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February 12, 2022
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カテゴリ: 教授の読書日記
今日、たまたま、「sound」という英語の動詞の使い方を調べていて、ふと、昔『ほえろ、サウンダー』という本を読んだことがあったなあ、という記憶が蘇って参りまして。

 なんかね、良く分からないけど、多分、アメリカの黒人差別を描いた童話だった気がする。黒人一家の話なんだけど、他愛ないことでお父さんが逮捕され、息子の少年が牢屋に入ったお父さんに面会に行く。その時、お父さんの誕生日だったかで、お母さんが焼いたケーキを持参するんだけど、白人の看守にそのケーキをぐしゃぐしゃに潰されちゃうの。「中には、ヤスリを仕込んだケーキを持ち込む奴がいるからな」とか言いながら。

 まあ、ひょっとしたら黒人文学系で名著の誉れ高い児童書なのかも知れないけど、なにせ子供の頃のことですから、黒人差別とか人種差別とか、そういうことを何一つ意識していないので、単になんか貧乏くさい話だなと思いながら読んでいた気がする。

 貧乏くさいと言えば、同じ頃に読んだ『風ぐるま』っていう子供向け小説も貧乏くさい話だったなあ。子供が風ぐるまで遊んでいるうちに転んで、風ぐるまの芯に使っていた金属の棒が折れて目に刺さるのよ。で、その子は失明するんだけど、それだけじゃなくて、金属棒が脳まで傷つけていて、結局、死んじゃうんだったかな。湿気た話・・・。結局、この話の教訓って何? 風ぐるまで遊ぶ時は、走るなってこと?

 まあ、そんな湿気た話は私の趣味じゃないので、私がそれらを選んで買ったはずはない。とすると、父が良かれと思って買ったのか。いや、そういう感じの父でもないので、多分、父が誰かからもらって、それで私に自動的に降りてきたとか、そういう感じだったのではないかと。なんかね、思い出すとそういうケースがけっこうあるのよ。

 だけど、子供の頃の私は、同じ本を何度も読む癖があって、『ほえろ、サウンダー』にしても『風ぐるま』にしても、意に添わぬながらも何十回も読んだんですな。だから、50年くらい経った今でも、ふと、そのことを思い出す。

 そう思うと、ちょっと怖いよね! 変なものを読んじゃうと、変なものが身に着いちゃうわけで。

 一方、西洋キリスト教社会みたいに、物心ついた時から聖書ばかり読まされた、なんてところだと、そういうのが身に着いちゃうんだろうね。

 そう考えると、子供に何を読ませるか、ということについて、親はよほど心を配らないといかんのだろうな。特に、同じ本を繰り返し読む癖のある子供には。



 定年になって、少し閑になったら、もうシェイクスピアだけ繰り返し何十回も読む、とか、そういう生活をしてみたいな。





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Last updated  February 12, 2022 03:21:10 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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