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2005.02.19
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カテゴリ: わくわく児童文学
どの作品もキラリとセンスが良い,僕の一押しの児童文学作家の作品だ。

○ストーリー
僕たちは忘れ物を取りに行った学校で,竜退治騎士のジェラルドと名乗るおじさんに出会う。フツーの日本人(のおじさん)にしか見えないジェラルドは,さらに「竜退治の騎士になるためには,トイレのスリッパの向きをそろえること」が必要だと言う。竜とは何なのか?僕たちにも竜は見えるのだろうか?

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児童文学としても厚みの少ない本で,あっと言う間に読めてしまう。それでもこの作者の最近の本らしく,装丁から目次まで凝っていて,持っていて愛着の沸く本だ。この作者だからできることなんだろうけど,きっちりと本を作ろうとすること自体に,作者のこだわりを感じて気持ちがいい。

さて話の大枠は,「こそあどの森」シリーズの様な別世界の設定ではなく,「ようこそ,おまけの時間に」や「選ばなかった冒険」など,今の少年少女がファンタジックな出来事に遭遇して・・・というパターンだ。そういう意味では岡田淳のファンだったら,読む前から”竜”の正体はなんとなくわかると思う。

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岡田淳は「二分間の冒険」なども有名で,ゲームと現実の世界が混ざってしまって,というストーリーはこれまでにもある。実際に小学校の教員でもあり,小学生と日常的に接している作者にとっては,テレビゲームの話題は身近なんだと思う。

ゲームの世界を使って,主人公が現実世界で成長するきっかけを描く,と言うと,とても説教クサイお話になりそうだけど,それはさすがに岡田淳,すんなりと読めて,心にしみこむ作品になっている。エピローグも短いんだけど,なんかいろいろ想像もできて楽しい。



今の時代,子どもも大人も「ドラクエ」などのファンタジーRPGに夢中になった経験はあるだろう。まれに「女神転生」シリーズみたいなものもあるけど,その多くは善行を重ね,試練を乗り越え,巨悪を倒す,という設定だ。

確かにゲーム世界では,夢中になって人助けをしている僕たちが,現実世界ではそれをしないってのは,ある意味フシギだ。人に助けを求められ,友情に恵まれ,愛する人を助け出す,って幻想の世界にしかないコトなんだろうか?







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Last updated  2005.02.19 21:44:07
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