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2006.03.14
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犀川助教授と萌絵お嬢様の”S&Mシリーズ”でデビューした森博嗣の初の(たぶん)短編集だ。

○ストーリー
夫が突然失踪した日から5年間,ミドリは懸命に働き,息子を育ててきた。そんなミドリにも転勤の話が持ち上がり,彼女は家を売りに出した。その家を高い値段で買おうという男の真意は?そしてミドリはどう決断したのか?

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変わった作品が多い。もちろん”S&Mシリーズ”も十分変わっていて,だからこそ一大ブームとなったのだけれど,それを読んできて慣れ親しんでいる森博嗣とはだいぶ違う。

同人誌のような,ニューウェーブSFのような,そういうカンジの作品が多くて,なんか懐かしいと思ってしまった。

犀川や萌絵の出てくる,”S&M”番外編も収録されているので,ファンは外せないところだろうけど,ひょっとしたら番外編だけ読めばいいかも知れない。

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各編について簡単に述べる。


「純白の女」:散文詩的な作品。絵画的なイメージを楽しむ。

「彼女の迷宮」:コミカルなのか,それとも単純に壊れているのか。ちょっと主人公の女性はコワイ。

「真夜中の悲鳴」:”S&Mシリーズ”のワンシーンのようで,ホラー仕立てだ。

「やさしい恋人へ僕から」:小品だけど,なかなか雰囲気がある。カワイイ。

「ミステリィ対戦の前夜」:”S&Mシリーズ”だけどツマラナイ。萌絵のファンは楽しいのかな?

「誰もいなくなった」:”S&Mシリーズ”でちゃんとミステリーになっていて,面白い。やはり2人そろって出ないとねえ。

「何をするためにきたのか」:最後が剣と魔法の冒険RPG風になっていて,なんなんだろう?岡田淳のファンタジーのようでもある。けど突然終わる。

「悩める刑事」:これもオススメ。けっこう重く終わる作品が多いけど,この夫婦は幸せになりそう。

「心の法則」:無人駅。絵画だなあ。

「キシマ先生の静かな生活」:基本的な疑問として,身なりや行動を気にしない学問一筋の人が,有能とは言え美人に惚れるんだろうか?結局美醜を気にしているのか?とか思って読んでしまうと,キシマ先生がすごーくイヤな人に思えてくる。(これってどうなんだろう?)

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ただ全体的に未完成な習作を集めた,って印象が強い。やっぱり,メインのシリーズを読んでいればいいのかな?







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Last updated  2006.03.16 22:14:01
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