われました。

さて、昨日紹介した私の教え子M君は中学校の英語の先生をしています。ということで、自由参加の結婚式の方ではM君が教えている中学生が30人ほども押しかけてきて、えらく賑やかなものになりました。私が中学生の頃は、先生が結婚するからといって式に押しかけるなんてことはなかったですけど、今は随分違いますね。善きにつけ悪しきにつけ、教師と生徒の関係が友達のようになってしまっているんでしょう。

で、その式の方は「キリスト教式」ってんですか? 賛美歌斉唱の後聖書からの朗読があり、牧師の説教があり、結婚の意志の確認があり、指輪の交換やら誓いのキスやらがあり、「主の祈り」の朗読があり、牧師の祝福があり、最後に賛美歌斉唱がもう一度あって新郎新婦退場、みたいな感じ。

ちなみに私、子供の頃はキリスト教系の学校に育った上、聖歌隊にも所属していたので、賛美歌はお手のもの。キリスト教徒にとって一番重要な祈りである「主の祈り」もそらで言えるという似非クリスチャンぶりでございます。

さて、式が滞りなく済むと、今度はお隣の式場で披露宴。昨日のはいきなり口取りの八寸が出て、白身魚のソテーが出て、蟹真薯が出て、フィレステーキが出て、稲庭うどんが出る、といった和洋折衷のご馳走でした。でも、どれもおいしかったですー。

ところでその披露宴ですが、主賓の挨拶があり、乾杯があり、さあご馳走を楽しもうというところで面白い趣向がありました。司会のお姉さんが「さあ! 皆様ご歓談の上、お食事をお楽しみ下さい! それから今日はフリードリンク制ですので、皆さんお好きな飲み物を係のものにどんどん注文なさって下さい」などとアナウンスした時のこと。いきなり新郎のM君がマイクをとると、「すみません、フリードリンクの中に生ビールは含まれますか?」と言い出したんです。アレ? 変なこと言い出したぞ?

で、お姉さんも困ってしまって、「あ、あのー、申し訳ございません、ビールは既にテーブルに配りました瓶ビールしかないんですが・・・」などとオロオロして答えるばかり。すると新郎はさらに追い打ちをかけるように、「生ビールのないフリードリンクなんて、フリードリンクじゃないですよねえ・・・」などと難癖をつけ始めたんです。おいおい、お前、何言ってるんだよ。そういうことは事前に打ち合わせとけよ・・・。

しかし、このヘンテコなやりとりは、余興のうちだったのでした。オロオロしていた司会のお姉さんがにわかに元気づいたかと思うと、「ハーイ、皆様、ということで新郎のMさんが、これから急遽ビールマンに変身です!!」と言い出し、M君もタキシードをずばっと脱ぎ捨てると専用のビールタンクをヨイコラショと背負い、新婦と共にテーブルを回って生ビールを注いで回るというパフォーマンス! 学生時代から水泳と水球で鍛え上げたマッチョなM君が、巨大なビールタンクを背負っているという状況があまりにもキャラクターにピッタリしていたので、これには大いに笑わせてもらいました。実際、生ビール、うまかったです。泡の滑らかさが違いますね。



そう、それからお色直しの時でしたか、例のキャンドルサービスというのがあったんですけど、今回のはロウソクに火を灯すというのではなく、テーブルセンターに置かれた水盤に水を注ぐ、という方式でした。で、水を注がれると、そこにあった特殊な電気仕掛けの装置が青く発光するという仕組みです。こういうウェディング産業も日進月歩というのか、流行り廃りがあるようで、今はこれが主流なのかも知れません。

そして披露宴も終盤に差し掛かって、これまたお決まりの「花嫁の手紙」朗読があり、ひと泣かせしたあとは親族代表として新郎のお父さんの挨拶、締めの新郎の挨拶とあって、披露宴はお開きに。その後、披露宴会場のすぐお隣の飲み屋さんで2次会があるというので、そちらにも参加し、結局10時過ぎまで新郎新婦を囲んでおしゃべりを楽しんできました。何せ周りにいるのはすべて私の教え子たちですから、久し振りにそいつらの顔を見ることができて楽しかったです。彼らもちょうど30歳を過ぎたあたりで、職場でも部下を従える地位につきはじめており、中間管理職の激務に耐えているとのことで、仕事の話なども色々聞きましたけど、なかなか大変な中、社会人としてみんな頑張っているんだなあと、巣立った子供たちの成長ぶりに感心するやら、同情するやら、といった感じでした。

というわけで、昨日はほとんど朝から晩まで付き合っていたのですが、この種の行事がある度に、いつも私は帰宅してから気がふさぎます。結婚式だの披露宴だの、すべてめでたいことであって、もちろんそこに参加している時はとても楽しいのですが、帰宅するとどうも心が重く沈むんです。

それはもちろん、楽しいことが終わってしまった、ということもあるでしょう。でも、どうもそれだけではないんですな。

結婚式と披露宴というのは、それ自体大ごとですから、そのために費やされるエネルギーは膨大なものになります。式場だってビジネスとして一生懸命仕事をするわけですし、そこに集まってくる人々だって遠方から来るとなると相当なエネルギーが必要となる。そしてそれらはすべて、二人の新たな門出というもののために蕩尽されるわけです。

しかし、それによって何がなされたのか。

何もなされないですよ。だって二人はスタート地点に立っただけですもん。二人がこの先、よい夫婦になるかどうかなんて、全然何の保証もないです。昨日、非日常的なイベントの中であれだけ幸せに結婚した二人が、現実に立ち戻った今日、ささいなことで口喧嘩しているかもしれない。

いや、もちろんM君たちがそうだ、というのではないんですよ。うまく表現できないんですけど、私はそういう一般論としての「非日常から現実への移り変わり」というのがどうももの淋しく思えてしまって、苦手なんですな。私だったら、非日常の中、架空の幸せ劇を演出するために一度に膨大なエネルギーを使った挙げ句、「あーあ、楽しい時間が一瞬のうちに終わっちゃった・・・」となるのではなく、現実の中で平均的にエネルギーを使って、常に幸せでいたいんです。幸福の不言実行、みたいな感じと言えばいいかしら? ま、実際、私と家内はいわゆる「結婚式」というのをやっていませんしね。レストランを借り切って披露宴的なことはちょっとだけやりましたけれど・・・。その代わり、結婚以来9年というもの、ほとんど夫婦喧嘩らしいことをしたこともないし、ささいな喧嘩すらほとんどしたことがないです。1年365日、常に仲良し。

だから、むしろ新婚を祝う行事よりも、銀婚式だ、金婚式だ、といった行事、つまり結婚してずっと幸せで良かった、ということを祝う方がいいんじゃないかと思っているんです。こういう行事は、「今までずっと幸せであった」という歴史を祝うわけですから、祝うことに内容がある。逆に言えば、祝うことに不安がないですからね。もう起こっちゃったことなんですから、覆しようがない。

なんだか、何言っているのか自分でもよく分からなくなってきましたが、理由はともあれ、私は人の結婚式やら披露宴やらに出ると、なんだか気がふさぐってことなんですよ。

というわけで、今日の日曜日はその心の振幅を抑え、もとの平常心に戻すべく、家内と連れ立って昼食を外に食べに行きました。何もご馳走を食べようってのじゃないので、家の近くにあるサンドイッチの名店、「カフェ・ダウニー」というところで、サンドイッチとコーヒーのお昼を食べてきたんですけどね。そして帰りには古本屋に立ち寄って2、3本を買い、買い物も済ませて帰宅した次第。これで、すべて気持ちが御破産になりましたから、今日はこれから少し勉強をしましょう。






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Last updated  August 20, 2006 04:40:06 PM
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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