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2006.08.01
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西澤保彦は本格推理小説だって書けるんだ!という有栖川有栖のコピーに感心しながら読んだ。

○ストーリー
娘と2人暮らしのリンズィは,たまの息抜きで行ったバーで知らない2人の女性と,”3交換殺人”を冗談で話し合う。怖ろしいことに週明けの月曜日,リンズィが殺したいと口にしてしまった上司の家で,実際に密室殺人が起きる。ところが次に死体で発見されたのは,交換殺人を話し合った女性のうちの1人だった。そしてリンズィを追ってきたのは!!

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作品の舞台は終始アメリカの地方都市で,主人公もごく平凡な白人女性だ。西澤保彦のアメリカ生活が活かされている作品だと思う。離婚家庭の養育権をめぐる問題などは,日本でもだいぶメジャーになったけど,主人公たちの自然な英語や暮らしぶりは,やはりそこで生活をした人ならではの描写だと思う。

そうしたリアリティが先行するために,初期作品の軽い楽しさは影をひそめている。ミョーに古臭い,週刊誌の連載小説みたいな挿絵とあいまって,やたら古い作品のような気がしてしまうくらいだ。

リンズィの娘のエミリィはしっかり者で頭の回転も早いので,母親よりもよっぽど好感が持てる。この作品は,表紙や挿絵や主人公で,ややもっさりした印象を与えるので,エミリィをもっと前面に出した方が良かったかなあとも思う。

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さて交換殺人から密室殺人,そして陰謀と次々と事件が明らかになり,このリアルな作品をまとめてくれるのは・・・・有栖川先生!先生の名前がトリックだったとは!!(←ウソ)



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読み終わって,作者の西澤保彦が,あまりリンズィに親切じゃないなあ,と,ちょっとその距離の置き方がさみしかった。だんだん主人公に対して冷淡になっていくような印象がする。






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Last updated  2006.08.01 22:48:10
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