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2006.07.29
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カテゴリ: びしびし本格推理
久しぶりに基本に戻って本格推理モノを読んだ。このジャンルの王道とも言える”探偵・火村シリーズ”だ。

○ストーリー
舞台女優の清水レナは,ある男性ファンによるストーカー行為に悩まされていた。劇団仲間とともにストーカーをだますことにしたのだが,レナはストーカーが他殺死体で発見されたことに驚く。果たして列車移動トリックを用いて,殺人を犯したのは誰なのか?

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良くも悪くもきらびやかさやケレン味のある最近の推理小説と比べると,どうしても地味な印象の有栖川作品だけど,すっきりと良質な作品で,さわやかな読後感だった。もうさすがに青春小説の香りはないものの,アクの強いライトノベルなどより,この作品の方がよっぽど心の動きが繊細だと思った。

推理小説であっても,ホラー風なものや,SF風のもの,またメタ推理小説風なものなど,2000年代ではジャンルが細分化されつつある。本格推理小説を押し通し,かつリアルで不器用なキャラクターを貫き,1人たんたんと正統的な推理小説を書き続ける有栖川有栖は,なかなか硬派な作家でもある。

新しいタイプの小説を楽しんでいても,こうして有栖川がいることで,いつでも基本がそこにあるということは,我々にとって幸いなんだと思う。

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各編について述べる。



「地下室の処刑」:舞台劇風のシチュエーション殺人。動機がやや新しいカンジ。

「比類の無い神々しいような瞬間」:ダイイングメッセージもの。自分からその題材を否定しているところがメタっぽいとも言えるが,きちんと作品として仕上げているのが,さすがはマジメな有栖川だ。

「白い兎が逃げる」:時刻表もの。中編より少し長めなのだけど,なんだかラストが珍しくあと味悪かった。作者に1本取られた,ということなんだろうか?ビミョー。






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Last updated  2006.07.30 02:05:37
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Re:「白い兎が逃げる」有栖川有栖を読んだ(07/29)  
恵子421  さん
>新しいタイプの小説を楽しんでいても,こうして栖川がいることで,いつでも基本がそ有こにあるということは,我々にとって幸いなんだと思う。
有栖川がやはり基本ですか?
久しぶりに読まれましたね。。 (2006.07.30 22:09:11)

日本のエラリー・クイーン  
りぶらり  さん
恵子421さん
>有栖川がやはり基本ですか?
>久しぶりに読まれましたね。。
やはり有栖川有栖が本格の申し子です。綾辻行人も法月倫太郎もいますが,ずっと生真面目で変わらないのが有栖川ですね。
(2006.08.02 08:49:41)

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