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2006.07.03
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”Vシリーズ”も第9作に到達した。各シリーズの長さの基本が10作まで,というルールがあるためだと思うんだけど,10作に合わせた緩急があって,この作品はかなり突っ走ってるカンジ。

○ストーリー
保呂草,紅子,ネリナ,紫子の4人は,以前殺人事件に巻き込まれた超音波研究所に戻ってくる。そしてそこで彼らは,新たなる密室死体を発見してしまう。この事と,紅子に持ち込まれた謎解きの依頼をめぐり,4人は大きな謀略に巻き込まれかけていることに気がつく。彼らは謎を解き明かし,身の危険から逃れることができるのか?

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第9作は,あたかも最終巻のようなノリだった。第7作から持ち越された謎を解き,ネリナの短編での結末を描き,と,伏線をきれいに閉じてくれている。また一方で,紅子と”へっ君”の互いを思う気持ちを描くなど,この2人に欠けていた人間味を補うところなども,なんだか最終巻っぽいノリ。

あるいはこれは,ホントの最終巻に向けて,これまでのシリーズで培われてしまったしがらみを断ち切ろうという試みなのだろうか?なんだかイロイロ考えてしまった。

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各キャラの動きがやや湿っぽいのと反対に,提示される謎は思いっきり難易度が高い。一方は研究室の地下の密室,一方は宇宙船(!)の中の殺人が,どうリンクしているのか?という謎なので,シチュエーションだけで,なんだか難しそうだ。

途中で試みられる解決のいくつかは物理法則が使われるけど,結末は,まあまあ分かりやすいと思う。でもとにかく,シチュエーションはいわゆる”理系”のど真ん中なので,それを望んでいる読者にとっては,”待ってました!”ってところだろう。



次が最終巻で悲しい,って,ミーハーだな,自分。







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Last updated  2006.07.03 21:12:29
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