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2005.11.10
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
ゲームファンで有名な宮部みゆきが,PS2のゲーム『ICO』を元に書いた小説だ。

○ストーリー
イコには産まれたときよりある運命があった。13才になったら,村のために霧の城に行ってイケニエとなるという運命が。
霧の城でイコは,ヨルダという少女に出会う。そして2人は,手に手を取って,迷路のような城から脱出を試みるのだった。

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ゲーム『ICO』の特徴の1つは,音楽がなく,セリフも数個しかなく,ほとんど自分自身がゲームの中のイコというキャラクターになったつもりでプレイできることだろう。そういった部分が好きだった,つまり余計な雑音や色が嫌いな人には,この小説は薦めない。

この作品では,”宮部みゆきが想像したゲームの裏設定”がふんだんに描かれている。本来しーんとして風や足音が響くだけの城の風景で,ひっきりなしに城がにぎやかだった過去からの場面が割り込んでくる。

シリーズ化されていて設定が大量にあるゲームは山ほどある。甲冑の王子が先祖の剣を手に,父の敵をうつ話はいっぱいある。でも『ICO』は,ビンボーそうな少年がふうふういいながらお城を逃げ回るハナシだったはず。『ICO』は,多くのゲームとは異なるアプローチだったハズなのに,”宮部みゆき裏設定”では,ごくフツーのストーリーになっているのが残念だ。

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それがやはり女性で一定の年令になっている宮部みゆきには我慢できないらしくて,ヨルダの生い立ちとか,考えていることをいちいち説明してくれる。

ゲームでは,2人が手をつなぐとコントローラーが振動する設定になっている。僕の解釈では,これは少年のどきどきを表しているのだけど,宮部みゆきの解釈では,少女の考えていることや記憶が少年の心に流れ込んでくることを表しているという。

なんかチガウ。それはいらない。

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とは言え,ゲームの中でのいいシーンが再現できている部分はいくつもある。お墓のシーン,風車のシーン,そしてエピローグのあのシーン。

国や歴史を背負わなくても,少女と手を握って歩ければ,少年はがんばれる・・・ここのところが理解できてないみたいだけど,全体的にはゲームの雰囲気が再現されている。

休みも食事もなく,少女とほっと並んで座ることもなく,がんばり続ける少年に,最後にスイカくらい食べさせてあげたかったけどね。(笑)





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Last updated  2005.11.10 08:54:56
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