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2005.02.07
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ジュブナイル:少年少女向けのミステリーの魅力にあふれた作品だ。

○ストーリー
僕は平凡な中学1年生だった・・・母さんが5億円を,昔の知り合いの男性から相続するまでは。世間で大騒ぎをされ,散り散りになる僕の家族。そしてフシギな誘拐事件が起きる。僕と親友の島崎は事件の謎と,母さんの謎を解くことができるのか?

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文体からして軽いノリを意識した作品だけど,全体のトーンが統一されていて,違和感なく楽しく読める。宮部みゆきの主人公たちは,小さなことで傷付いてヘコンデいることが多いが,この作品の主人公は前向きで,読んでいて楽しい。

宮部みゆきの理想を反映し,母はミステリアス,父は愚かに描かれている。なんて言うか,ちょっと「奥様は魔女」的なスラップスティックコメディの要素がある。

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ミステリーとしては,解決のあとに納得するか否かがビミョーなところ。最後まで母さんのミステリアスな行動が,状況を混乱させている現況のような気がしてならない。

ただ,ジュブナイル小説ならではの,大人への憧れと落胆と反発といったものは,うまく描かれている。主人公の親友の島崎との掛け合いも,推理小説としての展開だけでなく,中学1年生という日常の部分を描くのに成功している。



なかなか面白い少年探偵コンビを作り上げていて,これこそ宮部みゆきの追及すべきワールドなんじゃないかと思った。





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Last updated  2005.02.08 01:44:31
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