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米澤穂信の地方再生連作ミステリーを読んだ。 ○ストーリー 町や村が合併して生まれた田舎の自治体・南はかま市、そのまたはずれの簑石地区は、過疎化と高齢化が進み、残った住人たちも立ち退き、無人となってしまった。市長の肝いりで、ここに移住者たちをIターンで呼び、地域を再生しようというプロジェクトが始まった。市役所に《甦り課》が新設され、課長の西野、課員の万願寺、新人の観山(ミヤマ)の3人が赴任する。市のホームページへの応募、書類審査、面談を終え、12組の人々が簑石地区に移住をしてきた。だが・・・ ーーーーーーーーー この作者は、学生たちを主人公にしたシリーズは除いて、真面目な作風が目立つ。そんな作家なのでどんな《悲劇》かと身構えていたら、ライトな連作ミステリーだった。 主人公は真面目な市役所職員の万願寺だ。《甦り課》に来たことで出世からは出遅れてしまったようだが、それでも腐らずに仕事は着々とこなす。 課長の西野は定時には、あるいは定時より前に帰ってしまう。同僚のミヤマは学生気分が抜けきれておらず、移住者にフレンドリー過ぎる。いきおい万願寺が様々なトラブルを解決しなければならないのだった。 ーーーーーーーーー 個性的な移住者たちは、どうしても軋轢を起こし、小さな事故や事件が起き始める。その結果、1組また1組と彼らは脱落してしまう。 簑石地区の未来はどうなるのか? ーーーーーーーーー ミステリーの短編集として楽しめるが、それ以外にも連作を通したカラクリがあり、さらには地方自治体の問題を問いかけるという部分もあり、何重にも楽しめる作品となっている。 冒頭にも書いたけれど、あまり米澤作品ぽくない。どちらかというと中山七里の雰囲気がある。あっちはもっと血生臭くなりそうだけどね。「ワルツを踊ろう」があるけど。
2020.09.22
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結城充考の〈クロハシリーズ〉の長編第3作を読んだ。 〇ストーリー 所轄署の警務課という事務職に追いやられたクロハは、イベントの手伝いや区役所からの相談に応じたりしている。一方、県内では未成年者の連続殺人事件が発生し、特別捜査本部が設立される。さらに署では組織的な捜査費用の不正経理が噂され、県警から異動したばかりクロハは距離を置かれてしまう。区役所からの依頼をこつこつと追いかけていた彼女は、それが連続殺人事件と繋がりがあることを知り・・・ ーーーーーーーーーー 〈クロハシリーズ〉の4作目、長編としては3作目だ。前の作品から5年ほど時間を空けての刊行となっているが、作品世界の中では時間は繋がっているようだ。 読み始めればシリーズ独特の寂寥感とサイバーパンクの仕掛けがあり、すぐ感覚が戻ってきた。 同じ作者でよりアクションに満ちた《イルマシリーズ》を読んでいたので、クロハとイルマの2人のヒロインの対比がより鮮明に楽しめた。 この2人はぜったい相性が悪いので、2シリーズのクロスオーバーはしない方がよいと思う。余計な心配だけど。 ーーーーーーーーーー 今回のサイバーパンク要素は『ポケモンGO』の元となった『Ingress』と思われるゲームが登場し、それが捜査のキーとなる、というものだ。 ARゲームをミステリーに登場させるのは他にもあったが、このシリーズは現実との融合が上手い。リアルなのにサイバーパンクという不思議なシリーズだ。 ーーーーーーーーーー 犯人の動機は行き過ぎだと思ったが、犯人が利用していた環境は切実だ。複雑な感情の揺れは作品では直接描いていないが、状況としてはゆっくりと丁寧に作り上げている。 ラストはこのシリーズでは珍しい展開だった。こういうのも良いかも。 新作が待たれる。
2020.09.22
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全7巻の長編連作小説なのだが、各巻が薄いのでいろいろ不安になる。 〇ストーリー 国際的な詐欺の最中に、かつて関わった関西のヤクザと遭遇した真舟は、ターゲットの信用を失ってしまう。そこに出てきたのが表に出るはずのない切り札だった。真船たちは「ルール」から解き放たれた新しい世界を作ることが出来るのか?その世界は以外なところにあり・・・ ーーーーーーーーー 第4巻は引き続きロシア編だ。一気にピンチに陥った主人公・真舟たちだが、なんとか切り抜け、さらに虎口に飛び込み《M資金》へ攻撃をしかけようとする。 絶体絶命の彼の前に現れたのは・・・ ・・・うーん、出ちゃうんだ。 ーーーーーーーーー たぶん、映画版はこの第4巻までのストーリーで終わっているのだと思う。物語としてはきちんとまとまっている。 ロシア編が続き、驚きの展開があるまではいいのだけれど、その後が現在の日本国家を批判する展開が延々と続き、かなり参った。 新しい価値観を提示するのにあたり、それまでの社会を上から下まで全否定する必要があるのだろうか?たぶんに宗教じみたロジックの流れだと思う。 ーーーーーーーーー その後の展開は忘れていたので無防備だった。 確かに無邪気な夢かも知れないけれど、文明が乾いた土地ならば一気に浸透して新しい可能性を築くかも知れない。でも、ユーチューバを眺めるだけの怠惰な民衆を生むかも知れないけれどね。 批判上等で、新しいソリューションを見せようとする作者の気概に、今回ばっかりは脱帽した。 残り3巻のストーリーが持つのかなあ、という不安はあるけどね。
2020.09.21
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クリストファー・ノーラン監督の新作映画『テネット』を観た。 ○ストーリー CIAエージェントの男は敵組織に捕まるが、テネットという組織に救われる。彼は時間が逆行する不思議な現象を見せられ、第三次世界大戦を阻止するために組織に協力をすることになる。テネットが狙うのは、武器商人・セイターで、男は彼の妻を介して近づこうとする。だがセイターは常に彼らを出し抜き続け、物語は悲劇に向かって進む。 ーーーーーーーーーー クリストファー・ノーラン監督の作品の特徴は、その重厚さと完璧主義だろう。予告編を観ただけで、「あ、ノーランの作品だ」と思ってしまった。 こちらを圧倒する不協和音、広い空間、そしてどこかに隠れている歪み。 この作品は今年で期待する作品の1つになった。 ーーーーーーーーーー そして今日、観て帰ってくると、「どうして?」という落胆の気持ちが強かった。映画も観なれているし、SF小説も読む、それなのにこの作品は分かりにくかった。 過去にさかのぼるは分かるんだけど、そうすると時間が逆転する?でも未来から来た敵ときちんと殴り合っていたしなあ。時間の順行と逆行の差が、どうしても最後までわからなかった。 ーーーーーーーーーー 作品のキャストはちょっと凝りすぎだと思った。 主人公の《男》は、デンゼル・ワシントンの息子のジョン・デヴィッド・ワシントン。相棒のニールは、『トワイライト』のロバート・パティンソン。そしてヒロインは身長191センチの女優・エリザベス・デビッキ、そしてヒロインの夫で敵役のセイターがケネス・ブラナーだ。 《男》はちょっと違う気がするが、カッコ良い人を揃えすぎだろう。もうちょっとフツーにしないと、リアリティーがない気がする。 世界の武器マフィアの主が手放さない女としてのヒロイン・キャスは説得力あったけどね。 ーーーーーーーーーー 観終えて、しばらく時間を置いて、他の人の解説サイトを見ながら感じたのは、これはSF映画の体裁を借りたシェイクスピア悲劇なんじゃないか、ということだ。 ノーラン監督はイギリス人なので、やはりアメリカ人とは感覚が異なる。運命は運命と思うのがイギリス人で、その背景に人知を越えた大きな神の手があることを最終的に容認するのが、古くからの文化を持つ人々だと思う。 さて、この作品はオセロなのか?それともテンペストなのか?がぜん面白くなってきた。
2020.09.21
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20年近く楽天ブログを続けてきた。 もともとは訪れた場所や店について述べていて、次には読んだ本の感想がメインとなった。 かなり高い頻度で更新を続けてきたけれど、今回のようにメインPCが不調という事態になってみると、とても不親切なサービスであることに気付く。PC以外からだと、リアルタイムの当日という設定でしか登録ができないのだ。 僕のように出張だったり、日常に変動があると、入力ができないことになる。なにしろ会社のPCからはセキュリティが理由でアクセス出来ない。そのためにもう1つ端末を持ち歩くのはさすがにナンセンスだ。 だから週末に自宅からアップしたいんだけど、スマホやタブレットからではそれもダメということだ。 ごめんなさい。もう無理です。
2020.09.12
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以前書いたことだが、部屋のチューナーが不調となっていたが、今度はPCもおかしくなった。 続けて機器がダメになると、生活が何かに侵されているような気分になる。ひじょうに不便だ。 この書き込みは、タブレットにキーボードをペアリングして行っている。いつもの設定は飛んでしまっているし、スマホ系の設定になってしまうので、当日しか書き込みが出来ないのが不便だ。 夏休みの日記をまとめて書くのを禁止する人かよ? ブログというツールが停滞しつつあるのに、自由度をどんどん下げる運営、なんなんだろうね?
2020.09.12
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僕はテレビはライブではほとんど観ない。平日は起きてから家を出るまでの15分くらい,週末も朝夕で2時間くらいだ。けれども録画をしている番組は多数あって,貯まったビデオを週末に「まいったまいった」とぼやきながら観るのがいつもの行動だ。我ながらカッコ悪いけど。ーーーーーーーーーーーだが週末を通じてチューナーが起動しなかった。今の部屋はモニターがあって,それに録画機能付きのチューナー,DVDプレイヤ―,そしてGoogle Castがつながっている。入力1でメインのチューナーのインジケーターがちかちかと点滅するだけで,ちっとも起動しない。リセットしても,電源を引っこ抜いても同じだ。1週間分の録画は諦められるけれど,機会があったので好きな番組をシリーズできっちりと録画していたのになあ。1週間待って,改善しなければ買い替えるか・・・
2020.09.07
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新宿のビクトリアでスポーツバッグを買った。最近隔週で大阪出張を重ねていることは何度か述べた。僕は荷物を厳選してコンパクトにして旅をするので,2泊までは通常のオフィスに行く際に少し大きめのバックパックで行く。だがそれを超えるとさすがに入り切れなくなる。そこで多くの人はキャリーバッグへと切り替えるのだけれど,僕はかたくなにバックパックへこだわる。海外旅行にはさすがにキャリーバッグで行くけど,行動が制限されるので国内ではバックパックだ。ということで新宿に出かけて,Umbroのバッグを買ってきた。決め手は横にも取っ手が付いていて,縦で持ち運びも出来ることだ。電車の中でバックパックを外した時にこれは便利だと思う。明日からの出張がちょっと楽しみになってきた。
2020.09.06
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台風10号による天候の崩れが心配される中,姉と新百合ヶ丘に行った。買い物を途中で切り上げて向かったのが,生姜料理専門店〈しょうが〉だ。姉は気合が入りまくりで,11時半の開店なのに,11時前から店頭に並んでいた。あれ?俺たちだけなの?と思っていたら,開店の直前にどんどん人が集まってきた。開店と同時に店内は満席で,入れない人はそのまま待つことになった。ーーーーーーーーーランチのオーダーは,メインを1つ,サブを2つ選ぶという,ちょっと変わった方式。メインは4種類だが,サブは30種類くらいから選べるので悩んでしまう。メインは,王道の豚生姜焼きと,この店の名物〈とんきこ〉を選んだ。生姜焼きは解説不要だが,〈とんきこ〉は豚バラと軟骨をずっと煮込んで一体にしてある。さすが名物だ。ーーーーーーーーーサブは豚,牛,チキン,そして魚,さらに野菜までも生姜味なのだが,それが1つ1つ工夫が加えられている。何度通えばこの店を味わい尽くせるんだろう。さすがの人気店だ。
2020.09.05
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矢作俊彦の名作を復刊させた文庫本を読んだ。〇ストーリー人気女優の依頼は、かつて男に宛てたラヴ・レターを取り返すことだった(LOVE LETTERS)。玉の輿のプロポーズをされたコール・ガールが飛び降り自殺をした(DOXY)。―金のある女が、切羽詰った男が、刑務所帰りの前科者が、息子を喪った老夫婦が、今日もさまざまなトラブルを持ち込んでくる。春から夏へ、移りゆく大都会マンハッタンの季節を背景に、名無しの探偵の活躍を描くハードボイルド短編集第1弾。17篇を収録。ーーーーーーーーーー普通の厚さの文庫に17もの短編が収録されているので,1編1編は短い。けれどもそれぞれ味わい深く,ハードボイルドの魅力にあふれている。場所はニューヨークのマンハッタンで,時代は恐らく1960年代だ。主人公は元地方検事で,たった1人で小さな探偵事務所を経営している”名無しの男”だ。幸いに費用の安さに惹かれて多くの人が仕事を依頼する。何よりも重要なのはスタイル。生き方,服装,女性への接し方,そして酒の飲み方。まるでお手本のような本だ。ーーーーーーーーーーソフトバンクの文庫では3冊に再構成されているようだ。このシリーズはもともとラジオストーリーで,3年間放送されたというから,毎週1話だとすると150話あってもおかしくない。3冊合わせても50話にしかならないと思うけれど,このギャップはどう考えれば良いのだろうか?ちょっとWeb検索しただけでは分からなかった。ーーーーーーーーーー町の一番上から一番下まで,警察からも裏社会からも足を引っ張られながら,それでもどこまでも真相に肉薄する,ハードボイルドの教科書がここにある。
2020.09.04
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新宿西口の損保ジャパンビルの前に増築されたのがSOMPO美術館だ。その〈開館記念館〉が終わってしまうということで慌てて出かけた。ーーーーーーーーーー象なのか,崩れたランドセルなのか,不思議な白い建物が損保ビルの前に立ちふさがっている。入口の手前に陶板で出来た”例の作品”のレプリカがあり,それをぺたぺたと触ることが出来る。コンビニで発行してもらったチケットを渡して入館。出来れば引き換えにきちんとした企画展のチケットをもらいたかったなあ。最初にエレベータで5階まで上がり,そこから順次階段を下りながら戻る。グッゲンハイム美術館方式だね。建物が狭い制約の結果なんだろうけれど,階段が狭くて安っぽいのは残念だった。ーーーーーーーーーー〔第1章 四季折々の自然〕:日本の巨匠の意外な自然作品が並ぶ。岸田夏子『桜花』,奥村土牛『朝顔』,東山魁夷『潮音』,平山郁夫『ブルーモスクの夜』,吉田博『興津の富士』。冒頭から感心させられっぱなしだ。〔第2章 「FACE」グランプリの作家たち〕:損保ジャパンが開催している美術展グランプリの受賞作品が並んでいる。この姿勢は本当に評価できる。古典を何億円もかけて集めるのも必要だと思うけれど,新しい画家にチャンスを与えるのも重要だ。〔第3章 東郷青児〕:東郷青児と関係が深かったので作品は豊富だ。『超現実派の散歩』は他と作風が違うのに,今回のモチーフに選ばれているのが,いろいろと違和感だ。『バイオレット』『望郷』『レダ』など力作もある。〔第4章 風景と人の営み〕:グランマ・モーゼスの作品が続き,東郷青児の数点,そしてユトリロとゴーギャンの作品が展示される。かなり無理やりだ。そこまで強引にコーナーを作らなくても良かったと思う。〔第5章 人物を描く〕:藤田嗣治の「猫と少女」にはさすがに息を飲んだ。もやっとしたテーマなので,いろいろな作品が連なる。〔第6章 静物画〕:セザンヌの『りんごとナプキン』,そしてゴッホの『ひまわり』が対面で並んでいる。贅沢過ぎる。ーーーーーーーーーーこんな時期なので,美術展もバーチャルが薦めれていたりする。でも半年ぶりに足を伸ばしてみれば,実物の存在感,重みは圧倒的だということ。それがどれくらい大きい,小さい,新しい,古びている,ということは実際に観ないと理解出来ない。反対意見はあると思うけれど,美術企画展再開をした方がよいと思っている。日時指定の予約に対応できない層がいたとすると,それは実現のために努力をしない人,いずれ消えていく人々なんだと思う。未来のために動くべきなんじゃないかな?
2020.09.03
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友人と居酒屋に行った。ーーーーーーーーー前回が7月初め,大阪出張中に焼肉屋に行ったのが8月初め,そして9月の初旬が今回だ。1ヶ月に一度夜の外食に行っていることになる。毎日に近いペースで飲みに行っていた時期があり,曜日を決めて毎週飲みに行っていた時期がある。でもさすがに月に一度は長いな。でもさすがにこれでは経済が停滞するワケだ。お小遣いは使わなくなるけど。ーーーーーーーーー銀座を歩きながら,いろいろ考えてしまった。
2020.09.02
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矢作俊彦の冒険小説の完結編を読んだ。〇ストーリー元の上官・スペード卿のウェザビー卿への攻撃は失敗に終わった。返り討ちに会ったスペード卿の身分はく奪されてしまったが,傭兵のジョウだけはそれに納得が行かない。彼は地道な調査を重ね,ある絵画が2人の事件の影にあることを知る。そしてジョウは,ニューヨークでかくまわれているウェザビー卿を襲い,その絵画を強奪する計画を立てる。徐々にジョウの元に,元の同僚が集まり,計画は実行に移された。だが・・・ーーーーーーーーーー誤解を恐れずに語れば,この作品はぶつ切りのシーンで重ねられている。キャラクターが現れ,会話をして,行動をする・・・状況を説明する文章はほとんどなく,いくつものシーンがつながって行くことで,徐々に読者はジョウや仲間たちの考えていることを理解していく。かろうじて狂言回し的なCIAのクリス・アッカーマンがいることで,ジョウたちの行動が読者にも分かるように解説されるが,全体的には説明がなく物語はどんどん進む。これが矢作俊彦が理想とする冒険小説なんだろうなあ。ーーーーーーーーーー高層ビルに潜み元軍人に守られているウェザビー卿をあぶり出すために,ジョウは2つの計画を決行する。それらは成功したのだが,結果は彼の思惑とは異なってしまった。状況を打開するためには,「ブロードウェイに戦車を走らせる」ことが必要だというセリフが登場する。果たして,ジョウたちが選んだ計画とは?・・・これはぜひ読んで確認してもらいたい。ところどころ時代は感じてしまうが,今映画化しても決して古臭さはないと思う。ーーーーーーーーーージョウたちの計画は,KGB,MI6,FBIなどに阻止されようとし,CIAには支援される。とにかく直前まで気が抜けず,いくつも不測の事態が起きる。そんな緊張感の中でも,ジョウはCIAをからかい,旧友と再会し,そしてかつての恋人とよりを戻す。どんだけ体力あるんだよ。でもカッコ良いからゆるす。ーーーーーーーーーー勝手に元傭兵たちは全滅するんだと思っていた。どうなったかは,これも読んでみてのお楽しみ。そして映画のようなラスト。やっぱりこれを使うよな,というところでアレを使い,〇〇を成功させつつも,落ちていくジョウ。どうなっちゃう?日本にも冒険小説を書ける作家は確かにいた。
2020.09.01
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同僚と隔週で交互に大阪出張に行っていて,今週は僕が東京にいる週だ。大阪は施設の立ち上げの現場なので,取引先とすぐに打合せに入ることが出来たり,疑問に思った点を数分歩いて確認出来たりする,という大きなメリットがある。オフィスは出来ているし,会社のネットワークは導入済みだし,仮の什器もいれてもらったので,かなり快適に仕事は進む。けれども行き帰りの移動時間は長いし,最近は新幹線の中で会社のVPNに入れないことが多い。ーーーーーーーーーーー仕事はプロジェクト1個じゃないので,どうしても他の仕事が滞る。それと比べると今日から始まる東京の週はさくさくと仕事が進む。その場にいると打合せを入れられてしまって拘束される,ということもあるが,なにしろ12時間くらい,ほぼほぼ座って仕事をしているのだから,さすがに仕事が流れ始める。ホントは今日は休みを取ろうとも思っていたけれど,先週の仕事のバックログが多過ぎて,諦めて出社した。大量に溜まってしまった仕事は全部はこなせなかったけれど,目途は立ってきた。きっと明日にはスッキリ出来る。頑張ろう。
2020.08.31
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三菱一号館で美術展を観た。最高気温が35度になった日なので,ちょうど真昼で日差しが強かった。あまり歩きたくなかったので,そのまま同じ施設のイタリアンに行った。ピザ窯が店内の真ん中にあるオシャレなレストランで,心なしか美男美女が多い(笑)。プレッシャーに負けず,お手軽なパスタランチを頼んだ。姉がイカ墨のトンナレッリ,姪と僕が耳たぶみたいなオリエキエッテだ。こんな時期だけれど,満席状態だった。暑いのにテラス席を選んでいる人もいたけれど,それはやはり三密を嫌ったのかな?でもニューヨーク風の少しおすましの空間だった。ああ,こういうライフスタイルが戻って来たんだなあ。
2020.08.30
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姉と下の姪と3人で美術展に行った。前回美術展・博物館に行ったのは,企画展ならば上野の「出雲と大和 展」,歴史資料館ならば友人たちとの板橋・高島平ウォーキング以来だ。いずれも2月なので半年ぶりとなる。新型コロナの影響で生活サイクルまで変わってしまったね。しみじみ。ーーーーーーーーーさて今回の企画展も日時指定の予約をしてから行くというものだ。地下鉄を出て,三菱1号館に向かう。スマートフォン画面に呼び出したチケットを見せてから入館となった。ーーーーーーーーー〔プロローグ:「子ども」の誕生〕:企画展の冒頭はド・モンヴェルの『ブレのベルナールとロジェ』が展示されている。作品は意外と大ぶりで,画面の中の子どもの大きさとか,その身体の固さとか,いろいろおかしい。けれど味がある。ゴッホが描いた子どもの絵『マルセル・ルーランの肖像』は珍しい。〔1:路上の光景、散策する人々〕:ボナールのイラスト風の作品『小さな洗濯女』『学童』『並木道』は浮世絵の影響が濃い。そしてヴァロットンの版画『事故』『街頭デモ』『可愛い天使たち』には驚いた。バンド・デッシネ風だよね。〔2:都市の公園と家族の庭〕:ドニの『赤いエプロンドレスを着た子ども』は愛らしくて傑作中の傑作だ。ミュラーの『ピクニック』は現代イラスト風でちょっと苦手。〔3:家族の情景〕:ボナールの家族の肖像が続く。『家族の情景』『歌う子どもたち』。そしてドニの『子ども部屋』『サクランボを持つノエルの肖像』。どれも胸が温かくなる。〔4:挿画と物語、写真〕:アルファベットが続かなかった〈感情のアルファベット〉シリーズと『博物誌』はボナール。ドニの『輪を持って戸口に座るアンヌ・マリー』もキュート。〔エピローグ:永遠の子ども時代〕:やはりボナールの『雄牛と子ども』『サーカスの馬』には考えさせられてしまう。幸せだったんだろうなあ?ーーーーーーーーータイトルがちょっとミスリードだけれど,この企画展はゴーギャンに師事した〈ナビ派〉の展示だ。ボナール,ドニ,ヴァロットンが並ぶのはそれが理由。〈印象派〉のように主流にはなれなかったけれど,なんだかのんびりしていて仲も良さそうでほんわかするね。久々の企画展には良かった。
2020.08.29
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安倍首相が辞任するという報道があった。史上最長の安定政権,お疲れ様と言いたい。現在の自民党政権は,世代別に評価が分かれている。60代以上には支持が低く,30代,40代には支持をされている。20代の一部は山本太郎が人気のようだが,自民党も堅実に支持をされている。これがまた如実に新聞とテレビのマスコミに現れている。マスコミは産経など一部を除いて,とにかくアベを叩けば良いとして,そうした偏った報道を煽り続けた。それが新聞とテレビだけを信じる60代以上の感覚にフィットしていたからだ。ネットの世界の怖さはフェイクニュースが横行することだ。けれどもそれ故に,報道されていることに対して疑問を持つという姿勢が生まれている。新聞とテレビが報じているから正しいと闇雲に信じる世代って,何を考えてずっと生きていたんだろう。あ,大本営発表をそのまま信じていた人たちか?前の会社の人たちと年に1回旅行に行くのだが,彼らはもう退職をした60代の人々で,見事に〈安倍ヤメロ〉が多い。で,その世代って,〈安保反対〉で学生運動をやっていた。さすがに知り合いは反安倍のデモに参加まではしていなかったけれど,デモの参加者たちって同窓会気分だったのだろうか?”反体制””自由””平等”が”カッコイイ””知的”という感覚は,1970年代まで強いプロパガンダだったし,僕もそうした洗礼は受けた。でも,学生運動を青春の一部のように楽しみ,髪を切って就職して,高度成長期とバブルを満喫し,退職金をたっぷりもらってから,〈安倍ヤメロ〉活動にいそしむ,って,なんだか全く一貫性がなくて都合良くないか?さて,「安倍がいる限りは協議のテーブルにつかない」と言っていた人々は,次期政権とはきちんと対話をして,政策で議論をしてくれるのだろうか?野党とマスコミに注視して行きたいと思う。
2020.08.28
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仕事の都合で,また大阪に来ている。なんばに泊まっても,外食の自粛を求められていて,飲みに行けないので,より職場に近い堺に泊まっている。ーーーーーーーーーーーーさて朝の散歩で,町の西側にある旧堺港と大浜公園に行った。前の晩に夕食を買いに出たところ,ライトアップされた仏像が不気味だった。26号線の下を抜ける道を使うと,一気に旧堺港を中心にした遊歩道に出る。その対岸に立っていたのが仏像と見間違えた〈龍女神像〉だ。まあ,正直不気味さは朝の光でも拭え切れなかったけれど,湾を囲む階段状の遊歩道はとても良く整備されていたので,爽やかな気持ちにはなれた。ーーーーーーーーーーーーそこからさらに足を伸ばして,大浜公園に行った。南海の堺駅周辺,あるいはそこから堺東へとつながるかつての堺の市街,どちらから見ても,この大浜公園は断絶されている。堺の港は江戸末期に,外国船を受け入れるかどうかを神戸と比べられたこともあるらしいが,規模が小さいし,そして大坂に近過ぎるという政治的な理由もあり退けられた,と堺では記されてあった。そんな中,大浜公園は,もともと江戸時代のお台場だったのだが,明治末期に博覧会の会場として開発され,関西の観光地として発展したらしい。ーーーーーーーーーーーー・・・という歴史を学ばせていただいて,個人的にはワクワクしたけれど,現在では体育館の建て替えと,相撲場が立派なこと以外,あまり魅力はないかも知れない。堺という町の魅力は本来いろいろあるはずなのだけれど,安土桃山がピークで,江戸時代から鎖国の影響もあり,やや疎外され,第2次世界大戦で爆撃に遭い,と不幸なことが続き,きちんと伝統がつながっていない懸念がある。世界遺産に百舌鳥・古市古墳群が認められたということは喜ばしいけれど,それ以外にも重い伝統があったはずだ。呂宋助左衛門,千利休,茶の湯,鉄砲鍛冶,与謝野晶子と,もっと誇れるものがあったと思うけれどな。ちょっと残念。
2020.08.27
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DCコミックのテレビシリーズの第1シーズンを観終えた。〇ストーリー2166年,世界は征服された。その歴史を覆すために,リップ・ハンターは自分が所属していた時間管理組織を裏切り,特殊能力のある人々を集める。だが彼らの旅は,時代と地域を超える中で,小さな抵抗を繰り返すこととなる。果たして,歴史の改変はなされるのか?ーーーーーーーーーーーー『アベンジャーズ』など一連の映画を製作しているマーベルコミックのシリーズは,ひじょうに緻密に検証がなされ,整合性が取れていることで有名だ。ごく一部を除き,同じ俳優が同じ役柄で複数の作品に登場すること。また相互の作品の中で時間が流れ,整合性の取れた大河ドラマが続いていること。さらには次に連なる作品への伏線がきちんと張られていること。どれも見事だ。今回,DCコミック系のテレビシリーズを観てみたが,とても自由に作られていて感心した。アメリカのテレビシリーズなので,チープではないのだけれど,けっこう行き当たりばったりの展開で,「え,またそこに戻るの?」的な流れも多い。そして何よりも,主人公チームの1人が,別の作品では別の役柄で主演をしていたり,と整合性を取るつもりが全くなくて笑ってしまう。ーーーーーーーーーーーーところが,こうした自由度が,並行して複数の作品を展開することにもつながり,テレビシリーズの展開ではDC系がマーベル系よりもイキオイがあるのだと言うから驚きだ。映画とは逆だね。DC系は複数のテレビシリーズで互いのストーリーが重なる”クロスオーバー”イベントを行っていて,それも評判が良いようだ。まさに原作のアメコミと同じだね。マーベルの『アベンジャーズ』も”クロスオーバー”だったのだけれど,それが3年に1回とかだと,さすがに時間が経ちすぎる気がする。ーーーーーーーーーーーーさてDCでは,ベン・アフレックがバットマンとして復活,というだけでなく,マイケル・キートンまでもバットマン復活らしい。もう整合性なんか無視して,「あ,それはパラレルワールドだからOK」というノリにしてしまうらしい。マーベルも遅ればせながら『ドクター・ストレンジ2』で,パラレルワールドのプロットを導入するようだけれど,これまでの努力が無駄にならないことを願う。ーーーーーーーーーーーー『レジェンド・オブ・トゥモロー』は1シーズンかけても,物語が前に進まないので,もう脱落かなあ?
2020.08.26
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取引先で機器のデモをしてもらうことになり,それを同僚たちと見に行った。活発な意見交換もあり,仕事は順調に終わった。その帰り,下丸子駅まで歩いて行った。大田区は田園調布という高級住宅街もあるが,一方で〈ものつくり〉の町工場もあり,エリアによって町の風景が大きく異なる区だ。下丸子の辺りは落ち着いた住宅が続いていた。大学の頃,一時期ここまで家庭教師に通っていた。その子とは今でも交流があるが,当然ながらもうママさんだ。懐かしい。と言うことを考えながら,東急多摩川線と東横線と大井町線を乗り継いで二子玉川に出てからバスで帰った。うーん,遠い。
2020.08.25
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近所のニトリに久々に行った。距離が2キロで,隣の駅からも微妙に距離があるということなので,僕は行きも帰りも徒歩で行った。まずは姪の新しいベッドのマットを見ていた。並んでいるベッドに順番に寝てみるというあれ,をやった。けっこうどれも柔らかいので迷う。ガチガチである必要はないけれど,ふわーっと沈むのって,首によくない気がする。その後は,エアコンの性能補助のために吹き抜けの横に掛けるカーテンを見繕った。屋内なのだからほどほどで良いと思ったのだけれど,姉が遮熱にこだわったので,裏地がビニール風のものだ。かろうじて表面は落ち着いた柄だけど,裏から見るとなあ・・・ファミレスで昼食を食べて帰宅。平和である。
2020.08.24
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新宿で涼しく楽しい夜を過ごし,家に戻ると建設会社の人が来ていた。故障している全館冷暖房の調査および見積のために来てもらっていたのだ。もうこの機械は修理出来ない,新しい機械は少し大きいので設備だけでなく,建築的にも改修が必要,という予想通りの伝達があった。修理の予測費用は300万円弱・・・ぐがっ!ただし,そのショックとは別に,エアコンを仮復旧してもらった。外気温と一緒になっていた家はゆっくりとしか冷えず,なかなかその恩恵は感じなかったけれど,夜は全く別だった。窓を閉め,外の音が入らず,扇風機や冷風扇を回さず,という静けさ。あー,贅沢。エアコンは次壊れたらダメ,という状態なので,見積もりを待ちつつも,ルームエアコンの取り付けはそのまま実行するつもりだ。ま,でも,文化的な生活,良いね~。
2020.08.23
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仕事の都合で出張することも多いが,都内で飲みに行ってそのまま泊まるということもある。新宿,渋谷,池袋,巣鴨,浅草,それ以外では川崎,横浜などに泊まってきた。たぶん姉も含めて,そうしたことに抵抗がない。だから姉も家が暑いと,都内や神奈川の宿泊施設を予約して泊まっている。今週は,大阪出張から帰って,5日間マジメにオフィスに行った。なので金曜日は自分へのご褒美として,新宿のホテルに泊まることにした。ーーーーーーーー新宿で友人と飲んで,そのまま宿泊。これは身体が楽だ。たまには羽を伸ばさないとね。
2020.08.22
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結城充考の〈イルマ・シリーズ〉の第3作目を読んだ。〇ストーリー送り付けられた荷物が爆発して,大学教授が死亡した。同時にその近くの大手通信事業者の高層ビルに男が人質を取り立て籠もる。警視庁捜査一課のイルマは,犯人である元傭兵の斉東を取り押さえる。だがそれは,”ex”と斉東たちが描いた大きな計画の一部でしかなかった。身内に犠牲者を出し続けるイルマたちは,”ex”にたどり着けるのか?ーーーーーーーーーー孤立した施設という冒険ミステリーのプロットとなった〈イルマシリーズ〉の第2作から,第1作に近い展開に戻っている。検挙率がナンバーワンで頭脳も行動力もすぐれているが,周囲や上司と上手く合わせることの出来ない警部補・イルマ。1000ccのバイクを駆り,単独で犯人を追い,場合によっては確保のために格闘を厭わない。第1作では中国黒社会の殺し屋と戦い,この作品では元・傭兵と戦う。端的に言って,スーパーヒロインだな。ーーーーーーーーーーこのシリーズは,イルマの部下のクールな宇野,鑑識のオッサン・渕くらいしか同僚がいなかった。この第3作になり,爆破物処理班の土師,女性キャリアの伊上,イルマと同行して負傷する同僚など,他のキャラクターに光が当たり始めてきた。どうしてもワンマン(ワンウーマン?)な展開になりがちなので,イルマにいろいろな人とのかかわりが生まれる方が作品に厚みが出て,かつ柔らかくなる。第1作なんて,あらすじがそのまま文章になっているような部分があったもんなあ。ーーーーーーーーーーしかし今回の悪役たちも,イルマ以上にスーパーな存在で驚く。イルマと同等のバイクテクニックを持ち,爆発物の扱いに長け,さらに人々を自分に心酔させるカリスマ ”ex”。元・傭兵というだけでなく,特殊工作により新種の武器などを製作してしまう斉東。今思えば,中国黒社会の暗殺者の方がリアルだったかも。ちょっとインフレ進んじゃってるよね。ーーーーーーーーーー文庫版の表紙のイメージが強過ぎて,僕もだいぶ引っ張られているけれど,さすがにもっと普通のルックスだろう。拗ねたような性格のイルマだが,時々ちゃんと大人の対応をしているのが良いよね。
2020.08.21
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今週は毎日オフィスに詰めている。なにかと出掛けることが多かったので,こうして5日間オフィスにいるのは1ヶ月ぶりか,もっと久しぶりだ。今の時代なので,クールビズで服装は楽だし,オフィスはエアコンが効いている。仕事は朝8時から,夜8時過ぎまで続けているので,そこそこはかどる。溜まっていたメールも全部目を通した。保留にしていた仕事もようやく元の流れに戻すことが出来た。早朝の食堂の主として,読書も進んでいるし,なかなか充実しているかも?夜は暑いけどね。
2020.08.20
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「ウルトラQ」「ウルトラマン」へのオマージュに満ちたアンソロジーを読んだ。○ストーリー半年ぶりに戻った多々良島は,すっかりと原生の森に戻っていた。調査隊のメンバーは,それぞれの思いを抱えており,ついに怪獣を呼び寄せてしまう。ーーーーーーーーーー映画を同じ世界観で作成するのを”XX・ユニバース”と呼ぶことが流行っている。マーベル,DCがあり,そしてモンスター・ユニバース,ホラー・ユニバースなどがある。あまり成功していないのもあるけど。このアンソロジーは言うまでもなく,初期ウルトラシリーズへのオマージュに満ちている。ユニバースで統一というには,作家の個性が前面に出過ぎている気がするが,それはご愛敬だろう。最近のウルトラシリーズが,以前のシリーズから積極的に意匠を借りてきているので,ある意味時代に合っているのかも知れない。ーーーーーーーーーー「多々良島ふたたび」山本弘:多々良島から生還した松井は,測候所再建のために島への調査隊に志願する。調査隊には船に密航した記者・江戸川由利子もいた。島にはまだ秘密があり・・・南海の島!押しかける江戸川由利子!このノリが「ウルトラQ」だよなあ。よく魅力を掴んでいる。「宇宙からの贈りものたち」北野勇作:大家から巨大生物の退治を依頼された青年は?・・・ちょっとテイストが違うような?「マウンテンピーナッツ」小林泰三:女子高生の〈わたし〉は怪獣から町を守るためにウルトラマンに変身する。だが環境保護団体〈マウンテンピーナッツ〉は,怪獣の保護を訴えてウルトラマンに攻撃を加えるのだった・・・通常のウルトラマンでも物語は成立すると思ったが,なぜか女子高生。これは趣味?「影が来る」三津田信三:江戸川由利子はもう1人の自分がすぐそばにいることに気付く。常に一歩先に行動している自分の影に出会ったとき・・・ホラーテイストなのにポップなイラストが邪魔している気がした。江戸川由利子が出ると映像が目に浮かぶなあ。「変身障害」藤崎慎吾:モロボシ・ダンはウルトラセブンに変身が出来なくなってしまった。彼を助けてくれるのは,同じように人間体から本来の姿に戻れなくなった宇宙人たちだった。・・・宇宙人が微妙に元の名前をもじった名を名乗っているのが面白い。なんだか妙に貧乏くさくて昭和を感じた。不思議な味わいだ。「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」田中啓文:〈足型士〉とは,怪獣の足型を取り,怪獣の百科図鑑に資料を提供する職業だった。幻の怪獣・ルクスビグラの足型を狙う男の結末は?・・・『パシフィック・リム』を思い出させる短編だ。足型へのこだわりスゴイな。「痕の祀り」酉島伝法:倒された怪獣の死体はすぐに処理をしないと防疫上問題がある。その任に当たるのが,怪獣特殊清掃隊(かとくたい)だ。・・・これまた『パシフィック・リム』っぽい。テレビシリーズでは語られなかった部分を考えると,こうしたところを掘り下げることになるのだろう。けっこうグロイ。
2020.08.19
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例によって書き込んでいた記事がフリーズして消えた。テンション低めで行く。〇ストーリー上野、品川、吉祥寺―多くの人が訪れる東京の人気スポット。けれどそこには住んでいる人も知らない“いわく”が隠されている。一歩踏み込めば、きっとふしぎな事件も起こっていて…。お散歩専門店とうきょう堂には、そんな“いわくつき”が集う。今回持ち込まれたのは、上野を訪れて以来、友人が喋れなくなったという相談事。これは病気?それとも呪い?そんな怪異に店の居候『先生』が示す解決策は―。「さあ、お散歩に行きましょう」都市の迷い子、案内します。街歩きふしぎ発見ミステリー!ーーーーーーーーー3つの連作中編で構成されている作品だ。テーマは”東京散歩”だ。関東のウォーキングに参加したり,友人相手に企画をしたりしている身としては,スッと入って行って楽しめる・・・と思ったのだが,やはり富士見L文庫のハードルは高かった。主人公が現役の女子高生は,ギリギリ耐えられる。きつかったのは,彼女がアルバイトとなる〈お散歩『とうきょう堂』〉の店長が身長190cm超えの巨漢だけど,優しい男ということ。そしてその店の奥に,眼鏡で着物着流しの妖力を持つ〈先生〉と呼ばれる美青年がいたこと,だ。無理だ。ーーーーーーーーーラノベが過当競争で,マンネリネタ系と,新機軸を探る系に二分されているのは聞いている。さしずめこれは新機軸なのだろうけれど,読者を投影する相手となる主人公の女子高生・花奈はともかく,〈店長〉と〈先生〉の設定は不自然過ぎるだろう。ーーーーーーーーー各編について簡単に感想を述べる。「上野に大仏があった…?-これ以上は落ちない」:上野でデートをした後に口をきいてくれなくなったボーイフレンドが秘めていたこととは?・・・吉祥寺,高円寺,中野と,僕にとってひじょうに親しみがある土地が舞台なので,すっと入っていけた。と思ったが,キャラ設定には四苦八苦だ。馴染めない。上野はここ10年歩き回っているフィールドなので大丈夫。「吉祥寺に吉祥寺はないー八百屋お七は火をつけない」:駒込の吉祥寺でデートをした後に,彼女はおかしくなった。・・・毎回デートが必須なの?定型文として出てくる4次元のくだりもよく分からない。彼氏の彼女への疑い,ひじょうに偏っていて一方的で深い気がする。ろくな男じゃないので,別れた方が良い。「品川で富士山に登ろうーかぐや姫はどこへ行った?」:品川神社の富士山の頂上で妻は消えてしまった。・・・デートの次は,夫婦のメロメロか。そうした決め付けで読者のHPを削るワリには,結論が分からない。ーーーーーーーーー上野,駒込,品川,そして吉祥寺,高円寺,中野,いずれも僕がこれまでで仕事やプライベートで何回も行った町だった。
2020.08.18
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朝起きて,ウォーキングを済ませ,タオルとシーツを洗濯した。その後,タクシーに乗って二子玉川に行った。高島屋の裏で下りて,お皿と子供服を見て,それからランチ。その後は紀伊国屋書店でいろいろと立ち読み。座りたくなったので,地下まで下りて,駅の連絡通路からライズへと抜け,蔦屋家電に行った。なんとか隙間を見つけて座り,ファミマでお酒を買ってきて,こっそりと飲む。そのまま13時から17時過ぎまで,本を読んだり,スマホをいじったり,向かいのザラホームに買い物に行ったりしながら過ごした。先週仕事をきちんとこなしたし,とくに予定もない。ある意味贅沢な時間の過ごし方だった。
2020.08.17
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二子玉川に行き,ベトナム料理のランチを食べてきた。ーーーーーーーーーー高島屋二子玉川店,通称〈タマタカ〉の南館は,上の階に行くほどレストランの単価ハードルが上がる,まるで『死亡遊戯』みたいな建物だ。それでも姉と2人なので,8階まで上がることが出来た。(冗談です)ーーーーーーーーーー姉は〈フォーセット〉,僕はビールの〈999〉とポテトをつまみつつ,その後〈バイン・ミー〉のランチを頼んだ。フランス植民地だったこともあり,バイン・ミーは美味しい。パンにいろいろ具材が詰まっているのに,必要以上の自己主張をしなくて,良いバランスだった。ミニフォーもついていて,ポテトもボリュームがあったので,お腹いっぱい。ーーーーーーーーーーのんびりと日曜日のランチタイムを過ごした。平和だ。
2020.08.16
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全館冷暖房の空調機がとうとうご臨終となってしまってから2週間。姉たちも避暑で民泊ホテルに泊まりに行き,一方で僕もホテルに泊まったり,大阪出張に行ったりとして,なんとか誤魔化してきた。でもさすがにもう熱中症で死ぬ・・・というのは大袈裟だが,夜中に3回も4回も起きて,朝もシャッキリしないので,そろそろ日常生活に支障をきたしつつある。というワケで近所の家電量販店に行って,「エアコン下さい」と言ってみた。ーーーーーーーーーー行ってみて何人かの店員さんに話をしてみると,ダイキンは人気で品薄,三菱は機械部分の不足をセンサー系で補っている,日立はモーターが強み,といろいろ情報を教えてくれる。また各社グレードが4つくらいのラインアップがあるのだけれど,どのあたりを狙うべきか,なども教えてくれる。なるほど,メモメモ。ーーーーーーーーーー戸建て用なので,まずは1階と2階のメインの部屋を空調しなければいけない。とすると17畳用などを2台ということになり,それぞれ30万近くする。10万円ずつだと思っていたけど,全然甘かった。けれども全館冷暖房は古過ぎて修理が出来ないので,機器の入れ替えで,200万円くらいかかる。それが20年もったとしても,またその時に近い金額がかかる,というのが姉の読みだ。とすると,今回50万円かければ,ある程度の空調能力は復活する。その後,どうしても空調が不足する6畳程度の部屋に追加をしても,それは大したことがない。ーーーーーーーーーーさらば全館空調・・・かどうかは分からないけれど,とにかく文化的な生活をさせてくれ。日本は暑いね。・・・夜中の気温の変動や,音がどう変わるか,そんな役に立たないことを学びつつある。
2020.08.15
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金曜ロードショーで放映されていた宮崎駿アニメの至高を観た。〇ストーリーサツキとメイ姉妹は父とともに,母の療養所の近くの農村に引っ越してきた。移り住んだ家は古いがモダンなデザインだった。小学生の同級生と仲良くなるサツキに比べて,研究者の父を家にいるメイは退屈し,近所を探索し,トトロと呼ばれる不思議な生き物と出会っていた。彼女たちの生活は・・・ーーーーーーーー説明など不要な日本のアニメーションの傑作だ。日本テレビでも何回も放映されていて,毎回高い視聴率を得ているはずだ。多くの人がジブリアニメの最高傑作としてこの作品の名前を挙げるだろうと思う。けれども僕は宮崎駿のアニメーション作品は,複数のDVDソフトを持っているのに,『トトロ』はその中にない。ーーーーーーーー今回,放映を観てみて,その演出の細やかさに感心した。小さい動きやエピソードを積み重ねていき,それでそのキャラクターの行動が決まる。観ている人は,それまでの流れがあるから,スッと素直に受け入れる。そのテンポを含めて,実に上手い。これは映画人の職人芸だ。しびれる。ーーーーーーーー自分がこの作品のソフトを持っていない理由を考えた。主人公が少女で,少年ではない:これは個人的には重要で,作品に入り込めるかどうかを左右する。やはりファミリー向け:自分はファミリーパーソンではない。時代設定が1950年代:さすがに外れている。いろいろとちょっとずつ違うんだよね。ーーーーーーーーとは言え,間違いなく傑作だ。劇場で公開された時からそう感じている。
2020.08.14
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今回の大阪出張では堺に宿泊している。現場への移動が簡単だし,いろいろな繁華街もないので,ウォーキングでの街散策がはかどる。堺駅の西側がもともと港だ。すっかりと再開発はされてしまっているが,ちょこちょこと歴史記念碑的なものは残っていて楽しい。ーーーーーーーーそうした伝統によるのだと思うが,堺の魚市場が駅の西南にある。最初は目の前にいるのに分からなかった。普通のビル3つ分くらいの大きさの建物が道沿いにあり,それが魚市場なのだ。1階の中が通路と市場になっているので,どんどんと踏み込んで行かないと何も見えない。そしていくつかの食事処があり,夜中から早朝にかけて営業をしている。薄暗い中で魚をおろしている店も見えたし,天ぷら屋のカウンター席で飲んでいる人々も見えたが,朝の散歩の一環として飛び込むのにはハードルが高かったので,今回はパス。ーーーーーーーーもう少しパワーがみなぎった時に行くことにする。
2020.08.13
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カレル・チャペックの兄の連作短編集を読んだ。〇ストーリー町の近くの家に,こいぬとこねこは2匹で暮らしていた。2人のもとには,町の子供たちだけでなく,作家のチャペックさんも訪れる。2匹の暮らしは,ゆっくりとしていて,笑いに満ちている。ーーーーーーーーー最初の短編が一番シュールで,家を掃除するのに,こいぬをモップにしてあらい,こねこをぞうきんにして拭く,という状況だ。かなりインパクトがあって好きな短編なのだが,それ以降はだいぶ常識的なキャラとなり,ご近所の子供たちを中心に遊んでいる。絵本と絵物語の中間のような,ゆるい世界観で物語は展開する。気が良いこいぬと,しっかりもののこねこ,という紹介文もあるが,どちらかが相手を利用するということはなく,2匹ともとぼけた味わいを出している。ーーーーーーーーーこの本が一家に一冊あったという時代のチェコは,きっと平和だったのだろう。こいぬとこねこという出自の異なる2匹が仲良く暮らしていたのだから。ーーーーーーーーーあとがきを読むと,ヨゼフとカレルの兄弟の作品が,岩波少年文庫で揃って刊行されたことは感慨深い。実際に図書館では,2人の作品が並んでいた。
2020.08.12
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まずは暑くなる前に,朝食前からウォーキングをした。これは在宅勤務をしていた時と同じなので,戸惑いはない。こうした時間から多くの人がランニングコースや公園に出ているのも,あの頃経験済み。帰宅後は,休みなんだけれど,電話会議。家でも仕事ができる便利な世の中だけど,家でもいつでも仕事をしなければならない時代でもある。ーーーーーーーーーさすがに仕事は午前中で切り上げて,昼から図書館と駅前に行った。水曜日からの大阪出張のために,小型のファンが欲しかったのだが駅前で見つからなかった。なので確実に扱っている反対方向のショップまで買いに行った。が,その過程は危険だった。たぶん気温は37度以上,日差しは強く,マスクをしている顔はほてって仕方が無かった。これはダメだ。命が危ない。ーーーーーーーーー水のようなシャワーを浴びて,明日からの出張の準備をして,のんびりすることにした。真夏だ。
2020.08.11
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家の空調が故障していて熱帯夜が耐えがたいので,東新宿のホテルをとった。毎年人間ドックに行っている健診センターのすぐそばにあって,ロビーで外国人旅行者がPCを広げている風景が印象的だった。一泊3千円代なのでお思い切って午後からホテルにこもった。新しいホテルなので,部屋はコンパクトだが,電源,設備などは整っている。部屋のデスクは小さいので,いきおいロビーでPCに向かうことになる。たった1人だったけど。ーーーーーーーー夕飯はとなりのスーパーで買い出しをして食べた。完全に出張生活と同じだ。ぱりぱりのシーツにくるまってひんやりとした部屋で寝る。当たり前だと思っていた環境がなんと贅沢なんだろう?ーーーーーーーー月曜日は近くを散歩した。古くからある新宿文化センターの手前に,イーストサイドタワー,イーストサイドスクエアという巨大な施設が再開発されている。広い人工地盤,点在するアート作品など,なかなか豪華な空間だった。これだけ一所懸命作っているのに,あまり話題にならないね。朝も3時間ほど仕事をして,チェックアウトした。
2020.08.10
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父親が体調不良になったことがきっかけで,なんとなく関係が修復し,週に1回は訪ねて,ご機嫌伺いと,可能であれば入浴の補助をしている。今日は,姪も行くということだったので,だいたい時間を合わせて行った。もう入浴と洗髪は済ませたと言うことで,一緒にテレビを観て話し合うだけだ。いつも実家に帰ると,むしむしと暑いという状況だった。エアコンを付けないからだ。だが,今日は突き当りの引き戸が閉まっていた。今日は,それを開くと,ぱーっと冷たい空気が身を包んだ。さすがに今日はエアコン点いていたか・・・いつの間にか立場は逆転かよ。とほほ。
2020.08.09
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高校の演劇部の作品から,舞台作品,そして映画と大躍進をした作品を観た。〇ストーリー自分の高校を応援するため甲子園に来た,演劇部員の安田あすはと田宮ひかるだが,応援のテンションについて行けずに外野スタンドの端っこに陣取る。そこには,野球部だったが同期の園田にすべての面で勝てず退部をした藤野がいた。さらにずっと学年成績一位だった成績を吹奏楽部部長の久住に譲り,憧れていた園田が久住と付き合っていることを知った宮下めぐみが来る。4人の気持ちは,試合の流れとともに,徐々に変化し,そして・・・ーーーーーーーー連休で避暑も兼ねて,姉と映画を観に行った。この映画は,メジャー系とマイナー系の配給会社の両方でかすかに配給されている。上手くすると,近くで上映されているので,ぜひチェックしてもらいたい。ーーーーーーーー舞台劇から映画に移行した作品の例にもれず,限られたセリフと演技で状況を表現しようとする流れがある。映画版とした場合,それをどのようにアレンジ整理するかがキーとなると思う。この作品では,舞台版ではアルプススタンドの座席だけで物語が完結する。映画版では,それに加え複数の撮影場所があるが,とても控え目で好意的に感じた。ーーーーーーーーテーマは明確だ。高校3年という時期に,何をしていれば満点で,何をしてなければ減点なのか?で,当然,そんなものは相対的にぶれるのだが,このスタンド席にいる4人の中で,ぶれつつも赤裸々に語られるのが良い個人的には高校時代はフツーの運動部だったけれど,野球部,サッカー部のメジャー系に比べれば,高校からの扱いの軽さは間違いなくあった。まあ,この辺りは故人の体験に基づくので評価は難しいと思う。ーーーーーーーー物語の流れで,登場するキャラクターが抱えるわだかまりは,次々と明らかになる。その一つ一つがリアルで,現役の人々には突き刺さるのだと思う。そうしたことを超えて全体的に前向きな流れとなってくれたのは良いと思う。ーーーーーーーー75分と短い映画だけれど,舞台出身としてぜひとも応援したい作品だ。オススメで是非観てもらいたい。
2020.08.08
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かなり真面目に仕事をしているつもりだが,なかなかに仕事の山が片付かない。今日も朝8時から仕事を始めるものの,いくつも打合せがあり,自分のワークは出来ない。昼休みも打合せがあり,仲の良い同僚とのランチタイムも無かった。午後4時以降はさすがに自分の時間だ。それでもこつこつと仕事を片付けていたら,もう9時になったので,さすがに帰宅。土日出勤だったので,12連勤目だった。引っ越しの肉体的な疲労が薄れたら,平気になった。
2020.08.07
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文章・高楼方子(たかどのほうこ),イラスト・佐々木マキの絵物語を読んだ。〇ストーリーグドーさん,イカサワさんの2人のおじさん,そして少女・キーコは,おさんぽ,読書,音楽鑑賞,そしてぼーっとすることが大好きだ。3人の時間はゆったりと流れ,小さな町で春夏秋冬がめぐっていく。ーーーーーーーーーー無国籍,というよりヨーロッパの味わいがかもし出されている作品だ。それは文章の高楼方子と,イラストの佐々木マキからまんべんなく出て来ている。高楼方子は,ヤングティーンの悩みがぐっと迫る長編ファンタジーも素晴らしいと思うのだが,一方でこうした軽妙な,ある意味人を食ったような作品も出して来るから面白い。多才な人だと思う。そして既に書いたが,伝説のイラストレータ・佐々木マキとのコラボは,この作品はどんぴしゃりだ。豊かな作品に仕上がっていると思う。ーーーーーーーーーーさらっと読んでしまうと,行き当たりばったりの3人の適当な日常が描かれているように思えるかも知れない。けれども,3人はそれぞれきちんと悩みがあり,友人への気づかいや葛藤があることが描かれている。さりげないので読み飛ばしてしまう人も多いと思うが。この3人の生き方はのんびりだけど,きちんと友人との距離感を保って仲良くしている。そうした3人だからこそこの雰囲気が出てくるのだ。ーーーーーーーーーーまあおじさん2人と行動を共にしているキーコちゃんについては,ちょっといろいろ変えた方がいいとは思うけどね。
2020.08.06
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今の家は20年前から住んでいる。ツーバイフォーと呼ばれる北米式の木造住宅だが,魅力の1つは大型の空調機で全館が空調されていることだ。それが壊れてしまった。機械設備で20年なので,まあ寿命だろうが,たぶん200万円以上の更新費用が発生する。それも怖いが,とにかく目の前の猛暑への対応をしなければならない。火曜日に大阪から帰ってきたが,扇風機しか機器が無い。水曜日は寝た気がしないフラフラ状態で一週間ぶりに出社となった。急いで冷風扇を4つ注文したが,到着は金曜日だ。姉と甥はなんとそれぞれ自分用に冷風扇を購入していたのを後から知ったが,家全体に6つあっても全く問題ないだろう。筋肉疲労と汚れがあったけれど,ホテルに戻れば快適だった大阪合宿,真夏なのに空調が効かない我が家。これは・・・大阪の勝ち!!!
2020.08.05
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矢作俊彦の冒険小説を読んだ。〇ストーリー傭兵のジョウの元の上官・貴族院議員のスペード卿が,同僚のウェザビー卿の射殺に失敗し,自殺をする。スペード卿は身分をはく奪され,スコットランドに埋葬された。ロンドンを訪れたジョウは,事件を調査し,昔の同僚を訪ね歩く。そこから見えてきたものは,ウェザビーの半世紀にわたる国家への裏切りと,新しい謀略だった。アメリカへわたり穀物商社のアドバイザーとなった彼を追い詰めるのは,元傭兵のジョウだった。ーーーーーーーーーー日活映画へのオマージュに満ちた一連のヨコハマを舞台にした作品の後,1980年代の矢作俊彦が執筆したのは,アメリカを舞台にした作品群だ。その中で,この作品はファッショナブル,かつハードボイルドではあるが,何よりも冒険小説の匂いが強い。こういうのを待ってたんだよ!主人公たちはとにかく有能で危険。若い悩みや迷いなど少しもない。ーーーーーーーーーーと言いつつ,主人公・ジョウは,宍戸錠のあて書きのようだ。でもそのセレクションは分かる。石原裕次郎,赤木圭一郎,小林旭よりも,宍戸錠の方が1人で外国で活躍出来そうな空気がある。ちっちっと舌を打ちつつ,ガンバレ,ジョウ。ーーーーーーーーーー第1巻の段階では,元傭兵仲間は引退していてジョウの誘いに乗ってくれない。果たして第2巻,ジョウが打ち上げた花火は誰の心までに届くのか?楽しみだ。
2020.08.04
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この週末をはさんで,施設の移転のために大阪で合宿生活を送っていた。こうした機会に呼び集められるメンバーはかなり固定的で,僕ら内勤技術系,そして現場のマネージャたちだ。現場のスタッフに負担をかけないために,マネージャが召集される。僕らとマネージャたちも関係は良好だが,現場上がりの人々は明るい性格が多いし,10年以上のネタ話が尽きない。そんな感じで移転のサポートを行っていたら,サブコンの人に,「皆さん,仲が良いですね」と感心されてしまった。まあ,半分ヤケになってハイになっている,ということもあったかも知れない。でも抑圧的であるよりは,はるかに良いよね。良かった良かった。
2020.08.03
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夏日が続く大阪合宿生活なのに,外食を控えるようにとのお達しで,仕事が終わるとホテルの近くでコンビニ飯という生活が続いていた。今日も同じような流れか,と思っていたら,地元の同僚から近くの焼肉屋へのお誘いがあった。お達しがあったけど,秒速で,行く,との回答をした。やっぱり合宿はこうでないと!ーーーーーーーーー〈味楽〉は現場から東へ進み,住宅街の中をさらに進んだところにあった。店の窓から・・・煙が出ている?・・・は大袈裟だったが,店は窓が開け放しで,換気は窓と換気扇だけ,空調はところどころにあるスポット空調のみ,というワイルドな構えだった。持ち帰りも扱っているとのことで,店の入り口は,案内を待つグループと持ち帰りの品を待つ人々でごったがえしていた。我々も20分以上待たされた。ーーーーーーーーー席に案内されるとまずはビールだ。久々の瓶ビールで,そのキュッと締まった苦みにしびれた。缶とは違うこの味わい,これこそビールだ。同僚にオーダーを任せたところ,カルビ,ロース,赤ハラミが来たが,そのどれもが大きくて,量も多い。とても食べ切れなくて,現場系のテーブルに面倒をみてもらった。タレはニンニクが強くて,パンチが効いている。ーーーーーーーーーすっかりと焼肉の煙に燻蒸されて,良い気分で帰ることが出来た。
2020.08.02
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森博嗣のWWシリーズの第2巻を読んだ。〇ストーリーゲームのヴァーチャル世界が突然閉鎖されたことで,その利用者たちで自殺,体調不良などが起きていた。楽器職人のグアトは,ドイツ政府に依頼をされて,ヴァーチャル世界を運営していた人工知能との対話に挑む。だが,その裏で別の計画が進んでおり・・・ーーーーーーーーーードイツの地方に静かに住むグアトとロジを主人公とした〈WWシリーズ〉だが,なかなか彼らの生活は平穏というワケには行かないようだ。グアトの過去の実績は,世界中に知れ渡っているようで,人工生命体・ウォーカロンや,人工知能の複雑な問題に関しては,彼へ問い合わせが来てしまう。なんだか身分を偽っている意味が無いような気がするなあ。ーーーーーーーーーーこの巻の新しさは,ヴァーチャル世界で物語が展開することだ。そしてそれを利用することで,別の計画が進行するのだけれど,さすがにだいぶ無理がある。なにしろ相手はドイツ人だ。無駄にキッチリしているあの人々が,主人公たちの行動を許すとは思えない。とは言え,どんな経緯があり,どのようにそれが遂行されるかは,読んでみてのおたのしみだ。ーーーーーーーーーーさらに途中で,ヴァーチャルとリアルの境界線が揺らぐ展開がある。果たしてこの記憶はリアルなのか?ヴァーチャルで植え付けられたものなのか? かなり使い古されたトリックだが,森博嗣はそれをどんな場面に使うのか?第1巻と比べたらこじんまりしている印象だが,しばらくはこのままで良い気がする。安定の〈W)〈WWシリーズ〉だ。
2020.08.01
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週末は休日出勤で,施設の移転だ。今回は,何度か述べてきた大阪の施設となる。よくも悪くも,日本各地で新型コロナがまん延して来たので,どこどこから来たから汚染されている,というイジメの話題は薄れつつあるんじゃないかと思う。東京が諸悪の根源とかね。なので,1日の新規感染者数の記録を更新した大阪に,毎日100人超の新規感染者を出している東京からお邪魔させていただきます。こうした長期出張の息抜きは,夜の飲み会なんだけれど,今回はそれもしないで,コンビニ飯にしろとのお達し。キッツイね。
2020.07.31
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よしもとばななのライフワークの第3部を読んだ。〇ストーリー〈私〉の恋人・真一郎の離婚が成立し,2人は一緒に住むための家を探し始める。だが,真一郎の亡き幼馴染の庭を訪ね,それを守り続ける母親と再会した時,〈私〉は自分の敗北を痛感する。ーーーーーーーーーよしもとばななのライフワークは,どうやら全4部らしい。さすがに驚いた。1編1編は薄くても,6部とか8部くらいまでは続くと思っていた。これで断筆ということもないだろうから,しばらくしたらまた別のライフワークが発表されるのだろう。あとがきが付いていて,そこに「少女マンガの手法なら描ける」とあったので,自分の読み方が正しかったことに安心した。安心したが,全4部かよ。ーーーーーーーーー主人公〈私〉こと雫石(しずくいし)が迷走した第2部が,今となっては懐かしい。第3部ではある意味生々しい女性として,結婚を考えていた男性の心変わりをみる(あるいは予測する)ことで,別れを告げることになる。それはそれで強い意思が必要だよね。ーーーーーーーーーで,前回のようにその後は少女マンガのような展開が続く。恋愛感情はないものの,憧れてる美形占い師・楓の恋人のイケメン中年・片岡と,2人で台湾旅行に行って癒されて帰ってくる。どんだけ癒されたいんだよ,現代の女性?
2020.07.30
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どうやらこれまでコロナ感染者ゼロをキープしていた岩手県で初の感染者が出たらしい。批判を恐れずに言えば,これは良かったと思う。高速道路と新幹線を含め,交通基盤が整備されている時代なのだから,世界の波は訪れる。それが早かったか,遅かったかの違いしかない。これを機に,帰省出来ていなかった学生や単身赴任者が家族と再会出来ることを望んでいる。正しく予防をして,賢く生活することが一番だと思う。
2020.07.29
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矢作俊彦の中編集を読んだ。〇ストーリー夜の横浜で水商売の人々の車を60台,一定間隔で少しずつ移動することで駐車違反を回避するという仕事をしている〈私〉には,不思議といろいろな事件解決の依頼が舞い込むのだった。ーーーーーーーーーー矢作俊彦,横浜,ハードボイルド・・・もうそれだけで一定のスタイルが確立されている。たぶん刊行された1984年で,すでにその時代と合っていないはずだ。何しろ,ベトナム戦争どころか,朝鮮戦争の横浜を懐かしむ作品なので。今となっては,当時の時代ギャップ感は把握できないが,現代とのギャップを感じつつ,ある程度ファンタジーが入った〈矢作俊彦のヨコハマ〉を堪能できる作品の1つだ。ーーーーーーーーーー少し野暮を言えば,日活映画ノスタルジーからは離れつつも,二村シリーズに組み込むほどのプロットがない,みたいな作品群で,だから中編なのかな,とも思った。紹介文のような”掛け値なしの傑作”とは,全く思わないけれど,〈矢作スタイル〉はきちんと端々まで浸透している。もう後は,好きか嫌いか,だと思う。ーーーーーーーーーー各編について簡単に感想を述べる。「船長のお気に入り」:病院の跡取りから依頼されたのは,妻の妹の所在を突き止めることだった。その少女は,厳格な女子校の真面目な生徒なのに,夜の店で遊んでいたという噂もあった。小さなキーワードをもとに〈私〉がたどり着いた場所は?・・・横浜の独特の地理を背景にした中編で,結構傑作だと思う。理解できない部分を女性だから,と片付けるのはハードボイルドだからか?時代だからか?それとも真理?「さまよう薔薇のように」:急にいなくなった顧客の車から,カバンを預かった〈私〉は,コワモテの男たちに脅されることになる。車のエンジン輸出,画家の男,ホステスの女をめぐる謎の結末は?・・・表題作で謎解きは面白いが,個人的にはカロリー過多だった。もうちょっとだけまともな登場人物はいないのか?「キラーに口紅」:〈私〉が担当していた車のトランクに死体が入っていた。トラブルを回避しようとしたのに,今度は車に仕込まれた爆弾が爆発してしまった。どうする〈私〉?・・・二村っぽい中編なのに,もう1つ光る展開を見せない。矢作俊彦は,このシリーズをどう発展させようと思っていたんだろう?
2020.07.28
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土曜日曜と開催されている〈ポケモンGo〉の夏フェスに参加をした。ーーーーーーーーーきちんとスケジュールがあった1日目と比べて,2日目は最初からフリーだった。状況としては,イベントが〈ロケット団〉に乗っ取られていて,それを各自が解放するために戦うという設定だった。単体ではそれほど魅力的なイベントではないかも知れない。入手できるポケモンは〈ロケット団〉のリーダーを倒すと入手出来る初代伝説ポケモン,ボスを倒すと入手出来るあのポケモンだ。ーーーーーーーーーとは言え,〈ロケット団〉のリーダーたちとの対戦というのは,かなり難易度が高く,僕自身も過去のイベントで挫折をしていたものだ。それが今回改めてタスクとして与えられ,いろいろ整理してアプローチできるというのは,ひじょうに助かった。おかげで過去のタスクも含め,今回のタスクをきちんとクリアでき,半年分のもやもやが解消できた。ーーーーーーーーー一連のタスクをクリアすることで,今回のイベント固有のポケモンもゲット出来て,ようやく達成感を得ることが出来た。以前のもやもやが解消できたので,僕としてもOKだ。それが無かったら・・・評価厳しいかも知れない。
2020.07.27
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土曜日曜と夏フェスに参加だ。と言っても,スマホゲーム〈ポケモンGo〉のフェスで,しかも出歩かずにバーチャルで実施できるのでとても安全だ。まずYou Tubeを観て,どんな準備をすべきかを教えてもらった。そして朝のうちに駅前まで行って準備をしておいた。そして開催時間の10時になった。これから1時間おきに,〈ほのお〉〈みず〉〈くさ〉〈バトル〉〈友情〉という5つのイベントとなり,それが20時まで2回繰り返される。最初の3つは,それぞれそのタイプのポケモンが多く登場し,〈バトル〉と〈友情〉はそのテーマに沿った内容となる。ーーーーーーーーー〈Go Fest〉用のリサーチタスクがあって,それもクリアしなければいけない。けれども,あまり難易度は高くない。さらに珍しいポケモンが登場するとのことだったけれど,数種類のみだ。最初の3時間で,ほぼほぼやるべきことを終えてしまって,後はだらだら。後半はあまりログインもしなかった。まだ2日目が始まっていないし,その内容も分からない。けれども1日目の内容は有料イベントの価値はなかったなあ。
2020.07.26
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