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2004.09.03
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しばらく車で移動していたので本を読む時間が減ってしまっていたけど,仕事に復帰して通勤することで読了することができた。

●ストーリー
女は自分を捨てた男の結婚式に正装して現れた・・・散弾銃を持って。しかし式場の扉を開けて出てきたのが,意外な人物だったことで,物語は全く別の方向へ走り始める。

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登場人物たちが少しずつ問題や秘密を抱えていて,それがなかなか明らかにならないもどかしさもあって,ぐいぐい読み進んでしまう。オオムネ伏線から予想される通りなんだけど,くつがえされるものもあり,なかなか飽きさせない。

これまで宮部みゆきには辛口の評価だったんだけど,この作品にはうならされた。

クライマックスは急展開となる。そのきっかけとなるあるセリフはたった一語だが,いろんな重さがあって,なかなか感動する。ここに持ってくるまでの丁寧な積み重ねがあってこそだと思う。さすがだ。

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「殺意を抱くとき」,それがこの作品のテーマなんだと思う。ミステリーでは(名探偵コナンでも)実に簡単に多くの人が殺され,あるいは殺すけど,それを実行してしまうかどうかのセトギワを,この作品は描いている。



さて「殺意」というスナーク竜に魂を食われてしまったのは誰と誰か?「殺意」の果てに訪れるものは何なのか?なかなかじんとくる読後感だ。





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Last updated  2004.09.03 12:07:47
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おおお  
なんだか読みたくなってきました。本屋でさがしてきます。
宮部みゆきの作品はたった2冊しかよんでないけど、好ましい短編がありました。
ある能力を持った少女が家の奥に隠されたビデオを発見したのをきっかけに、どんどん話が展開していくのですが‥、何かを知り得たかわりに何かを失ったり、何かを失ったかわりに何かを得たり、様々な試練を乗り越えたり、と、私好みのお話でした。 (2004.09.03 10:29:05)

Re:おおお(09/03)  
りぶらり  さん
らんらんえっぐさん
>なんだか読みたくなってきました。本屋でさがしてきます。
なんなら貸しますよ。どこに行けばいい?・・・って図書館の本だから貸せないや。 (2004.09.03 12:59:53)

カキコミありがとうございます☆  
ひょこら  さん
「スナーク狩り」ですね!覚えておきます!
実は小さい頃から本が大好きで、小学校時代に
赤川次郎さんにハマっていたことを思い出しました・・・。
宮部さんは久しぶりにヒットです。
図書館通いが続きそうです(笑
(2004.09.03 17:42:26)

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