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2006.06.14
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SF風設定を取り込んだミステリーを多数発表している西澤保彦の,これまたヘンテコな設定の作品だ。

○ストーリー
気付くと真奈の周りの町の人々や,あらゆる物体は,物理法則を無視して硬直していた。なんと時間が止まり,真奈はその一瞬に閉じ込められてしまったのだ。その現象を起こしてしまったのは統一郎というとぼけた超能力者だった。統一郎が,あることに疑問を抱くと,統一郎自身ともう1人の人が,この時間のハザマに閉じ込められてしまうのだ。2人は,時に協力し,時に反発し合いながら,今回統一郎がフシギに思った,ナイフによる同時多発傷害事件の謎に挑む。2人は真犯人を突き止め,現実の時間軸に復帰できるのか?

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祥伝社のNONノベルという,このサイズのエンターテイメント本の草分け的なシリーズで出版されていた。作者の西澤保彦も,このシリーズに思い入れがあるらしくて,後書きにも気合いの入ったコメントを述べている。

僕自身も,平井和正や菊地秀行を思い出しながら読んだ。そのためなのか,これまでの西澤作品と少し異なる雰囲気を感じた。主人公が女子高生ということもあるのかも知れない。どことなくしっくりとしないカンジだった。そう思い始めると,いつもはもう少しスムーズな文体も,菊地秀行っぽいぎくしゃくとしたモノのように感じられてしまった。

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もう1つ他の作品と異なるのは,今回のSF設定である「時間が止まる」という現象が,主人公の片割れである統一郎の超能力として説明されていたことだ。”超能力”と聞いただけで,どんな現象でもどこかナットクしてしまう自分も自分だが,やはり一定の説明としては成り立つ。

これまでの作品では,超古代文明あるいは異星人の機械みたいな得体の知れないものに,人間がフツーあり得ないようなことをされてしまう,というパターンで,その機械の由来なんて説明されなくなっていた。それを思うと,この作品のSF設定はだいぶ親切だ。









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Last updated  2006.06.14 23:06:27
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