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2006.02.24
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もうタイトルからしてコワイカンジだ。犀川助教授&萌絵お嬢様コンビの”S&M”シリーズ第3作になる。

○ストーリー
元天文台の屋敷でのパーティーで,庭に立つ巨大なオリオン像が消えた。翌朝,元の姿に戻った像の足元には,死体が転がっていた。天才数学者と犀川助教授の知能比べが始まる。

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第2作でがっかりした読者にとっては,「これだよ,これっ!」という世界が展開している。(僕は図書館の関係で第4作を先に読んでしまったけどね。)フツーの世界から隔絶されたところに住む天才の周辺で起きる事件。天才から提示される問題を解いていく萌絵と犀川。天才との息詰まる対話。そして明かされる事件の構造。

間違いなく森博嗣の世界だけど,一方できちんと本格推理の範疇に収まっている。他の作品は,トリックの部分がちょっとイッちゃってる部分もあるけど,ここのトリックはすんなりと説明がつく。なかなかバランスが取れている作品だ。

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読む順番が前後してしまっていて後悔する部分は,この作品の犀川と萌絵の関係が進展する部分だ。第1作から丁寧に2人の成長と接近が描かれている。次の作品で萌絵が迫る内容を,この作品では萌絵の友人がほのめかしている。

この作品では,天才数学者,青年ノボルがいるが,それ以外は2人の才能に追随できない。ハタから見れば,萌絵にふさわしいのは犀川しかいないように思えるのだけど,ゆっくりとしか関係は進展しない。



犀川と萌絵という精神的に幼い,けれども頭脳は天才的な2人が成長していき,(たぶん)惹かれあっていく姿は読んでいて楽しい。

うらやましいんだろうな,きっと。






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Last updated  2006.02.25 11:30:10
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