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2005.02.28
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
あのダイスシリーズの短編集だ!ファンは必読だ。

○ストーリー
千葉のローカル線に揺られるサラリーマンを襲ったのは,”北”からと過去からの刺客だった。たまたま乗り合わせた少年を背負いながら,男の逃避行が始まる。

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「終戦のローレライ」で話題の作家となるに違いない(もうなってる?)福井晴敏が,デビュー当時から書き続けている,防衛庁情報局ダイスについての短編集だ。

これまでの長編では,巻き込まれ型の主人公とダイスの少年,というパターンが多かったので,ダイスの一般メンバーへのフォーカスは逆に少なかったように思う。なにしろ,少年たちは寡黙なタイプばかりなので。この短編集で,ダイスの新たな姿が描かれているが・・・・構成人数3万人って多くないか?

長編では主人公グループに翻弄されるイメージだったこの組織だけど,短編では逆にびっくりするぐらい巨大な組織として描かれている。これが秘密組織,っていうんだからちょっと無理があるなあ。

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短編集なんだけど,後半相互に関連が出てきちゃうのは,この作者のサービス,というよりクセなんだろうなあ。僕としては,むしろ前半の純粋な読み切り短編の方が好きだ。



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とは言え,「亡国のイージス」のある登場人物が出てくると,場面の輝きが全く異なってくるからフシギだ。キャラクターの力だなあ。そういう意味でもファンは必読。

しりとりのシーン,笑えた。





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Last updated  2005.02.28 08:53:08
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